隆生の独り言日記(21年7月~)

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12月31日(木)
 今年最後の日記。この1年について「伊吹嶺」のことは26日に書いたが、私個人的にはどちらかと言えば、平穏。仕事も完全に辞められなかったが、昨年の1/3ぐらいに減った。審査の内容は今年ISO9001が2008年版に改訂されたため、移行審査が多かったが、ストレスはあまり感じなかった。ただ年々体力の衰えを感じ、朝早く審査に出かけるときはつらくなってきた。
 個人的な旅行は昨年とは比較はしていないが、沖縄に2回出かけたことと、久しぶりに仙台に返ったことが思い出される。仙台ではKさんに大変お世話になり、妻が「伊吹嶺」3月号用に「この人」の記事を書いてくれた。
 俳句関係では、「伊吹嶺」に「現代俳句評」を書かせていただいたことが大変勉強になった。俳句を深読みし、作者の思いにつながるような評が書ければと思ってきたが、まだまだ勉強しなければならない。
 この日記を書いているのはまだ午前中であるが、今日は少しでも家の掃除をしなければならない。そして最後の書類整理。

12月30日(水)
 妻から昨年の年末は2日間続けて岐阜へ帰ったとか。1日は母の家の掃除だったが、もう1日はあまり思い出したくないことだった。今年は岐阜へ出かける必要もなく、今日は洗車、書類片付け。ただこの2年ほど手つかずだったため、整理しなければならないことが膨大にある。結局1/3程度終わっただけ。明日もう1日挑戦。

12月29日(火)
 毎月俳人協会より、「俳句文学館」という新聞が送られてくる。1月5日付の新聞が届けられたが、なんと言っても期待していた栗田先生の句集『海光』が俳人協会賞の候補作品にノミネートされたことであった。俳人協会賞はこの1年間に出版された句集283編から第1次予選通過作品59編に絞られ、最終的に候補作品として14編に絞られる。その14編に栗田先生の『海光』が残った。今まで個人的には『海光』は受賞に値すると妻などと話し合っていたが、その通りになった。あとは1月23日に行われる選考委員会の朗報を待つだけである。

12月28日(月)  今年の環境重大ニュース
 いつも読んでいるある環境関係のメルマガに今年の環境重大ニュースを発表していた。多分に本人の主観も入っているだろうが、この順位に私もおおむね納得した。以下その重大ニュースを紹介する。
 国内では……
第1位: 政権交代と、環境政策の転回
第2位: 新型インフルエンザの猛威
第3位: エコポイントでグリーン家電の買い替え促進
第4位: エコカー減税と高速道路1000円乗り放題─車をめぐる経済刺激策と環境
第5位: COP15/MOP5の折衝と、2020年の中期目標
第6位: 京都議定書第一約束期間の初年度の集計結果と、全世界のCO2排出傾向
第7位: 太陽光発電の買取制度、始動
第8位: グリーンニューディール政策─経済再興と環境保全の両立をめざして
第9位: 予防原則を基盤に据えた化学物質管理の潮流で
第10位: 来年に迫った、生物多様性条約COP10の成功に向けて

 となっていた。第5位までは異論のないところである。私個人的には、第2位の新型インフルエンザにかかっていないし、第3位と、第4位の恩恵に浴していない。第5位は日本は鳩山イニシアチブで打ち上げたが、中国の露骨な新興国抱き込みでCOP15を分裂した。しかし結果的に日本は目の前の義務化を逃れて、財界は内心ほっとしているのだろう。
 第6位以下では直接ピンと来ない方も多いだろう。第6位の京都議定書の第1約束期間の90年比-6%目標は一時絶望的で90年比で8%増以上になったこともあったが、昨年1年間でピーク時から6.2%も減していた。ただこれは単に昨年の景気後退の影響だけで、日本社会が努力したわけではない。このままでは-6%目標は達成できないので、結局は排出量取引で日本が金を出して見かけ上、達成するだけになろう。
 第7位、第8位はまだ兆しが見えなく、まだ実感が湧かないところである。
 第9位は実は私自身としてもっと勉強しなければならないところである。一般市民はあまり実感がないが輸出産業にとって重要な項目である。世界的には「2001年に「残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約(POPs条約)」が採択、さらに2006年には、化学物質による人の健康や生態系への悪影響を2020年までになくすという画期的かつ野心的な国際的取り組みである「国際的な化学物質管理のための戦略的アプローチ(SAICM)」もスタートしています。
」とあるように世界、特にEUで厳しい規制がある。例えば自動車輸出企業では塗装などに含まれる6価クロムを極限まで削減しなければならない。私達、環境審査ではその企業がRohs規制やREACH規制を達成しているかを見なければならない。
 第10位のCOP10は名古屋市自身は盛んに宣伝しているが、日本として生物多様性に努力しているかと言えば完全にノーである。私達俳句を作る者としてももっと大きな声で生物多様性を訴えるべきと思っている。典型的な例は琵琶湖を「死の湖」に進めつつあるブラックバスの放流などが該当する。身近なところでは東員町で箱物行政の典型的なものとして10億円をかけて「東員町中央公園」を作ったが、池の一部が員弁川につながっている。そして子供たちが池にブルーギルを放流させたため、それが員弁川に流れ出している。員弁川は鮎釣りが出来る清流であるが、今に員弁川も外来生物により汚染されるのが目に見えている。果たして来年、名古屋は世界に向かって生物多様性を先導する資格があるか、来年の動きを見たい。
 世界のニュースについては長くなるので省略したい。

12月26日(土)  今年の「伊吹嶺」
 今年最後の伊吹嶺編集会議。今年1年を振り返ってみるといろいろ新しい企画が始まった。誌面では「秀峰集」「伊吹集粲粲」「百人一首・百人一句」の創設。誌面以外では栗田主宰句集『海光』の上梓、秀句賞の創設などがある。また平成25年1月が「伊吹嶺」創刊15周年になるが、主な事業は平成24年に行われる。それにあわせ、今年から15集記念事業がスタートし、部会組織も発足した。ここには『伊吹嶺季寄せ』、主宰句碑建立などが予定されている。
 今年が15周年記念事業のスタートであれば、来年は今年の継続の年になるだろう。表面的には大きな変化は見えないが、来年は地道に「着実な歩みと実り」を求める年になるのだろうか。そういう意味でインターネット部としても会員増強という実りが期待される。

12月25日(金)  改正省エネルギー法
 ISCでの合同リーダー研修。年末になると、各事業者から審査の要請も入らないので、いつもこの日は研修日。今日のGD(グループディスカッション)は、前回の続きで我々のグループは輸送業の審査ガイドラインの作成。スタートは皆目目処が立たないのに、2時間も討議すると何となく様になってくる。
 あと今日の情報として改正省エネルギー法の概要のレクチャー。これまで一定規模の事業場(年間原油換算で1500kl以上)は特定事業場としてエネルギー使用量を届ける必要があったが、改正されると、企業の法人単位で1500kl以上となった場合、特定事業者として届ける義務と省エネに努めることが求められる。分かり易く言うと、これまでコンビニなど小規模営業所などは対象外だったが、フランチャイズチェーンとして1つの企業にカウントされるので、特定事業者になる。
 いつも思うのに、コンビニは24時間営業で、眩しいくらいの照明、ケースがオープン状態で冷蔵をがんがんかけているなど、省エネと正反対のことをやっているのが、届け出、中長期計画の提出が義務づけられることになるので、少しはエコに前進するかもしれない。
 今日の研修で今年の仕事はすべて終わった。明日からは俳句モードに変換と年末の仕事が待っている。毎年煤逃げと言ってばかりだと妻に怒られる。

12月24日(木)
 今年最後の審査。S社の統合システムの事前審査。1昨日と同じ業種の会社で2社を比較すると面白い。

12月23日(水)
 祝日のため、子供全員、孫全員が集合。こういう日は1年に1回ぐらいしかない。狭い部屋に溢れかえる。食事後ビンゴゲームなどで楽しむ。長男の方の孫が将棋に凝っており、私に挑戦してくる。角飛車落ちでやったが、つい私も本気になってしまい、2回とも勝ってしまい、嫌われたかなとあとで反省。妻よりはるかに背を越した孫娘とも久しぶりに会い、いつの間にか成長したことに驚く。

12月22日(火)
 今月の仕事は比較的余裕があったところ、久しぶりにH社の統合審査に出かけた。統合審査というのは品質マネジメントシステムと環境マネジメントシステムを同時に受審、または取得のための審査で、品質と環境の同時審査の経験は初めてである。最初はなかなか慣れない。統合マニュアルの記述がどのような順で書いてあるか、またチェックリストもどのような順で書いてあるか何度もページをめくっては確かめる。しかし一度審査をやれば慣れると思った。
 今日は冬至。毎日が次々と足早に過ぎていくこの頃、せめてこういう節目の時ぐらいは俳句に戻りたいと思う。夜仕事から帰ったとき、妻が友達からもらった柚子をいっぱい入れた風呂を用意してくれた。
    柚子風呂にはひりしは吾一人のみ   綾子
    冬至南瓜一日遅れ妻と食ぶ       やすし

12月21日(月)
 この2,3日寒い日が続き、なかなか外出するのもおっくうになる。こんな時いつも思い出すのは綾子先生の次の句である。
    くれなゐの色を見てゐる寒さかな  綾子
 寒さだけでよくこんなに素晴らしい感覚句が出来るものだと感心する。綾子歳時記を見ていたら、同じような句で次の句もあった。
   寒き故くれなゐ色がうち沈む   綾子
 綾子先生は寒さ=くれなゐ色 という数式が常に心の中にあったのだろうか。
 明日は仕事で朝早いので早く寝なければならない。

12月20日(日)   COP15は世界最悪の大混乱ショー(産経新聞09.12.20)
 私個人的には鳩山イニシアチブに期待していたのだが、連日の新聞報道で分かるように、COP15(国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議)は「コペンハーゲン合意に留意することが承認された。」と何とも分かりにくい結論で、がっかりという以外何ものでもない。結局は何も決められず、先延ばししただけ。各新聞社の記事の中で一番真実を突いた記事があった。産経新聞にある英国のエネルギー・気候変動相の発言で、「COP15は中国の抵抗で最悪の混乱ショーとなった。」というものである。中国は自ら自国は新興国だということで国際的合意に反対し、他の新興国を巻き込んで法的拘束力を持つ合意反対の勢力を広げたという結果だと思う。新聞では次のように書いている。
  英国のエネルギー・気候変動相COP15が「世界最悪の大混乱ショー」となり「結果には失望させられた」と強調した。中国などが法的拘束力のある枠組みづくりに抵抗したことを最大の理由に挙げ、中国を名指しで批判した。英テレビに20日出演して述べた。いくつもの国が財政支出を伴う貢献を確約したことなどを評価する一方、「法的合意を望まない中国など少数の発展途上国の、とんでもない抵抗に直面した」と訴えた。
 日本はここまで発言する勇気はないだろう。興味のある方は次のホームページを見て下さい。(57319)
   http://sankei.jp.msn.com/world/europe/091221/erp0912210137001-n1.htm

12月18日(金)  中日俳句教室講義録再開
 愛知同人句会。今日は今年一番の寒さで、厚着していく。今年最後の句会で56名参加。句会後忘年を兼ねた懇親会。栗田先生は重ねて各句会の指導者としてもっと若手を勧誘することと強調された。
 懇親会が終わってから、インターネット部の有志で来年のインターネット部の進め方について雑談的に相談。今年1年、皆さんの協力でインターネット部も伊吹嶺HPの運営がスムーズに行き、感謝。来年もこの調子でいきたい。なんといってもチームワークが重要。
 しばらく旅遊さんが腱鞘炎のため、中日俳句教室講義録を中止していましたが、完治まではいかないようですが、ほぼ指に痛みがなくなったとのことでした。今月から中日俳句教室講義録を再開していただきました。【こちら】に掲載しています。旅遊さんありがとうございます。

12月16日(水)
 朝、起きたら鈴鹿山系どこも冠雪。山の中腹まで積雪があり、1日中、雪雲が覆っていた。これから本格的な雪山を見ることになる。俳句仲間で雪を見るとうずうずして山に登りたいという山女もいることから、驚きだ。私はすっかり登山から遠ざかってしまい、うらやましい。
 夜、いぶきネット句会の合評会の2日目。今月からまた2名参加でにぎやかになり、今年も終わりよし。

12月15日(火)
 今日は1日中おとなしくしていたら、大分体調が戻る。この間、俳句仲間から心配のメールを頂き、申し訳なく思っている。日中はこれまでの審査資料の整理でつぶす。
 夜はいぶきネット句会の合評会で、なんとか進行役を務める。

12月14日(月)   日本、COP15で「化石賞」 NGO「交渉阻んだ」(朝日新聞Web版 09.12.14)
 S社の審査結果報告書を提出。自宅へ帰る途中食事をしたが、今日は吐き気がした。どうも風邪の前兆か。当面仕事は1週間程なく落ち着くが、この間に1年間、家のことに手つかずにしたことを処理したいのだが、今度は身体の調子が悪くなってきてどうも間が悪い。
 今コペンハーゲンでCOP15が行われているが、個人的にはあらゆる国が削減目標を設定するなら、鳩山さんの言う「2020年までにCO2を90年比で25%減」は前向きだと思うが、今回も環境NGOが日本に化石賞を与えたというが、これだけは私は反対だ。小澤環境相がこれに対し、「まったく納得できない。(NGOは)主要排出国である米国や中国に削減義務がない京都議定書でもいいと考えているのか。逆に聞いてみたい」との発言に全面的に賛成だ。今回は新興国も目標設定しなければならないときに来ている。世界最大のCO2排出国の中国が排出義務を負わない新興国というのは全くエゴそのものではないか。、逆に中国に「化石大賞」を与えるべきだ。これを見るとNGOも論理的でなく、何でもよいから日本叩きをすれば受けると思っているのだろうか。

12月13日(日)
 名古屋句会。年末恒例の昼食会を行う。その後の句会では食事したあとというせいもあるが、まだ疲れが抜けきっていない。選句や選評の時猛烈に眠くなり、ついうとうとしてしまった。体重激減で頑張っているみや子さんに申し訳ない。
 今夜こそ早く寝ようと思ったが、明日提出の審査結果報告書の作成に日付線を越える。(57137)

12月12日(土)
 仕事も一山越えて、当面、14日に1社の審査結果報告書を提出するだけになったが、ここまでの疲れが出たのか、夕方から猛烈に眠くなり、早々と寝たが、早く寝る癖がなく、寝付かれず。明日の句会の句もないので、明日朝から作りたい。

12月11日(金)
 山藤句会。句会では必ず「伊吹嶺」当月号での感想を発表することを義務づけてから、皆さんよく読んできているのが分かり喜ばしいことである。今年最後の句会なので、句会後、会費のあまりで喫茶店で1年を振り返って雑談。これもまた楽しい。

12月9日(水)  今日は漱石忌
 今日は漱石忌。今NHKでは「坂の上の雲」のドラマの宣伝に併せて、盛んに子規、漱石、松山が出てくる。「坂の上の雲」は50歳代に読もうとして文庫本の2,3巻まで読んだが、めまいの症状が出始めて長時間の読書は出来なくなった。結局そのままになってしまったが、子規、漱石は何巻頃まで登場しているのだろうか。岩波の「漱石俳句集」は10数年前に読んだきりで、ほとんど忘れたが、今日文庫本を取り出してぱらぱらめくると、結構好きな句のチェックマークが付いていた。初期の句には月並俳句が多いが、後半になると好きな句が多かった。そこから十数句抜き出してみると、
   叩かれて昼の蚊を吐く木魚哉    明治28
   菜の花の中に糞ひる飛脚哉     明治29
   永き日や欠伸うつして別れ行く      〃
   見送るや春の潮のひたひたと       〃
   ふるひ寄せて白魚崩れんばかりなり 明治30
   木瓜咲くや漱石拙を守るべく        〃
   菫ほどな小さき人に生まれたし       〃
   安々と海鼠の如き子を生めり     明治32
   手向くべき線香もなくて暮の秋    明治35
   木蓮の花ばかりなる空を瞻(み)る  明治39
   二人して片足づつの清水かな     明治40
   春の水岩を抱いて流れけり         〃
   あるほどの菊抛(な)げ入れよ棺の中 明治43
   豆腐焼く串にはらはら時雨哉      明治45
   橋杭に小さき渦や春の川        大正3
   行く春や知らざるひまに頬の髭       〃

   
 私は漱石後半の句に好きな句が多い。〈あるほどの菊〉の句には友への心がよくこもっているし、〈橋杭に小さき渦〉の句はよく写生している句だと思う。
 栗田先生は子規、碧梧桐研究の中で漱石の句も多く研究なさっているし、漱石忌の句も多い。
    動かざる牛を見てゐる漱石忌
    妻の愚痴聞き流しゐる漱石忌
    髭を剃る鏡くもれり漱石忌

 3句目は漱石の〈行く春や知らざるひまに頬の髭〉をふまえてものであろうか。また漱石忌の句ではないが、
    木瓜咲くや怠け教師として終る
の句は明らかに漱石をふまえた句である。こうしてみると栗田先生が漱石という人物に共感していることが分かる。

12月8日(火)
 「伊吹嶺」12月号が届いてからなかなかじっくりと読めない。今月の栗田先生の句、
   古希過ぎて蟻のごとくに砂丘攀づ   栗田やすし
この句は河原地英武さんの現代俳句評が的確で、「闘志と焦燥感がひしひしと伝わってくる。」と評されているが、まさにこの句には先生の内面的な気持ちがこめられた句である。このように物に即して作者の思いを伝えることは難しいことであるが、このような句を参考に勉強したいものである。
 
次に毎月いつも感心するのは、秀峰集の皆さんの句。
   永らへてはなればなれの生身魂   鈴木みや子
   一つふふみ一つは妹へ一位の実   梅田 葵
   こほろぎの寂しき顔や人に似る    清水 弓月
   新涼や誰か落とせる匙の音       山 たけし

 みや子さんの句の生身魂は誰のことだろうか。ひょっとしたらご自分のことを生身魂と詠んでいるのだろうか。とすればそこには寂しさの極地が詠まれている。葵さんの句は心温まる句でる。一位の実の赤が明るい印象であるが、それでなお深まりゆく秋の寂寥感も含まれていると思った。弓月さんのこおろぎの顔が人に似るとはまたさみしい発見である。この句はこおろぎの顔を内面的に捉えていると見えた。たけしさんの句はすがすがしい句であり、「匙の音」というと、すぐ〈冴え返る匙を落として拾ふとき 綾子〉を思い出すが、ひょっとするとこの句を踏まえた綾子先生への挨拶句となっているのだろうか。
 
 あといつもは触れないが、遠峰集の安藤幸子さんの句に惹かれると同時に、哀悼をささげたいと思う。  
   金婚の写真と白菊柩閉づ    安藤幸子
   秋逝くや癌め八日で夫奪ふ     〃

 私は一句目に幸子さんの悲しみを感じとった。淡々と物で詠んでいるが、「金婚の写真」を柩に入れざるを得ない心情が痛ましい。妻は二句目の「八日で夫奪ふ」に妻として何もしてやれなかった無念さに共感したという。

12月7日(月)  今日は大雪
 T社の審査結果報告書を提出。すぐ帰るとまただらだらと時間を過ごすので、審査機関(ISC)に残って頑張って、JRCAへ提出する審査員資格更新の資料を作成する。CPD(継続的専門能力開発)記録を1レポート作成するのに、2時間ほどかかる。結局2レポートを作成したほか、この3年間の審査実績の記録を作成したら、夕方になってしまう。
 今日は大雪。大雪は大雪が降る頃でなく、山の雪から里にも雪が降り出す頃とある。歳時記を見ると二十四節気の一つで、陰暦11月の節とある。しかしよく考えると、インターネットで定義を見ると、「二十四節気は1太陽年を日数(平気法)あるいは太陽の黄道上の視位置(定気法)によって24等分し、その分割点を含む日に季節を表す名称を付したもの。」となっており、太陰暦の日付と季節を一致させる為に考案されたもので、明治5年まで使用された太陰太陽暦のひとつである。二十四節気は昔から農作業の節目として使われていた。さらにインターネットでは「月の運行のみに基づいた純粋太陰暦による日付は太陽の位置と無関係であるため、暦と四季の周期との間にずれが生じて農耕等に不便である。そこで古代中国では、本来の季節を知る目安として、太陽の運行を元にした二十四節気が暦に導入された。」とある。従って陰暦は太陽の運行と次第にずれを生じ、閏月を導入せざるを得なかった。しかし太陽の運行を元にした二十四節気なら現在の太陽暦でも毎年同じ日にやってくる。
 ということは現在でもこの季節感で二十四節気を俳句に詠むことが出来る。しかし最近では二十四節気と季節感との乖離がだんだんひどくなってきている。これは明らかに最近の温暖化に伴い、生活実感と離れている。今日は大雪と言っても雪は降る実感はない。丁度今頃は小雪より前の霜降という感じまでさかのぼる。私も二十四節気が好きで、俳句に詠むことがあるが、霜降、小雪、大雪はまだ詠んだことがない。これらの実感は今の日本ではもう永遠にやってこないのだろうか。ちなみに「角川俳句代歳時記」には大雪の例句は載っていない。

12月6日(日)
 私のいつもの悪い癖で、土壇場にならないと仕事が進まない。昨夜、1社の審査結果報告書を書き上げたが、もう1社残っているのを後回しにして、私の審査員更新申請の書類をつくる方に方向転換。品質審査員の資格はJRCA(マネジメントシステム審査員登録センター)が管理している。毎年のサーベイランス(登録継続)の他、3年ごとに審査員資格の更新申請を行い、JRCAで審査を受けることになっている。そのための資料として3年間の審査履歴、リーダーを行った審査報告書の抜粋、直近1年間で審査員の力量確保のためのCPD(継続的専門能力開発)記録(審査員として必要な審査技法、法令規制事項などを学習、習得した内容)を15時間分の作成しなければならない。3年間で一番いやな資料作成である。延び延びになって今になって、あわてて書き始める。今この日記を書いている最中であるが、今までで大体半分ぐらい終わったが、まだ数時間かかる。これからまた書き始めるのだが、今夜中に終わらないし、明日は早く起きなければならないので、ほどほどにして明日以降に引き延ばし。

12月5日(土)
 チングルマ句会。まだろくに俳句が出来ていない段階で、行きのバスの中であわてて作る。もっと日常において俳句に向き合うことが大事なことをいつも反省している。
 ただ俳句モードは今日までで、明日からまた仕事モードに切り替える必要がある。(56923)

12月4日(金)
 今日放送されたビデオを見た。森山良子の「SONGS」という番組で、いつも聴いている「さとうきび畑」を何の気なしに見ていたが、先日の沖縄吟行会へ出かけたばかりでなので、歌の意味を考えながら聴いたせいか、改めて沖縄戦のむごさを実感した。沖縄戦をドキュメンタリーで残すとか、手記で残すとか、歌で残すとかの方法が考えられるが、歌に感情移入することにより説得力の強さを感じた。沖縄吟行から帰ってから、まだ俳句を整理していないが、もう一度思い出して作りたい。

12月2日(水)
 久しぶりに団地のとなりの万助溜まりという池まで散策。いつの間にか冬の様子が見えている。冬苺、冬蕨、カワセミ(カワセミは夏の季語だが、冬に一番よく見える)などを発見。その後、喫茶店で「伊吹嶺」新年俳句大会の選句を行う。これまでもここに掲載したかと思うが、今日の冬苺と冬蕨。


冬苺

冬蕨

12月1日(火)
 母が亡くなってからまもなく2年。今日3回忌の法事を行った。仕事も山を越え、何か一段落した感じ。
 岐阜への往復にいつも長良川の堤防を通るが、今が草紅葉が一番きれいな時期。堤防の桜紅葉はとっくに枯木となっており、楓の紅葉も峠を越えた。今は黄落と草紅葉の時期。しかし黄落を長い期間楽しめるが、草紅葉はほんの束の間に輝く。むしろ草紅葉は冬の季語と言ってよいくらい、11月の下旬から12月初旬が最も輝く。沢木先生の次の句は冬に入ってから最も草紅葉が輝くことを感じていらっしゃったのではないか。
    立冬やことに草木の輝ける  沢木欣一

11月30日(月)
 久しぶりに環境審査に出かける。環境マネジメントシステム(EMS)の認証取得は比較的簡単だが、この活動を長年続ける企業努力が重要で、難しい。これを乗り越えて、本当に環境重視した経営が出来ることになる。

11月29日(日)
 久しぶりに遅い目覚めが出来た。しかし結局は今日も1日中家に閉じ籠もって、明日の審査準備に追われる。身体に悪いし、メタボがますます進行している。沖縄吟行会模様の私の写真を見るとおなかがぽっこりと出ており、恥ずかしい次第。なんとかもう少しダイエットのため、運動をしなければと思っているのだが。(56783)

11月28日(土)
 伊吹嶺編集会議。今日でやっと一段落。本来はもっと早く手を付けるべきだったが、今夜「栗田主宰と行く沖縄吟行会」の吟行模様を伊吹嶺HPにアップする。しかしまだネット仲間の吟行感想のお願いメールを出したのが、やっと今夜なので、皆さんの感想は随時掲載することにする。

11月27日(金)
 審査機関に出かけて、2社分の審査結果報告書の提出。本当はついでにもっとやりたかった案件もあったが、報告書の修正をしているうちに、夕方になってしまう。
 あわてて帰ってから、明日の伊吹嶺編集会議のため、原稿の修正、整理、プリントなどでまた深夜になってしまう。段取りが悪いことこの上ない。

11月26日(木)
 旅行から帰って早々、岐阜へ出かける。来週の母の3回忌のため、部屋の掃除。
 3日間家を空けていると、山のようにメールが溢れている。そのうち返事すべきもので時効になってしまっているものもあった。しかし遅ればせながら回答書案を間違い等の指摘、次々と返信メールなどを出す。また明日は2社分の審査結果報告書を提出しなければならないので、途中だったが、終わったのは深夜。

11月23日(月)~25日(水)  栗田主宰と行く沖縄吟行会
 昨年に引き続き、第2回の「栗田主宰と行く沖縄吟行会」に参加。この日記を書いているのは大分遅れているので、記憶も薄れてきている。この吟行会模様は伊吹嶺HPに掲載した。吟行会模様は【こちら】より入って下さい。

11月22日(日)
 明日より、沖縄旅行だが、我が家は田舎のため、明日の朝の出発では、集合に間に合わないので、今夜は中部空港の近くで宿泊予定。従って今日も1日中、俳句、仕事の処理を行う。

11月21日(土)
 沖縄旅行を控えて、宿題が山ほど残っており、1日中閉じこもりで俳句、仕事をこなす。俳句では、今週の編集会議までの原稿作成、いぶきネット句会の新入会会員の処理、HP句会の講評などをこなす。仕事ではM社の審査結果報告書の完成、I社の審査結果報告書のほぼ完成など。しかしまだやり残している部分があり、明日さらに続ける。

11月20日(金)
 愛知同人句会。今月はやはり欣一忌の句が多かった。私も出したが、成績は今いち。今月は特に、Nさんの句が大評判。

11月19日(木)
 今年も押しつまってきたので、会計事務所に出かけて、娘がやっている会社の確定申告の相談とアプリケーションソフトのインストールを行う。いつも離れて見ているが、娘の帳簿のつけ方にいつもはらはらしており、今年から出来る範囲で応援することにした。但しそれは私の仕事が暇になったらの条件だったが、結局、私の仕事は件数は減ったものの相変わらず忙しい。しかし約束した以上、手伝ってやることにした。年明けの確定申告の作業が2倍に増える。
 来週、旅行に出かけるので、その前に伊吹嶺原稿と審査結果報告書を2社分仕上げなければならない。間に合うだろうか。
 会計事務所の帰り、長男の孫が名古屋博物館で名古屋市の姉妹友好都市児童生徒絵画展に展示されているので見てくれと言われ途中寄る。親馬鹿と爺馬鹿で見に行く。

11月18日(水)
 来年から、インターネット部でご協力を頂くTさんにホームページのアップ方法のレクチャーを行う。しかしパソコンの不調か、私の力量不足でうまく行かなかった。Yさんの一緒だったので、Yさんのパソコンで実演を行う。
 夜遅く、Yさん経由で来年の伊吹嶺俳句鍛錬大会の日程が決まったことのニュースが入る。栗田先生の了解を得て、早速明日、伊吹嶺HPに予告で知らせたい。

11月17日(火)
 S社のISO審査。遠隔地のため、朝早く出かける。家に帰ってほっとして、晩酌。今夜はゆったりとしたいので、夜更かしする。いぶきネット句会幹事のJさんから、明日の明け方獅子座流星群が見られるとのメール配信があったが、とてもそんなに早く起きられそうにもない。流星群の俳句を作られる方がいたとすれば、その方はきちっとした日常生活をしているに違いない。私とは大違い。

11月16日(月)
 来週、旅行を控えているので、なるべく仕事、伊吹嶺原稿など早く片付けたいのだが、いつものように土壇場にならないと書けない癖は直らない。とりあえずすでに頂いた原稿をまとめる。あとは私の原稿だけだ。一応鑑賞すべき俳句は選ぶ。(56500)

11月14日(土)
 二男一家が来る。孫もしばらく見ないうちに随分と成長している。二男は幼稚園の運動会模様を見せてくれたが、ビデオカメラを見ていると、手ぶれがあるため、申し訳ないが見ているとめまいがする。めまいの典型的な症状は眼振が起こることで、こういうビデオカメラを見ると、眼振が起こる。

11月13日(金)
 山藤句会。つい最近、句会日を2度も変更したので、2名の方が日を間違えて、しばらく雑談と「伊吹嶺」誌の勉強会。句会はなんとか時間内に席題も入れて終わる。最近句稿も整理していないので、どれが未発表かどれが句会に出した句か分からなくなってしまう。今日は句帳を開いて今までの句の整理もする。

11月12日(木)
 ISO審査結果の判定委員会。D社とT社について報告する。いずれも問題なく終わる。ついでにY社の審査結果報告書を仕上げてから帰る。
 帰りにいつものように誓子が住んでいた白子海岸に寄る。いつも何もない砂浜であるが、今日は小さな千鳥が群れて盛んに砂浜をつついていた。砂浜の中の虫でもつついているのだろうか。昨日の雨以来、少し冬が近づいて浜辺は寒かった。
 夜は予定どおり、熱燗でストレスの解消。

11月10日(火)-11日(水)
 M社のISO登録審査。2日間コースだが、メンバーのため比較的気楽。またM社のような会社は私の専門分野でもあり、審査しやすい。
 2日目の今日は土砂降りの雨だったが、現場確認するところは屋内のため幸いであった。
 明日は判定委員会であるが、ついでにY社の審査結果報告書を提出しなければならないので、今夜遅くまで作成する必要がある。なかなか心休まる暇がない。今夜、頑張れば、明日は一段落がつくので、晩酌でストレスを解消したい。

11月9日(月)
 毎月の定期検診。あわせて9月に受けた町の半日ドックの結果から黄斑変性についての検診するように言われていたので、眼科にも寄る。自覚症状はないものの昨年に比べ少し進行しているとのこと。定期検診の間隔を短くする必要がありそう。

11月8日(日)  御岳吟行と現代俳句評
 伊吹嶺運営委員会。議題が盛り沢山で、時間がかかってしまう。そろそろ来年の計画も視野に入ってきた。
 この1週間HPをアップする余裕もなかったが、やっと1週間分を立ち上げる。
 10月31日-11月1日の御岳吟行は【こちら】から、伊吹嶺11月号掲載の「現代俳句評」は【こちら】から入って下さい。
 その他、伊吹嶺HPのうち、私が担当しているところもまだアップしていないが、今夜中にアップ出来るかどうか?。いつも伊吹嶺HPを読んだ頂いている方には申し訳ない。(56309)

11月7日(土)
 今、名古屋では新型インフルエンザが大流行している。新聞によれば、1病院あたりの患者数は日本一となってしまった。長男一家の孫二人とも新型インフルエンザにかかってしまったという。今は元気になったとのことで、むしろ早めに軽くかかってよかったと言うべきか。ただ私は既に審査日程など予定が詰まっているために、めったにかかるわけにはいかない。これから名古屋に出かけるときはマスクが必須となろう。

11月6日(金)
 御岳、仙台旅行の疲れもなくならないうちにT社のISO審査。しかもリーダー担当。この1週間はきつい日程だった。さすが疲れから年とった実感。

11月3日(火)-5日(木)  仙台旅行
 妻と仙台旅行。今回は妻が級友に会いに行くことが目的。1日目は一人で定禅寺通りの欅紅葉を見たかったのであるが、まだ早かった。妻と合流して義姉と夕食。
 2日目にKさんの案内で広瀬川の鮭の遡上を見せていただく。昔、私が仙台に住んでいた頃は広瀬川は汚れていたが、鮎も上り、近年は鮭も遡上するくらいきれいになった。丁度堰で止められた宮沢橋と広瀬橋の間にもみ合っている鮭が数多く見られた。鮭の遡上を見たのは始めてで感動的であったが、俳句に出来るかどうかは別問題。今回案内していただいたKさんに感謝。
 3日目は山寺の立石寺。ここは仙台時代以来40年ぶり。最近膝を痛めているため、少々心配であったが、上り下りとも何ともなく歩けた。立石寺からの山並みは紅葉の盛り。以下は少しだけの写真。


紅葉には早い定禅寺通りのフリーマーケット

遠くて分からないが、鮭がもみ合っているところ

広瀬橋から(手前の堰で産卵)

立石寺

11月2日(月)
 旅行と旅行の谷間の1日。貴重な1日で、締切が迫っているS社の審査計画書の作成。あとはibukinet関係のメール整理、MLの入れ替え、いぶきネット句会の配信のお願いなど雑用で終わってしまう。夜は娘の仕事の処理など。明日から3日間、仙台への旅行準備。今日から仙台は相当寒いとの連絡が来る。

10月31日(土)-11月1日(日)  チングルマ句会御岳吟行
 チングルマ句会吟行会。2日目は雨の予報だったが、1日目はもちろん、2日目の全行程終わるまで、天候に恵まれた。吟行模様は【こちら】に載せました。

10月30日(金)
 I社のISO審査。明日は吟行に出かけるので、自宅に帰ってから、あわてて暫定報告書を作成してから、ポストに投函に出かける。途中十三夜の月はわずかな雲にかかりながら、明るく照らしていた。夜投函にでも出かけない限り、月をじっくりと見ることもないだろう。なんとか1句にしたいものである。

10月28日(水)
 爽やかな秋晴れの日。東員町のコスモスも満開だと言うことで妻と句友2名で散歩に出かける。コスモスは丁度満開、ミゾソバも盛り、十月桜もちらほら咲いている。川ではカワセミが来るのをのんびりと待っている。コスモス畑の近くでは落花生や小豆を干しているなどこうして書いていると句材がいっぱいだが、俳句が出来るかどうかは別問題。ただせっかく四人も集まったので、喫茶店でささやかな句会を行う。写真はコスモスとミゾソバ。


コスモス畑

川べりのミゾソバ

ミゾソバの拡大写真

10月27日(火)
 M社のISO審査。交通不便で遠距離なので、マイカーで出かける。小さな会社であるが、QMSは今後とも続けたいと言われるので助かる。

10月26日(月)  再度、一物俳句か物だけの二物配合か
 半年ぶりぐらいに岐阜同人句会に出席。久しぶりと言うこともあったかもしれないが、一種の冒険句として、一物俳句で動詞を3つ使った句を出してみた。まずまず皆さんに評価して貰えたが、あとで皆さんに聞いたところ、句に動詞が多いかどうかでなく、写生がきちっと出来ているかどうかであると言われた。よく動詞は1つだけ、2つ以上は問題だが、3つ以上は論外というニュアンスを言われることがあるが、私は写生次第だと思っている。よく動詞は少ない方がよい。一番最善は用言がなく、物と物だけで写生することだという意見もある。
 確か昨年の「俳句研究 春の号」の鼎談で「一物俳句か物だけの二物配合か」のテーマがあったことを覚えているが、その時の発言を再度ご紹介する。

 片山「季語そのものをテーマに一句を読むということをまず最初にやった方がいいと思うんです。二物を離してみると洒落たような気分になって、うまくなったような気がするでしょう。こんなに離したのが出来るようになったとか。でも、それは俳句の本筋なのかなという気がします。」

この言葉をもう一度かみしめてみたいと思う。

10月24日(土)
 伊吹嶺編集会議。12月号の原稿整理と2月号の企画。来年から少しずつ内容を充実させていく予定です。15周年記念号に対しても現在いろいろアイデアを出し合っているところです。来年の1月号からの表紙絵は伊吹嶺同人で、画家の櫻井幹郎さんに書いて貰いました。伊吹嶺のこれまでの伝統である抽象画で飾る予定です。楽しみにお待ち下さい。

10月23日(金)   常滑吟行模様
 昨夜は帰りが遅く、その後T社の審査計画書、チェックリストの作成に時間がかかり、夜遅くなってしまい、朝もうろうとして、T社の審査計画書の提出。あとは明日の編集会議に備え、原稿整理。
 大変遅くなりましたが、全国大会翌日の有志による常滑吟行模様を【こちら】に掲載しました。興味のある人は入って下さい。(55910)

10月22日(木)  地球温暖化問題に関する世界市民会議の紹介と意見交換会
 K社の環境審査。環境負荷の小さい会社であるが、EMS導入9年目に入り、マンネリ化せず、真面目にやっている。
 審査後、なごや環境大学のうち、「わたしたちがつくる地球の未来~UNFCCC COP15ポスト京都」と題して討議と意見交換会に参加した。UNFCCC COP15とは国連気候変動枠組条約(UNFCC)の締結国会議(COP)で今年はCOP15になる。このCOP15が12月7日から18日までの2週間にわたり、 デンマークの首都コペンハーゲンで行われる予定である。会議の目的は、京都議定書に定めのない2013年以降の地球温暖化対策を決定し、各国の同意を求めることにある。この会議はポスト京都のCO2削減目標を決める極めて重要な会議であるが、各国政府の思惑もあり、どう展開するか分からない。
 それに合わせ「地球温暖化問題に関する世界市民会議[WWViews]が9月26日に世界中に同時開催された。日本では京都で行われた。この会議の趣旨は市民の立場からCOP15に対して提言しようとしたものである。私はこんな市民会議が行われていたこと自体知らなかった。
 今夜はこのWWViews会議に出席された名古屋大学の杉山範子さんが京都での模様を紹介しながら、今日の参加者との意見交換会を行った。参加者数は20数名の少人数であったが、皆さん環境意識の高い人ばかりが集まり、特に感心したのはある家族4名全員が参加したことであった。
 今日の意見交換会の中味は記録していないので、省略することにして、WWViews会議の紹介をしたい。この会議では4セッションに分かれて、それぞれのセッションに対し、提言を行った。セッション内容は、
・第1セッション:気候変動とその結果の概略紹介
・第2セッション:今年のCOP15の検討課題
・第3セッション:温室効果ガス排出に対処する方法の紹介
・第4セッション:気候変動への適応と温室効果ガスの排出削減の経済的視点
 そのうち今日は第1セッション、第2セッションの紹介と意見交換を行った。全体の感想として私自身まだまだ知らないことが多く、また市民レベルでよく勉強している人が多いことが収穫であった。なおこのWWViews日本会議の内容は次のHPを見て下さい。
   http://wwv-japan.net/

10月20日(火)
 カリンカ句会。午後に中日俳句教室が行われたが、旅遊さんの指はまだ元に戻っていないので、中日俳句教室の講義録は当分ないとのこと。カリンカ句会では今日もまた成績不振。

10月19日(月)
 しばらくは仕事から俳句に時間を割きたいのであるが、次々と仕事の整理が襲ってくる。いつになったら俳句モードになれるか。明日は句会、そろそろ新年大会の投句も迫っている。焦るばかり。とりあえず今日は伊吹嶺HP句会の講評を書いてアップする。旅遊さんのピンチヒッターである。私の書いた講評は【こちら】をクリックして見ていただきたい。

10月18日(日)
 先週、14日にY社へ審査に出かけたところ、管理責任者とは一番接する時間が多かったのであるが、その娘さんが高熱を出したため、全員マスクをして、審査に臨んだことを書いたが、そのあとメールで知らせてもらったことは、やはり娘さんは新型インフルエンザにかかっていたとのこと。そのため、父親である管理責任者を通して、私は濃厚接触したことになる。今日までで、当日を入れて5日間になるが、結局は熱は出なかった。私は貴重な体験をしたことになる。これからもインフルエンザに感染する機会は多いと思うが、我々夫婦は新型インフルエンザワクチンを打って貰える順位は年明けになると思われるので、それまで自己防衛するしかない。しかしどのように防衛するのがよいのかさっぱり分からない。

10月17日(土)  三重県環境保全事業団の自然観察会(員弁大池)
 昨日、三重県環境保全事業団から、「レッドデータブック」を購入したとき、今日、員弁大池で自然観察会があるからと勧められ、自宅から近いので、参加することにした。この池は時々出かけることがあり、池一周が30分ぐらいで丁度よい散歩コースである。それを2時間かけて、樹木の専門家、動物の専門家などの先生方の説明を受けながらの観察会で、日頃見逃していたことを教えて貰い次は妻と2人で出かけたくなった。
 午後は講演会で、「三重県の自然環境を保全していくために--生物多様性の確保」と「昆虫から見た三重の自然」の2講演。例によって、午前の観察会、午後の講演から思いついたことを以下に述べる。
・いなべ市にある員弁大池は三重県の自然環境保全地域に指定されている。(そんなことはちっとも知らなかった)
・員弁大池には赤松が除虫処理が施され、「アカマツ天然林保護」がなされている。(昔、員弁地方は松茸の宝庫であったが、マツノザイセンチュウにやられて今はすっかり取れなくなっている)
・杉は日本の固有種だそうで、外国にはないとか。しかも樹木にある導管はなく、仮導管があるだけという。(一般的に広葉樹などの樹木は導管と木を支える繊維部分に分かれている)そういう意味で千両も進化が遅れている樹木で仮導管しかないという。但し万両はしっかりと導管があるという。
・昨年、明和町の祓川が新たに三重県自然環境保全地域に指定された。ここには絶滅危惧種のタナゴ類(ヤリタナゴ、アブラボテ)、淡水二枚貝(カタハガイ、オバエボシガイ等)が残っており、保存活動が行われている。
・三重県レッドデータブックのうち、特に希少野生動植物保全に指定されている種として20種が指定されている。
・アサギマダラは寿命は約半年だが、何故台湾から東方地方まで渡っているのか真の原因は分かっていない。アサギマダラはヒヨドリ花、薊などの蜜を吸っていることは知っていたが、キジョランの葉を食べ、ここに卵を産み付けていることは知らなかった。
・キリシマミドリシジミは霧島山で始めて発見されたと言われていたが(1921年)、その発見より前、1915年に菰野町で新種として発見されていた。当時は個人レベルの研究であり、オオミドリシジミとして間違って認識されていたが、後年の研究でこれがキリシマミドリシジミのオスと分かった。

 なお今日見つけた花のうち、2つのみご紹介する。秋はやはり花が少ない。


センブリ

コウヤボウキ

10月16日(金)
 審査機関に出かけ、Y社の暫定報告書の提出。I社の審査計画書の作成、提出。そしてT社の審査結果報告書の作成、提出。最後の審査結果報告書は昨夜のいぶきネット句会チャットのため、スタートが遅れ、昨夜中に終わらず、今日午後までかかって、その場で提出。
 ここには三重県環境保全事業団の中にある。この環境保全事業団では以前から「三重県レッドデータブック(動物編、植物編)」を発行されており、来年の名古屋でのCOP10の開催もあるので、一寸勉強しようと2冊とも購入した。2冊で5,000円もするが、結構手間暇のかかった力作である。絶滅危惧種の危険レベル毎に綿密な分析をしており、三重県の実態がよく分かる。ただこれらのデータにより盗掘、乱獲の恐れがあるので生息地はあまり詳しく書いていない。これからじっくりと読んでみたい。と言ってもそれぞれ500ページ以上の内容で、詳しい内容は興味のある動植物のみを見ることになろう。
 今日で、今週、根を詰めて仕事に没頭していたので、そろそろ俳句モードに戻さなければならない。しかしとりあえず久しぶりの晩酌が先だ。
 夜は昨夜に引き続き、いぶきネット句会の合評会。

10月15日(木)
 1日中閉じ籠もって、I社の審査計画書作成とT社の審査結果報告書作成に没頭する。今夜中に終わるかどうかまだ見通しがつかないし、夜9時からはいぶきネット句会の合評会があるので、時間はあまり残されていない。(55687)

10月14日(水)
 Y社の審査。一番多く対応していただく管理責任者の娘さんが新型インフルエンザに確定したわけでないが、高熱を出したということで、Y社では全員がマスクしていた。私も急遽マスクを借りて審査に臨む。いつの間にか自分のそばにも新型インフルエンザが忍び寄ってきている感じ。愛知県では春日井市がインフルエンザ警戒警報が出ているが、これから広がりを見せる恐れがある。

10月13日(火)
 昨日までは俳句モードだったが、今日から仕事モード。さしあたりM社の審査計画書の作成、提出とチェックリストの作成。さらにI社の審査計画書の作成に取りかかる。明日はY社のサーベイランスに出かけ、今週の金曜日までにT社の審査結果報告書の作成、提出が待っている。

10月12日(月)  常滑吟行
 全国俳句大会の翌日。インターネット関係で3名ほど新同人になられたので、インターネット関係の有志でお祝い吟行会を行う。帰りのフライトの関係で常滑吟行を行う。確か3年ほど前にも出かけたが、随分と雰囲気が変わってしまった。空港開港に伴い、常滑も観光地化された印象である。
 参加者は16名も集まっていただきありがたい。吟行コースは焼きもの散歩道の1時間コースであったが、皆さんじっくりと観察され、2時間かかっても全コース回ることが出来ず、昼食会場の「たに川」に集合。一部退席なさり、13名で句会。皆さんじっくり見ただけ合って、よい句に出会えた。もちろん私は総スカンであった。なお時間がないので、写真付きのアップはもう少しお待ち下さい。

10月11日(日)  伊吹嶺全国俳句大会
 大会に出かける前の早朝、もう一度恋路ヶ浜に出かける。少し遅れて出かけたため、私はよく見えなかったが、鷹柱が立ったという。しかしその後も数羽ずつ鷹が飛んでいるのがよく見えた。トップページと下に写真を掲載したが、手ぶれのするカメラではよく写らない。
 午後から豊橋のホテルシーサイドリゾートにて伊吹嶺全国俳句大会に参加。詳しくは【こちら】に掲載したので、ここから入って下さい。最近は自分のHPと伊吹嶺HPと掛け持ちのため、なかなかアップする暇がないが、なんとか2日遅れでアップできた。


なんとか捉えた鷹

鷹の渡りを見に行った仲間

10月10日(土)
 伊吹嶺全国俳句大会を前にして、数人で伊良湖崎に出かけた。絶好の晴天で明日の鷹の渡りが期待される。午後に伊良湖についたとき、カメラマンが多く来ており、日中も鷹が渡るという。しかし今日は余りよく見えなかった。恋路ヶ浜を散歩したが、ナンバンギセルはもう終わっており、蔓荊(ハマゴウ)が一面咲いていた。しかし2,3日前の台風でほとんどが潮痛みしていた。右の写真が蔓荊。

10月9日(金)
 山藤句会。句会場を変えて、今月から開催日も第2金曜日にする。今日は角川の「俳句」10月号で句集『海光』の勉強を行う。(55523)

10月8日(木)
 台風一過、一気に涼しくなった。今月は審査件数が多く、次々と品質マニュアル等の審査資料が届く。週末は全国俳句大会などで時間がないので少しでも取りかかりたいと思うが、私の悪い癖で土壇場にならないとやらない癖はどうしょうもない。

10月7日(水)
 10年ぶりの大型台風が近づいてきているということで、明日の名古屋句会は中止の連絡。
 現在、中日新聞で伊勢湾台風物語として「川のある街」が連載されているが、あの台風は50年前で、私が高校3年生の時であった。当日は父が仕事を早引けして、家のガラスすべてに板を打ち付けて完全に閉じ籠もって夜を迎えた。我が家はぎしぎしと揺らいだが、幸い被害に遭わなかった。次の日以降、名古屋から弥富、桑名方面一体が大被害にあったことを知った。私の通学していた高校も期末テストが中止になり、さらに翌月の体育祭も中止になってしまった。当時体育祭の最後に全校生徒によるフォークダンスが恒例で、これを楽しみにしていたが、中止になって女子生徒と手をつなぐことが出来なかったことが何故か思い出す。
 今夜は1階はすべて雨戸を封鎖して、今は音も聞こえない。しかしガラス戸を開けると雨足が強いことが分かる。愛知、三重では明日の明け方が雨、風とも一番ひどいとのことだが、何とか無事に過ぎてほしい。
 遅れましたが、「伊吹嶺」10月号の「季語と環境(2)」の記事を【こちら】に掲載しましたので、興味のある方は入って下さい。

10月6日(火)  コバケンスペシャル(R.コルサコフ シェエラザード)
 月1回の定期診察のあと、コバケンスペシャル。今夜はR.コルサコフの「シェエラザード」。スメタナの「モルダウ」もそうだが、私はあまり描写音楽は聴いたことがない。従ってこの「シェエラザード」のCDも持っていない。しかし生で聴くのは迫力がある。この曲はソロ演奏が多く、それぞれのソロが登場人物、場面を担当しており分かり易い。しかしなんと言っても中心はシェエラザードのテーマを担当するバイオリンである。極めてロマンテック、と言うより官能的であるメロディである。今日はこれを名フィルコンサートマスターの日比浩一さんが演奏していた。50分間のストーリーがあっという間に終わった感じ。今日のアンコールは日比さんに敬意を表して、日比さんのソロによるチャルダッシュ。これもソロを担当したご褒美か。
 そう言えば描写音楽と言えば、タンゴにも描写的な曲が多い。「夜明け」「台風」「花火」などいずれも具象的な演奏である。タンゴの描写曲はどちらかと言えば、お遊びが入った演奏であるが、今夜の「シェエラザード」芸術性も高く、広く親しまれているところである。

10月5日(月)
 全国俳句大会を1週間後に控えてきている。ただ全国大会は飲み会だけになってしまったので、せめて前後で俳句モードに浸りたいと思う。今年はインターネット関係で新同人が光晴さん、とみおさん、紀子さんとにぎやかになったので、有志で大会翌日吟行したく、その案内資料作りに取りかかる。こういう仕事はやっていても楽しい。

10月4日(日) 
 審査の仕事の後始末などをしているうちに、何となく1日が過ぎてしまう。もっと俳句の方に時間を割かなければならないのだが。
 今夜の十六夜もよく見える。ただ少し絹のような雲がかかっているような気がした。最近目が悪くなったのか。

10月3日(土)
 チングルマ句会。先月休んだので、久しぶりの感じ。今月も引き続き、栗田先生の句集『海光』の1句鑑賞。今月は平成19年の章。私は「師と並び反故焚きし庭冬に入る」を鑑賞。いよいよ来月で最後の鑑賞となる。チングルマ句会として久しぶりの充実した勉強会となった。来月、全員の毎月鑑賞分が製本されると立派な鑑賞本となると思う。
 今夜は中秋の名月。晴天で明るい満月、あまりにも完全な満月となると俳句を作る方が月に負けてしまう。日本人が完全な満月以外に「後の月」のようなまだ不完全な月を愛でる気持ちが分かるような気がする。

10月2日(金)
 D社の審査結果報告書提出で一段落。明日は句会のため、そろそろ俳句モードに切り替えなければならないが、夜、句帳を開いたのはよいが、1句も浮かばない。つくづく俳句は継続が大事だと思うことが多い。結局夜遅くまでかかったが、無駄な抵抗はやめて寝てしまう。明日の句会では皆さんの前で恥をかくことになる。
 今日、「伊吹嶺」10月号が届く。編集会議の際、主な記事は読んでいるのだが、改めて雑誌となった記事を読むと新しい発見がある。
 「現代俳句評」は今月は河原地さんの当番だが、単に俳句鑑賞だけでなく、鑑賞対象に選んだ句は評者の日頃好きな句、感覚によって左右される。
    初夏の月光を身にたくはへむ  片山由美子
    海の虹点へ昇れといふごとく    〃

 対象物をこういう感覚で捉えた句を見ると、私もつい鑑賞したくなるような気にさせてくれる。また
    蝶よりも風よりも今日自由なり  星野梨幸
 「蝶よりも風よりも」自由な気分にさせてくれるのは何であろうか。こんな気分を感じる1日を持ちたいし、何によって自由にさせてくれるかなど、どんどん空想が膨らんでくる。「伊吹嶺」同人では「秀峰集」から
    ほろほろとこぼれてそれと沙羅の花  鈴木みや子
    夕暮れが軒に来てをり昼寝覚      梅田 葵
    夕雲の茜さめゆく桜桃忌         清水 弓月

などの繊細な感覚に惹かれた。(55374)

10月1日(木)
 1日中D社の審査報告書造りで閉じ籠もり。妻が名古屋に出かけるとのことで、角川の「俳句」10月号を買ってきてもらう。今月号には栗田先生の句集『海光』特集が掲載されている。加藤かな文さんの「名前のこと」が新鮮な切り口で小論を述べていらっしゃる。1句鑑賞では中山純子先生始め、宮田正和さん、柏原眠雨さん、棚山波朗さんと元「風」同人の方や日頃「伊吹嶺」を応援していただいている方の鑑賞も掲載されている。皆さんに是非読んでいただきたい特集である。

9月29日(火)ー30日(水)
 T社のISO更新審査。今回はマイカーで出かけたので、パソコンを持参して出かける。審査の時はパソコンで指摘事項など記述すると効率が上がるので、なるべく持参したいが、今のノートパソコンは重いので、マイカー以外では持って行くことが出来ない。ノートパソコンは普段自宅では無線LANで使用しているが、今回は試しにホテルのLANケーブルでノートパソコンを試してみたところ、出先でも使えることが分かった。ノートパソコンでなく、モバイルノート持参による出張は軽くて便利そうだが、妻からはまたパソコンを買うのかと言われそう。

9月28日(月)
 Y社の審査計画書の作成、提出。最近は事前の準備としてチェックリストを念入りに作る必要があるので、結構時間がかかる。

9月26日(土)
 「伊吹嶺」編集会議。11月号の編集と1月号の企画。こんな先の企画を行っていると、時間のたつのが早すぎる印象。1月号からまた栗田主宰の構想に従い、マイナーチェンジを行う。随分先の話だが、いずれ15周年記念号の企画も少しずつ行わなければならない。

9月25日(金)  最近の環境関連法改正情報
 審査員会議。我々審査認証機関にも不況の波が押し寄せている。これは地方に限ったことでなく、全国的な現象という。
 今日の議題のうち、法規制の最新情報を教えてもらう。このHPを読んでいらっしゃる方は大部分興味のない話だと思うが、少しは一般市民に関係する法律の最新情報として、少し記録のために残しておきたい。
1.省エネルギー法改正
 京都議定書目標達成計画に対し、特に排出量が増えている運輸部門、民生部門(業務、家庭等)が90年比で大幅に増え続けている。運輸部門が1.2倍、民生部門が1.4倍となっている。改正内容は省エネ対策として対策強化、届け出強化をうたっているが、罰則規定でないので、とても効果は期待できない。
 これに対して、東京都では東京都環境確保条例の改正を行っており、排出量取引制度を導入するとともに、罰則規定が導入されていることが先進的である。
2.自動車NOx・PM法改正
 今まで特定地域での総量削減の法律であり、この法律は結構改善傾向にある。ただ局地的汚染対策とか他地域からの流入車対策が新たに設けられた。ただこれも届け義務とか定期報告義務だけで罰則規定はない。
3.食品リサイクル法改正
 食品流通の川下の食品廃棄物が少量分散しているので、これも定期報告を義務づけているだけ。
4.家電リサイクル法改正
 これまでの対象家電に液晶テレビ、プラズマテレビ、衣類乾燥機が対象となり、家電リサイクル料が課せられることになった。これはやむ得ないか。
5.生物多様性基本法の制定
 来年、名古屋で行われるCOP10対策のような理念法。いわばパフォーマンス法か。生物多様性に対し、事業者は適切な配慮とか、国は必要な処置を講ずるとあり、空々しい法律である。COP10対策のアリバイづくりか。それよりブラックバス、ブルーギル駆除などの実効性のある個別事業の方が大事だと思うが。
6.自然公園法改正
 これは生物多様性の保全に対し深刻な現状を何とかしようというものであるが、これこそ法律どうのこうのと言うより、実際に行動してほしい法律である。干潟、珊瑚、鹿の食害に対する生態系回復などいずれも重要である。
 以前御岳の名古屋市民休暇村の職員から聞いたが、今御岳周辺ばかりでなく、日本中、鹿の食害による白樺、ブナ、ミツバツツジ、シロヤシオなど数多くの樹木がやられている。


 以上から中には重要な法改正もあるが、ほとんどは東京都を除いて国(官庁)はパフォーマンスを示しているだけのように見える。

9月24日(木)
 町指定の半日ドック。今年からドックを受ける医療機関を選べるということで、いなべ市の公立病院を選ぶ。丁寧な検査で気分はよかったが、驚くほど高いドック料だった。これでも町から数千円の補助があるという。
 今週ずっと2社分の審査結果報告書を書き上げる。まだ1社分が残っている。

9月22日(火)
 休日というのに、いつも家に閉じ籠もって健康によくないので、夕方1時間ほど散歩に出かける。先週恵那に出かけたとき、曼珠沙華はもう終わりに近かったが、東員町は丁度今が盛りの曼珠沙華もあった。夜、小雨降る中の我が家の庭にまた月下美人が咲く。雨露に濡れているのもおもむきがある。以下は今日見た曼珠沙華と月下美人。(55040)

9月21日(月)
 シルバーウイークで休日が続くが、私の場合毎日が休日であり、毎日が仕事日であるので、実感が湧かない。今年は恒例の明日香の彼岸花を見に行くことも出来ない。昨日は「伊吹嶺」原稿の下書きをしていたが、どうにも気分が乗らなく、訳の分からない原稿になってしまう。2,3日後に見直すことにして、今日はK社の審査結果報告書を書き出す。あとわずかで下書きが終わろうとした時、二男一家が来て、夜まで孫相手。結局報告書の続きは深夜になる。

9月19日(土)
 そろそろ「伊吹嶺」原稿、3社分の審査結果報告書を書かなければならないので、しばらく俳句モードから離れて、真面目にやろうとしたが、連日の夜更かしで日中は眠くて仕方ない。生活のリズムを変えなければと思っているのだが。
 今になってお知らせするのが遅れてしまいましたが、今月の中日俳句教室は栗田先生が俳人協会の全国俳句大会に出席のため、休会になっています。従って今月の講義録はありません。

9月18日(金)
 愛知同人句会。今日は綾子忌の句に共感できる句が多かった。感想を伊吹嶺HPに書いたのでそれをこちらにコピーします。

 今月は特に綾子忌に心惹かれる句が多くありました。これまで綾子忌の句は他の季語と合わせて詠まれることが多かったのですが、次第に綾子忌の存在が独立性を持ち、他に季語は使わない句が増えてきました。季語に寄りかからない綾子忌を詠んでいくことが私達の務めかと思います。

 句会後全国俳句大会でインターネット関係の方で、伊吹嶺賞での好成績、新同人などお祝いすべき方が多いので、有志でお祝い吟行を行うことにしたいと、数人でお祝い吟行の企画などを練る。インターネット関係の方が実力を付けられることは喜ばしいことである。

9月17日(木)
 S社の審査結果に対する判定委員会。この会社は品質に対してよくやっているので、問題なく終わる。

9月16日(水)
 山藤句会の句会場の関係で、第3水曜日が使えなくなったので、今月は吟行に切り替える。素晴らしい秋晴れの中、恵那市観光協会の「トコトコ恵ちゃん」のバスツアー。恵那市観光協会では春と秋に日帰りツアーを行っている。今日のコースは根の上高原、保存されている藁屋根の古民家で手作りの昼食と米1Kgのみやげ。寿老の滝、蕎麦の花、白玉星草などを見て恵那を巡る。今日もいろいろな秋の花を見る。見た花と実はガマズミの実、ヒヨドリ花、リョウブの実、キセル薊、曙草、トモエシオガマ、岩ショウブ、サギソウ、秋のウナギツカミ、梅鉢草、ミゾソバ、沢桔梗、蕎麦の花、白玉星草、コマツナギなど。
 ツアーが終わってから1列車遅らせてミニ句会を行う。


根の上湖

ガマズミの実

キセル薊(しおれているのではない)

豊の秋(向こうは笠置山)

沢桔梗

岩ショウブ(白い花)

一面の蕎麦の花

自然の白玉星草

9月15日(火)
 今日予定されていた中日俳句教室が中止されたので、カリンカ句会連衆で文化のみちと言われている界隈を8名で吟行。吟行したのは通称貞奴邸と言われている「二葉館」、トヨタ創業者豊田佐吉の弟の「豊田佐助邸」、陶磁器商として活躍した井元為三郎の「橦木館」など。この文化のみちは何度も訪れているが、橦木館は始めて。最後は橦木館の喫茶室で句会。喫茶室ではタンゴを流しており、懐かしい感じ。夜はロゴスキーで通常の句会。
 写真は岳人さんから提供していただいた二葉館です。

9月14日(月)
 T社の審査計画書提出。自宅に帰ってから、先週来溜まっていた写真の整理、手紙の整理、お礼状を書くなど雑用を処理。
 どたばたしているうちにいつの間にか秋も深まってくる。そろそろ紫苑の咲く頃になってきている。私は毎年見る明日香の紫苑が色濃く美しいと思っている。今年も彼岸花の時期に明日香に出かけたいと思うが、かなえられるかどうか。
   山晴れが紫苑切るにもひゞくほど  綾子
   紫苑咲き紫苑の空となりゐたり    〃

9月13日(日)
 名古屋句会。今日は中川さんが欠席。みや子さんは元気だが最近また体重が減ったという。それでも我々に感覚的なよい句を見せていただいている。
 夜、「伊吹嶺」の遠方集投句、メールのやり取り数通、そしてこのHPを書いたあと、T社の審査計画書の作成が待っている。明日には提出しなければならないので、今夜中に仕上げなければならない。数時間はかかりそう。(54775)

9月11日(金)
 二男の孫が通っている幼稚園で敬老会にかり出される。参観は両親は駄目で、おじいちゃん、おばあちゃんだけという。我が家は妻が年少の次女の相手をし、私が年長の長男を相手をする。私の方はお茶会の相手。妻は二人でのお遊びだったという。ただ祖父母がいない家庭、遠方に住んでいる家庭の子には残酷な行事。やはり数人休んだという。しかし数人出園している子もいたが幸いに祖父母そろって参観している人もいて、その人たちが祖父母のいない子の相手をしていた。妻は祖父母が来ていない子と二人の相手をしたという。
 敬老会参観を終えてから、近くの白鳥公園でゆっくり散歩する。デジカメを持ってきたが、残念ながら丁度今にふさわしい被写体がなかった。杜鵑草まだ咲き始めで、小さくて撮せない。ツツジなどは最近雨が降らなかったせいで、軒並み枯れて一足先に冬になったよう。

9月9日(水)-10日(木)
 D社のISO更新審査。今回はリーダーで報告書作成、最後に判定委員会に報告義務があるので、つらい。ただ珍しく私としては今回審査では不適合の指摘事項はなしにした。不適合を検出する能力が足りないのか、甘い審査だったのか自問自答の問題で一寸後味が悪い。
 昨日、今日朝晩がめっきり寒くなってきた。今まで審査ではクールビズで出かけていたが、妻に言われて2日目の10日はスーツの上着を持って行ったが、やはり日中は暑いくらい。審査に出かけるとき、いつにクールビズをやめるか、どうでもよいことだが、悩ましい。

9月8日(火)  沢瀉はスーパー雑草(NHKクローズアップ現代09.9.7)
 沢瀉と聞くと田に生える可憐な白い花が咲く野草というイメージがある。朝日新聞社の「草木花歳時記」には「ウキクサにおおわれた田の水面から大きく抜きんでて、オモダカが白い花を咲かせてくれる。その葉や茎のあちこちにはアマガエルたちが憩う。まさに絵に描いたような夏の田園風景である。」とべた誉めであり、私もそう思っていた。しかし実はこの沢瀉により今稲作は危機を迎えているという。昨日のNHKクローズアップ現代の番組で、沢瀉は最近は除草剤が効かない”スーパー雑草”として全国に拡大していると報道されていた。これまで除草剤は人体に影響のないものが使用され、この除草剤が沢瀉の遺伝子に結合して、除草剤としての役割を果たしてきたが、この沢瀉の遺伝子変化で除草剤が効かなくなってしまっている。その結果、沢瀉の大量発生に至り、稲の栄養分がすべて沢瀉に吸われてしまい、稲の収穫に影響を与えている。TVでは宮城県の例として放送されていたが、他に福岡県での麦作に数種類の除草剤にも効かない雑草が出ているし、アメリカでは世界的に広く普及している「グリホサート」という除草剤が効かない雑草が出てきたという。
 除草剤に頼り切っていた稲作へのしっぺ返しなのか。有機農業が本来かもしれないが、これも収穫が少ないという悩みもある。今後、沢瀉に効く除草剤が出たとしてもまたその耐性の出来た雑草が新たに出てきそうである。私自身消費者の立場であるが、農家の立場に立てば深刻な問題である。
 これで私は沢瀉の季語で俳句を作れなくなった。

9月7日(月)
 今日は白露。昨日は綾子忌で、この関係を思うとき必ず思い出す句は
    綾子の忌明日は白露とのみ記す  鈴木みや子
で、調べもよいし、綾子先生のイメージと白露のイメージが重なってくる。この句が作られた当時はまだ綾子忌が単独の季語として独立するまで至っていなかったため、白露という季語を使っているが、今なおこの2つの季語のイメージの重なりが新鮮である。
 今月に入ってどたばたしたため、「伊吹嶺」9月号掲載の「現代俳句評」を掲載するのを忘れていましたが、【こちら】に載せました。

9月6日(日)
 「伊吹嶺」運営委員会。全国俳句大会、新年俳句大会などの議題の進行状況、「伊吹嶺」15周年に向けた行事を何にするかも討議。また今年の伊吹嶺賞、新同人の発表もあった。詳しくは伊吹嶺落書を見て下さい。【こちら】から入って下さい。
 今日は綾子忌であるので、運営委員会後、犬山へ数人で綾子句碑に会いに行く。着いたのが夕方であったため、2名の方しか残っていなかった。それでも句碑を見たあとホテルでコーヒータイムを持つことが出来た。
 夜、伊吹嶺HP、私のHPの更新であとは何も出来なかった。(54540)

9月5日(土)
 最終日は急遽栗田先生が急用で朝早く名古屋に帰られ、我々10名のメンバーだけで回る。再度随神門から五重塔まで散策し、明治の廃仏毀釈にもかかわらず寺として残った黄金堂も見る。最後は短時間であったが山形空港近くの紅花染めの工房も見せていただく。3日間で多くのところを見せていただいたが、私は相変わらず俳句の収穫はわずかであった。しかし校正の皆さんにご一緒させていただき、ありがたい3日間であった。
 写真は数多く写したが、とても整理しきれないので、トップページの写真とこのページに2枚の写真を載せます。


土田竹童顕彰俳句大会を終えて

宿坊の先達さんに案内してもらう

9月4日(金)
 今日は本来の目的である土田竹童顕彰俳句大会で栗田先生が講演をなさるのを聞く。講演内容は「碧梧桐俳句を語る」で碧梧桐は「三千里」の旅の途中、鶴岡に寄った時のエピソードや碧梧桐俳句からその足どりなどを話していただく。俳句大会では事前投句や当日兼題俳句などで「伊吹嶺」の皆さんが賞を総なめするほど、好成績を残す。特選、秀作などは「伊吹嶺」HPの【こちら】に掲載した。佳作まで掲載すると膨大になってしまうので、秀作まで載せてあります。
 夕方羽黒山神社から随神門まで歩く。夜は昔「風」俳句鍛錬会の時に宿泊した羽黒山の三光院という宿坊に泊まる。廊下には欣一先生、綾子先生を始め栗田先生など多くの「風」同人の短冊も掲げられており、よいところに泊めてもらった。

9月3日(木)
 毎年校正部で吟行旅行に出かけているが、今年は山形旅行ということで、妻の瘤として参加させていただく。山形空港で仙台の近藤さんも合流して11名となり、今日は湯殿山麓の湯殿神社を始め、庄内周辺を回る。元「風」同人で、「万象」「春耕」同人の阿部月山子さんの案内で貴重なところを案内していただく。特にある酒蔵さんに碧梧桐始め、子規、漱石、虚子などの明治の有名俳人の短冊が展示してあるのを見せてもらったのが印象深かった。

9月2日(水)
 N社のISO審査。昨年も審査した会社であるが、今年はリーダーを担当のため、神経を使う。遠方のため、自宅へ帰ったのが遅く、どたばたして何もしないうちに真夜中になる。明日は旅行に出かけるので、早く寝たかったのであるが。

9月1日(火)
 月1回の定期診断で名古屋へ出かける。愛知同人句会以来でこの頃は田舎に閉じ籠もり状態だが、たまには名古屋へ出かけることもよいことだ。
 今日「伊吹嶺」9月号が届く。どうも我が家は皆さんのところより1日遅れの配達のようだ。いつ見てもベテランの句には味わいがある。
    紫陽花忌激しき雨を窓越しに   やすし
    眼尻のひきつる日なり桜桃忌   みや子
    胸に来しほうたるに息合せをり   葵
    水分(みまくり)の流れ北指す水芭蕉     弓月
    竹落葉ひとひら肩に瑠璃光寺   せつ子
    真をとめの指しなやかや田植舞  美恵子
    錐もみてひかりとなれり竹落葉   坪野洋子

 栗田先生の句は珍しい「紫陽花忌」(秋桜子忌)で作っておられる。lこういう句にも挑戦することが大事であろう。秋桜子の句はあまり知らないが7月17日というと丁度紫陽花の時期だから紫陽花忌と名付けたのだろうか。秋桜子に紫陽花の句はあまりないが、〈帰省子に雨の紫陽花濃むらさき  秋桜子〉ぐらいしか見つけることが出来なかった。
 あと好きな句をわずかであるが抜いてみたが、みや子さんの〈眼尻のひきつる〉の感覚、葵さんの〈ほうたるに息合せをり〉のはかない命の表現を始め、いずれも皆さんのリズムが滑らかで、写生もしっかりしている。こういう句をはんなりとした句というのであろうか。

9月31日(月)
 昨夜、TVを見すぎて、一日中眠い。しかしそろそろ次の審査の準備が必要。

9月30日(日)
 孫の面倒も3日目。今日は長男夫婦も来てまとめて面倒。今年も御在所岳の山頂で遊ぶ。赤とんぼもこれから里へ下りる時が近づいているが、孫は蜻蛉採りに夢中で、よく疲れないなと感心する。
 夜8時以降からTVに釘付けで、あらかた最後の当選者が出るまで見てしまう。

8月29日(土)
 朝から多度峡での水遊び、水晶の湯の展望台での虫取り。温泉に浸かったあとは地元の城山祭のつきあいでいささか疲れる。妻はその間に洗濯、食事の用意ともっと大変で申し訳ない。右の写真は多度峡で。

8月28日(金)
 K社のISO審査。1人審査でマイペースで行ったが、帰りの列車にぎりぎりにやっと終わる。夜10時頃帰ったとき孫2人が泊まりに来ている。今日は妻に任せっきりであったが、明日から2日間は孫に付き合うことになる。

8月27日(木)
 高山でK社のISO審査のため、前泊。高山には何度も出かけているので、少しの時間飛騨古川を散策。朝ドラの「さくら」の舞台だったところだが、町並みがきれいに整いすぎている感じ。

8月25日(火)ー26日(水)
 3年ぶりに1泊 で昼神温泉にて「伊吹嶺」編集会議。仕事はきちりと行い、ついでに岳人さんに東山道を案内してもらう。東山道は中山道より古い街道で、防人も通った万葉時代からの街道で、東北まで打つづいていたそうだ。2日目は妻籠をゆっくり散歩。2日間とも天候が良く、日差しが強かったが、木陰に入ると爽やかな秋の風が吹いていた。(54225)

8月24日(月)
 D社の審査計画書を仕上げて、審査機関に提出。そのあと、帰宅拒否症候群みたいになって、喫茶店で時間をつぶし、やっと夕方に帰る。結局原稿書きは寝る直前に終わる。

8月23日(日)
 審査準備が終わったので、「伊吹嶺」原稿に取りかかるが、どうも私の悪い癖で、間際にならないと書き出せない。ましてドラゴンズが勝っているときはテレビに釘付けになってしまう。おまけに女子マラソンまで最後まで見てしまう。結局「伊吹嶺」の原稿は下書きの半分強終わったところでやめてしまう。

8月22日(土)
 ようやくD社の品質マニュアルが届いたので、審査計画書の作成、チェックリストの作成等を仕上げる。受審事業所から資料が届かないと準備に入ることが出来ないので、無駄な時間を過ごすことになる。結局今日は日付を越え、さらに時間がかかって仕上げる。

8月21日(金)
 愛知同人句会。最近の伊吹集を見ていると同人の指導が足りないと指摘された。もっと会員に写生の重要性を指導すること。言われてみると自分自身に写生が足りないところがあるのかもしれない。もう一度基本に戻って写生を勉強する必要がありそうだ。初心者のころはお手本となるような句を抜き書きしていたことがあったが、その初心を忘れているかもしれない。丁度18日の中日俳句教室で写生に触れられていたが、基本中の基本である。昨日の日記からリンクしてみることができるが、写生の発言の部分のみ以下に再掲して自戒としたい。

前のかなかなの句とも関連しているので、ここで写生について話をしてみよう。俳句の写生を、写真の撮影をすることとか、絵を描くことに例えてみれば、先ず、撮影の第一段階は、出来上がった写真がピンボケであってはいけないし、写真の構図がしっかりしたものでなければならない。これが良い写真の第一段階である。しかしそれだけでは駄目なのであって、作者の感動がその写真のどこにあるのかがはっきりと見る者にわかる写真でなければならない。これが次の段階である。しかし、最初から高次の段階の写真は取れるはずもないから、まず第一段階の写真をきちんと取れるようにすることが大切なことである。第一段階の写真が間違いなく取れるようになれば、次の段階の写真が、少しづつ取れるようになるのである。ここのところをおろそかにしていては、良い写真は何年たっても取れるようにはならないだろう。
 幼稚園の子供の描いた絵にはよくあることだが、絵の人物の隣に「ボクのママ」とか「おじいちゃん」というような説明が入っている。これは、絵の写生がしっかりしていないがために、どうしても言葉でそれを説明しなければ分ってもらえないからである。今日の句を見ていても、どうもそのような句が多くあるような感じがする。例えば、「名も知らぬ鳥」と、鳥の説明をしてしまったり、「かなかなに引き寄せられて」張ったテントであると説明をしてしまっている。これでは、幼稚園の子の描いた絵の説明と同じことになるのではないのか。写生がしっかりとしていないために、説明に頼ろうとするのである。こうしたことをしていては、俳句の上達はのぞめないというものである。何度もくどいように繰り返すが、写生のしっかりした句でなければ、そしてその上に、作者の感動の籠った句でなければ、読者の感動をよぶことは出来ないということをしっかりと承知しておいたほしい。沢木先生もこのことはくどいほと繰り返し説いておられたことである。

8月20日(木)  中日俳句教室講義録(09.8.18)
 S社、U社の審査結果の判定委員会。
 今月も旅遊さんから中日俳句教室の講義録を転送していただきました。【こちら】に載せました。いつも旅遊さんに提供していただき感謝。

8月19日(水)
 山藤句会。今月から町内の集会所に場所を移す。自宅で行うと面倒がないが、集会所だとバス的に近くなって皆さん歩かなくて済むし、坂を登る必要がない。(54028)

8月18日(火)
 D社の審査計画書を作成しなければならないのだが、受審事業所から品質マニュアル等が届かず、催促したらこれから送るとのこと。この調子では来週の句会には参加できないかもしれない。
 夜はカリンカ句会。今日の参加者は9名で人数的にも落ち着いてきた。昨日の醒ヶ井の句1句のみ採られる。

8月17日(月)
 今週3回の句会を控えて、句のストックがないので、急遽醒ヶ井に出かける。今日は暑かったので、さぞかしひっそりしているかと思ったら、随分人出が多かった。日射しは強かったが、涼しい風があり、ゆっくり散歩する。梅花藻の花の時期は長くところどころ満開になっている。
 帰りに木彫りの里に出かけ、2件ほどの木彫り師さんの工房を見せてもらう。最近の注文は個人住宅の欄間など経済的に余裕のある人からしか注文がないという。しかし仏師の里とも言われ、仏師であった歴史を守るべく、個人的にはいろいろ仏像を彫って伝統を守っているという。トップページの写真と次の2枚の写真を載せます。


梅花藻の花(赤いのは散った百日紅)

木彫り師さんに阿修羅像を見せてもらう

8月16日(日)
 10月の全国大会の選句。投句数540句から6句しか選べないのは酷な選句作業。全国大会だけあって佳句が多く、何度も読み直しても絞りきれない。あとは明日気分を変えて選び直すことにする。
 昨日に引き続き、いぶきネット句会の合評会。一部の人は発言がないが、総体的に発言が活発になりつつある。

8月15日(土)
 終戦記念日。わずかな時間しか放送されなかったが、戦没者追悼式を見る。終戦忌というとこれまで多くの俳人に詠まれてきたが、私の一番印象に残っているのが「終戦日妻子入れむと風呂洗ふ 秋元不死男」である。理不尽な俳句弾圧事件で2年あまり獄舎生活してきた不死男の句だからこそ平和のありがたみが身にしみて詠んだのであろう。不死男は句集『瘤』で「わたしのうけた傷跡などはまだ「瘤」程度のものにすぎない。だが、たとえ瘤であったにせよ、その瘤の痛さと瘤をこしらへた相手の手は終生忘れることはできない。」と静かな怒りをもってあとがきに書いている。
 また栗田先生は決して「終戦忌」とは詠まない。栗田先生の心の中は常に「敗戦忌」だそうだ。これも栗田先生の覚悟の一つであろう。以下終戦忌、敗戦忌の句を句集などから抜き書きしてみたい。
    亡き父の母への便り敗戦忌    栗田やすし
    土熱く焼けゐし記憶終戦日     沢木欣一
    終戦日黙祷すべく家にあり     鈴木みや子
    木々のこゑ石ころのこゑ終戦日  鷹羽狩行
    海原は父の墓標や敗戦忌      中村啓輔
    荼毘のごと燃やす破船や終戦日  野村久子
    水のんで顔のゆるみし終戦忌    小林鹿郎
    敗戦か終戦かかの氷水       宇多喜代子
    この空を奈落より見き敗戦日    岡田貞峰
    敗戦日少年に川いまも流れ     矢島渚男
    蝉遠く耳鳴りに似る終戦日     鈴木鷹夫
    ハブ酒の男の泪終戦忌       宮田正和
    生き延びし学徒兵われ敗戦忌   木暮剛平

8月14日(金)
 S社の審査結果報告書及びN社の審査計画書の作成、提出。これで仕事一段落で、そろそろ俳句モードに戻る必要がある。
 日中は暑くクルマの中は熱風がこもる。しかし夕方になると庭から冷たいくらいの秋の風が吹く。
 相変わらず朝はクマゼミの喧噪に目を覚まされるが、2,3日前から我が家の庭では法師蝉が鳴き出した。妻は夜遅くカネタタキが鳴き出したと言う。カネタタキを聴くと急速に秋が深まる気配が漂う。
 昨年末ごろからデスクトップパソコンはDVDドライブが故障でDVDを認識していなかった。今まで仕事に忙しくパソコンを使えないのが面倒でそのままにしていたが、やっと10日ほど前に修理に出していた。それまで出張用のノートパソコンでHPアップや仕事、メールなどをこなしていたが、やはり使いづらかったし、別の部屋から無線LAN経由で使っていたため、無線LANルーターの速度が実行50Mb/s の速度しか出ないこと、CPUメモリが遅いこと、メモリ容量が少ないことから動作が随分と遅かった。
 今日ようやく修理が終わりパソコンが戻った。原因はHDDの一部のレジストリが壊れていたらしく、レジストリ修正で終わる。簡単な修理であるが、自分ではOS部分のレジストリをいじることは怖くて出来ない。ついでにパソコンボックスも壊れていたらしく箱交換で戻ってくる。使ってみるとやはり応答がはやく、サクサクと動く。今ショパンの曲をDVDで聴きながら、このHPをアップしていても快適である。やっと便利なパソコンに戻った。

8月13日(木)
 お盆期間中に仕事を済ませたいと思っていたが、受審事業所から品質マニュアルなどの資料が届かずやきもきしていたが、昨夜やっと届き、今日1日中かかって、やっと審査実施計画書を作成。明日審査機関に提出することが出来る。おかげでどこも出かけず疲労で肩がぱんぱんに張ってしまう。(53872)

8月12日(水)
 盆のお経を上げて貰うため、岐阜へ。(ちなみに我が家は浄土真宗のため、棚経はない)
 途中の街道での田んぼの稲の生育状況がよく見えるがやはり今年は長梅雨でどこも生育遅れているようだ。東員町では穂はつけているが、まだ垂れ下がるほどでない。途中の多度では例年ならお盆前に稲刈りしているのだが、まだやっと色づいた程度で穂は垂れ下がっているものの稲刈りはまだまだの様子。岐阜県の安八、墨俣当たりは当然ながら、稲の花もつけていない。今年は早稲の地域が不良で、晩稲の岐阜県はこれからの気温次第ということか。いずれにしても身近な田んぼから見ても今年は不良の年になりそう。これもエル・ニーニョの発生による長梅雨がもろに日本に影響していると言える。

8月11日(火)
 朝の揺れで目が覚める。東員町は震度3でそんなに揺れは感じなかったが、震源地が静岡沿岸だと言うことが気になる。誰もが東海大地震への前触れでないか心配している。特に静岡に住んでいらっしゃる方は我々以上に心配だろう。静岡には「伊吹嶺」の連衆も多く住んでいらっしゃるからよけい心配だ。

8月10日(月)
 台風9号が近づいている。今回の台風は日本に来て熱帯性低気圧がいきなり台風になってしまった。以前は日本に近づいてから低気圧が発達して台風になるような熱エネルギーはなかったはずである。これも温暖化のせいで日本近海の海水温度が熱帯地方なみに近づいている証拠であろうか。これは、今までとは違った日本に近づくにつれ、発達する台風が増える予兆かもしれない。

8月9日(日)
 長崎の原爆忌。今日はしっかりと平和祈念式典を見る。
 長崎は学生時代、安旅行で一度出かけただけだが、いつかは長崎の原爆の地を踏みたいと思っている。しかしこういうところは興味本位で出かけるところではないと思っている。本当に自分の中に戦争のむごたらしさ、原爆廃絶の心をしっかりと持たなければならない。そうなったとき初めて出かける資格があるのでないか。
 そういえばその時、長崎の古本屋で原爆の詩集を買ったことがあったし、その後、永井隆博士の書いた『この子を残して』という本も読んだことを今思い出した。インターネットで調べたら、原爆資料館の近くに永井隆記念館もあることが分かった。やはりもう一度出かけたい。

8月8日(土)
 今までそのままにしていた手紙、写真、雑誌、本などを整理。整理していないため、皆さんに迷惑をおかけしているものもある。またそろそろ俳句にもモードにも切り替えなければならない。

8月7日(金)
 今日は立秋。夏が来ないうちに秋になったというより、これから長い夏になるのだろう。以前「伊吹嶺」で書いたことがあったが、今後は年間の最高気温の記録は立秋以降に出るだろうと予想したことがあったが、早速今年がその記録を作ることになるのだろう。世界では温暖化対策が叫ばれているが、何の解決策がない現在、ますます温暖化の進行は加速されるだろう。日本では自民、民主で耳障りのよい政策が溢れかえっているが、どこの党も地球温暖化対策には及び腰である。まさに地球は、日本は温暖化地獄に陥りつつある。
 U社の審査結果報告書とK社の審査計画書の提出。まだ1社分の審査結果報告書が残っているが、来週回しにしてしばらくは俳句モードに戻らなければならないと思っている。
 夜は久しぶりに晩酌をしながら撮り溜めたDVDを見て夜更かしする。
   秋立てり日の色どこかちがふかも  細見綾子

8月6日(木)
 今日は原爆忌。昨夜随分遅く寝たため、つい平和祈念式典を見逃す。原爆忌というと昔から有名な句が多い。時にはこれらの句に触れて平和の尊さを考える日としたい。
  七夕竹弔旗のごとし原爆地      沢木欣一
  彎曲し火傷し爆心地のマラソン    金子兜太
  瞬間に彎曲の鉄寒晒し         山口誓子
  原爆ドーム柳の岸へ影倒る      中西舗土
  原爆地子がかげろふに消えゆけり  石原八束
  原爆図中口あくわれも口あく寒    加藤楸邨
  広島忌雷雨となりて海叩く       林徹
  釣り上げし鯊が跳ねたり爆心地    栗田やすし

 これらの句には今日の句でないものもあるし、長崎の句もある。しかしいずれも原爆の悲惨さを作者なりに表現した句ばかりと思う。(53681)

8月5日(水)
 来週のお盆を控えて岐阜へ出かける。最近は長女がタイから帰ってきてから、当分岐阜の実家に住んでいてくれるので少しは安全なのだが、たまには掃除に出かけなければならない。このHPをアップしてから出かける予定。

8月4日(火)
 ある句友から最近私のHPのアップがないが、病気ではないかと心配してくれた。至って元気なのだが、8月2日まで俳句モードで精一杯だったのが、今週から仕事モードに切り替える必要があったので、怠けたままになっていた。
 今日久しぶりにアップした。
 ただ今週中に審査結果報告書の作成、1社の審査計画書の作成提出が迫っている。審査結果報告書は本当は2社分出さなければならないが、1社分は来週になりそう。
 そんなわけで当分の間俳句モードには戻れない。

8月3日(月)   ミツバチ不足(毎日新聞e株レポート)
 今日ようやく名古屋地方が梅雨明け。7月25日の日記に書いたように今年は梅雨が明けないうちに秋になりそうと書いたことがあったが、丁度今日晴れたので気象庁があわてて梅雨明け宣言したのではないか。まだ今週後半は雨が降る予想だが、早く梅雨明けしたかったのだろう。それでもこれまでの最も遅い記録である8月2日の梅雨明けを更新してしまった。
 以前この日記にも書いたことがあったかと思うが、最近日本でのミツバチ不足が深刻である。アメリカではミツバチ大量失踪現象が起きていたことがあったが、それが昨年あたりから日本にも押し寄せてきたことになる。
 ミツバチ不足の原因はどうも複合的な要素が絡まってきているようだ。新聞では昨年のミツバチ不足は猛暑、農薬、ダニの被害、オーストラリアからの女王バチの輸出停止等があると言っている。ただ本当の因果関係は分からないという。ここで農薬という原因が分かりづらいのだが、普通ミツバチは花を求めて飛んでいくが、花が少なくなっていくと、より広い範囲で飛び回り、田んぼまで出かけることがある。ただここ数年稲作のカメムシ防除用に近年急速に普及してきているネオニコチノイド系農薬だそうだ。この農薬は人体への影響を抑えているが、ミツバチのような昆虫の神経に作用して大量死するそうだ。
 ミツバチの影響による農作物の減少は製品によって違うが、一般的に出荷は例年の7割程度という。
 またミツバチが足りなければ、輸入すればよいかもしれないが、一番の供給元のオーストラリアから毎年1万5千匹の女王バチを輸入していたが、オーストラリアが日本の伝染病に関する条件を満たせないと輸出を停止した。
 これから夏物、秋物の野菜、果物の価格跳ね返ってくると思われる。なおミツバチ不足の詳しい記事は次のHPで確認して下さい。
  http://mainichi.jp/life/money/kabu/eco/report/news/20090622org00m020025000c.html

8月2日(日)
 名古屋句会。昨日に引き続く句会なので、出句に困る。みや子さんは最近は落ち着いて元気なことが喜ばしい。

8月1日(土)
 チングルマ句会。毎月行っている『海光』の1句鑑賞、大分リズムに乗ってきて皆さんよい鑑賞を行うようになった。先月急遽中止になった吟行は御岳周辺の紅葉の最もよい時をねらって再度行うことで進めていただくことになった。

7月30日(木)
 土壇場になってようやく伊吹嶺賞作品を揃える。毎年締切ぎりぎりに提出するため、結局は参加するだけに終わってしまう。

7月29日(水)  コバケンコンサート(ドヴォルザーク交響曲第8番
 いつものコバケンスペシャルでなく、「コバケンのオーケストラを聴こう」でドヴォルザーク交響曲8番を聴く。ドヴォルザークの8番は9番とともに超有名。曲は第1楽章、第2楽章ともボヘミア調の濃い楽章。第3楽章は哀愁の漂う舞曲風のワルツ、第4楽章はまた土俗的なボヘミア調。特に好きなのが第3楽章の舞曲。この8番も私のお気に入りの曲でさぞか多くのCDがあるかと思ったが、CDが2枚、DVDで録画したのが1枚だけであった。今このHPを書いている間もパソコンにダウンロードした著作権の切れたワルターの指揮で聴いている。
 確か以前もコバケンで8番を聴いたことがあったと思い、日記をひっくり返してみると、平成19年9月26日に聴いていることが分かった。

7月28日(火)
 今日も1日雨模様。今頃吟行に出かけておれば、びしょぬれになっていたか。天気予報を見ると今週一杯梅雨は明けそうにない。25日の日記に書いたとおり梅雨が明けないうちに、立秋が来るかも。
 尻に火がついている状態で伊吹嶺賞の作品を少しでも作ろうと粘る。しかし気に入った句は出来ない。焦る一方。

7月27日(月)
 今日からチングルマ句会吟行で、長野県北八ヶ岳の麓である坪庭へ出かける予定であったが、雨のため急遽中止となった。私達は既に集合場所までのバスに乗っていたが、途中で連絡が入り、下車して帰る。これから出かけるということで身体が張りつめていたところ、急にがっくりして疲れがどっと出る。自宅に帰ったときは雨も止み、昼頃には日射しが差して、真夏の暑さになる。(53393)

7月25日(土)    東海地方は今年は「梅雨明け」ないかも(中日新聞09.7.24) 
 「伊吹嶺」編集会議。いつもでも梅雨が明けない中、蒸し暑さだけは梅雨明けのよう。11月号の企画では、今年の「伊吹嶺」賞を発表することになっているが、私は肝心の「伊吹嶺」賞の20句をまだ作っていない。
 いつまでも梅雨が明けないが、今日はあちこちで花火大会がある。花火大会というととっくに梅雨は明けているときのものと思っている。今年はひょっとしたら気象庁は梅雨明け宣言をやる勇気がないかもしれない。2,3ヵ月前からペルー沖にエル・ニーニョ(神の子という意味)が発生しており、おかげで小笠原高気圧の勢力が弱く、夏になれないでいる。確か以前も立秋までに梅雨が明けなかったことがあったと思う。インターネットで調べてみたら、中日新聞に次の記事があった。
 統計を取り始めた1951(昭和26)年以降、東海地方では一度だけある。冷夏となった1993年で、7月28日に梅雨明け宣言したものの、後の検討により確定値は「特定せず」となった。
 この原因は先ほど言ったように、エル・ニーニョの影響である。今盛んに地球温暖化が叫ばれているが、エル・ニーニョはそれ以前からあった。しかし地球の天候異常が続くと、エル・ニーニョやラ・ニーニャの発生の強さが極端になってくる可能性がある。この地球天候異常も温暖化に影響されていると思う。ただこの関係を調べ出すときりがなく、決定的なことは分からない。(ちなみにラ・ニーニャが冬にペルー沖に発生すると日本は暖冬が強くなる。)
 次に中日新聞の記事を載せます。
   http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2009072402000116.html

7月24日(金)   中日俳句教室(09.7.21)
 「伊吹嶺」誌原稿の整理。しかし全国俳句大会の締切が明日必着だったのに、何も作っていなかったため、あわてて作って速達で送る。
 夜、我が家の玄関の月下美人がはじめて咲く。今年初めて見たため、匂いを相当強く感じた。
 今月も旅遊さんから中日俳句教室の講義録を頂きました。【こちら】に掲載しました。これをクリックして入って下さい。

7月22日(水)-23日(木)
 環境審査。今回の会社は新規登録をめざす登録審査。
 夜は何とか自分の原稿分は書き上げる。ホテルは漁港のすぐそばのため、23日の朝、漁の荷揚げと競りを少し見る。尾鷲は最近元気がなく、今日の水揚げも近海ものの鰺、鰯程度。

7月21日(火)
 尾鷲まで環境審査に出かける。今日は前泊。3日間も自宅にいないし、「伊吹嶺」誌の原稿が溜まっているので、キャリーバックに重いパソコンをもって出張。しかしいろいろメールのやり取りをしているうちに深夜になってしまう。胃の調子は何とかよくなりつつある。

7月20日(月)  温暖化により桜の開花がなくなる時代が来る(ウエザーニュース)
 今日は孫とナゴヤドームへ出かける約束だったが、体調がまだ完全でないので、息子に面倒を見て貰うことにした。
 また土、日曜日と2日間何もしていなかったので、今日は痛む胃を案じながら、「伊吹嶺」原稿書き。一通り下書きはしたが、パソコンへの打ち込みは出張中にやらざるを得ない。

 一寸古い情報ですが、このまま温暖化が続けば今に本州南部では桜の開花が見られないという。近年、桜の開花は早まっている。温暖化により、過去30年と直近5年を比較してみても東京で、6日ほど早くなっている。このまま開花が早まるだけならよいが、ソメイヨシノの例でいうと、開花するためにはある程度寒さが必要で、適度な寒さと、暖かさの両方が必要な植物で、冬の間(12月~2月前半)に、十分低い気温にさらされることにより、休眠から覚める「休眠打破」の状態を経て、気温の上昇とともに生長し開花に至る。前年の12月から2月前半にかけ十分気温が下がらないと、休眠状態の温度にならないので、開花状態に入れないという。
 ウエザーニュースによれば、温度上昇が最も高い場合のシミュレーションによると、「50年後には桜の開花は北海道で4月上旬、東北地方で3月下旬前後、東日本、西日本で3月上旬頃となります。ただし、気温が上昇するにつれて桜が開花するのに必要な休眠打破を促すまでの気温の低下がなくなるため、季節変化に対応した桜の開花が見られない状態になるとの結果が得られました。このため、植生に変化が発生し、日本の桜の代表種でもあるソメイヨシノが咲かない現象が起きる可能性があることが判明しました。
 日本の代表的な桜の開花が見られないとか、桜の俳句が作れない時代が来ると、一体俳句はどうなるのか。地球温暖化による恐ろしい時代が迫りつつある。ウエザーニュースのアドレスは次の通りです。(53217)
  http://weathernews.com/jp/c/press/2009/090528.html

7月19日(日)
 最近は比較的体調はよかったが、昨日は一日中身体がだるかったが、今日の朝から胃がきりきりと痛む。午前中寝て少しは治まったと思ったが、夜少しおかゆを食べただけで、また胃が痛くなってきた。最近東員町では新型インフルエンザが蔓延しているので、念のため、休日診療病院で見て貰う。結局胃潰瘍とピロリ菌用の薬をもらう。インフルエンザでないだけよかった。

7月17日(金)
 S社の品質審査。

7月16日(木)
 昨日まで、オフ句会、「伊吹嶺」校正、山藤句会と俳句中心だったので、仕事がおろそかになっていた。しばらくは俳句から離れて仕事モードと今月の原稿書きに集中したい。

7月15日(水)
 山藤句会。梅雨明け前というのに、猛暑日。それでも皆さん遠くから来ていただいて申し訳ない。毎月「伊吹嶺」誌を読んできて疑問点を出し合うのは結構勉強になる。おかげで皆さん「伊吹嶺」誌を隅々まで読むようになる。
 11日~12日に行われたオフ句会模様をようやくHPにアップすることが出来た。今回は参加者の皆さんの感想を中心にHPを構成することにし、感想を読むだけでもオフ句会の雰囲気を味わうことが出来たのではないかと思う。オフ句会模様は伊吹嶺HPの【こちら】に掲載しました。ここをクリックしてください。今年になってから伊吹嶺HPも担当することになったので、自分のHPの更新がおろそかになっている。もう少し効率を考えたHPアップが必要である。

7月14日(火)
 私の住んでいる静かな団地も新型インフルエンザが蔓延している。東員町ではほとんどが子供で、発熱だけで数十人というが正式の発病は10人を超える程度という。しかし幼稚園・保育園、小、中学校合わせて12校が今日から今週一杯休校になっている。おかげで団地の中には子供が一人も遊んでおらず、ひっそりとしている。

7月13日(月)
 栗田先生が東北へ出かける予定が出来たので、今月も「伊吹嶺」校正のお手伝いに出かける。最近続けざまにお手伝いさせていただいているが、校正メンバー8名で膨大な原稿を読みながらの校正は大変だと思う。皆さん大変よくやっておられ、本当の縁の下の力持ちである。(53036)

7月11日(土)ー12日(日)
 東京でのオフ句会。参加者は21名。事前の天気予報では雨が降りそうだったが、幸い曇天で吟行も無事終えた。
 1日目は築地市場、佃島までの吟行、月島での夕食(もんじゃ焼き)と句会。
 2日目は清澄白河駅から深川界隈の吟行で、主に芭蕉ゆかりの史蹟を吟行。
 今回のオフ句会は関東支部の皆さんのお骨折りで緻密な計画を立てていただき、スムーズに進めていただいた。ありがたいことである。吟行模様はいずれ伊吹嶺HPに掲載したい。

7月10日(金)
 U社の暫定報告書とSS社の審査結果報告書の提出。

7月9日(木)
 このHPの日記欄は半年ごとに新しいページを作ってきたが、今日ようやく設定しなおした。
 今日はアルゼンチン独立記念日。若い頃は特別の思い入れがあった。この日の前後は必ずどこかでタンゴコンサートが開かれていたし、同好の人が集まってレコードコンサートがあった。最近は7月14日のパリ祭の催しはあっても、タンゴの催しはない。今夜はオーディオでたっぷりタンゴを聞くことにしたい。

7月7日(火)ー8日(水)
 U社のISO更新審査。更新審査も第3回目に入るかなり成熟した事業所である。今回メンバーとして参加していただいた方は審査員キャリアとしては相当のベテランで、審査の手順技法、指摘の着眼点など随分と参考になった。(52936)

7月6日(月)
 しばらく時間に余裕があると、報告書作成しなければならないが、1日中無為に過ごしてしまう。ただSS社の審査報告書はほぼ本文は完成。

7月5日(日)
 昨日は一日中出かけていたので、確認できなかったが、河原地さんがNHK俳句王国に出演された。「伊吹嶺」にとって喜ばしいことである。「伊吹嶺」若手のホープとしての出演である。投句された句は伊吹嶺HPの落書欄に書いてあるのでそちらを確認してほしい。

7月4日(土)   なごや環境大学(①欧米人が見た日本の里山、②野生動物学の立場から~~今、山で、里で、何が起こっているか
 今日は忙しい1日であった。午前中はなごや環境大学。テーマは里山で、2つの講演をまとめて聞いた。講師は岐阜大学名誉教授の林進氏。
 最初の「欧米人が見た日本の里山」は明治以降日本を訪れた外国人が日本の里山に感銘を受けた言葉を紹介してもらう。

・ヒュースケン(ハリスの通訳)---今や私が愛しさを覚えはじめている国よ。この進歩はほんとうにおまえにための文明なのか。(
これは日本の開国に伴い、アメリカが強引に近代化を進めるにあたり、日本の本当の文明、里山に宿る日本の良さが失われていく現状を反省をもって語っている。
・ハリスの予兆---日本の変化の予兆として疑いもなく新しい時代が始まる。あえて問う。日本の真の幸福となるだろうか。
・エドウィン・アーノルド---(日本は)地上であるいは極楽に最も近づいている国だ。・・・これこそ日本を、人生を生き甲斐あらしめるほとんどすべてのことにおいて、あらゆる他国より一段と高い地位に置くものである。
・ウエストンーーー明日の日本が外面的な物質的進歩と革新の分野において、今日の日本よりはるかに富んだ国になるのは確かであろう。しかし昨日の日本がそうであったように、昔のように素朴で絵のように美しい国になることは決してあるまい。
・以下略
 
以上のようにそれぞれの欧米人が明治以降の近代化、富国強兵に突き進むの中に大事なもの(今的に言うなら里山に代表される日本の環境)を忘れていくのを憂いている。これが次の講演の里山で起こっていることにつながっていく。

・野生動物に関わって問題となっていること
 (1)サル:農作物を手当たり次第荒らす。人家に侵入する。八百屋、果物屋、干し柿、野良仕事の弁当を荒らす。
 (2)クマ:植林木の幹を食害する。集落に出没、人家に侵入する。キャンプ場、テント場に出没する。
 (3)カモシカ、シカ:植林木の若木の枝、梢を食害する。植林木を倒す。若木を食害され、森林が衰退する。
 (4)イノシシ:農作物を荒らす。集落地に出没する。人間と直接出会う。
・なぜそうなったか。
 (1)山林、里山、里地から人影が消えた。生産活動の後退。年、工業の重視と農山村、農林業の軽視。
 (2)人工林の進展と野生動物食物環境が悪化した。人工林、里山林などの利用法記により森が茂り放題となり、餌となる木の実、草類が減少した。
 (3)狩猟専従者の減少。狩猟専従者は野生動物に対して「人間の怖さ」を教えてきたが、それがなくなり、野生動物と人間の緊張感が喪失された。
 (4)「かわいい」症候群による餌付けの蔓延。「いない方がいい」症候群による一方的な捕殺、駆除への傾斜。「人間至上、純粋培養」しょうこうぐんによる異質物、危険物排除思想の浸透。
・このままではどうなるか。
 (1)人の怖さを誰からも教えられず、それを知らない野生動物が街中を闊歩する。
 (2)野生動物が縦横に活動し、人間が柵で囲われた限定空間で暮らすようになる。
・野生動物に直面する態勢を気付くために必要なこと(研究の分野から)
 (1)まず相手の行動生態を知る必要がある。そのための調査・行動追跡に取りかかる。
 (2)動物個体や群の動きをモニターすることにより、監視・管理態勢の基盤形成を図る。
 (3)動物にラジオテレメトリー(電波発信機)を取り付けて日常的に行動範囲や生態を探る。
 (4)出現頻度の高い耕地に電気柵の設置が有効。
・しかし現実はどうか・・・
 (1)電気柵設置は部分的、柵も更新されず欠陥をさらしている。森も茂り放題。人工林も密生したままで「間伐手遅れ林」になっている。
 (2)山から人が去り、定住集落が滅び、荒れ果てた「元」耕地が広がるだけの環境は野生動物も住みにくい。
・置き忘れてきたものは何か。
 (1)サル、クマ、イノシシなどが人の暮らしに関わってくる(人の生活圏に入る)野生動物は実は私達になすべきことの「忘れ物」を私達に届けに来ているのではないか。
 (2)忘れてきたものは生物多様性を支えるライフサイクルである。
・いい環境は人も動物も幸せにする。
 (1)幸せに生きるものは「場所の使い方」を区別し、そのぞれの場の役割を損なわないように配慮する。


以上延々と書いてきたが、結局結論は難しいことに尽きたようであった。
 午後はチングルマ句会であったが、投句と『海光』鑑賞の勉強会だけ済まして、早引けさせていただいた。
 その後はNTTOBの飲み会に出席。年1回しか会わない方も多くなり、だんだん自分が年とったことを痛感する。

 7月3日(金)
 ISOリーダー研修。今日は審査業務に必要な審査のガイドラインを各分野毎に作成しようということで、私の加わったグループは輸送業のガイドライン作成を担当した。運送業などは私の専門外であるが、いろいろ議論していると勉強になる。
 毎月、「伊吹嶺」誌が皆さんに届く頃、HPに主な記事を掲載しているが、皆さんに分担して貰い、協力してもらっている。私は定期的なページとして、インターネット関係の同人俳句と小学生の俳ランド俳句を担当している。その中で同人では次の句に感銘を受ける。
    存問の言葉短し草の餅   石原筑波
 この句の存問は作者自身の会話のことだと思うが、友人の筑波さんに対するいたわりの言葉に対して〈言葉短し〉が筑波さんの今の気持ちがこもっていると感じた。早く元気になってほしい。また俳ランドの句では
    さくらの木一本一本命あり   渡辺 来可(小4
の句がすばらしい。小学生にこういう感性があることに感心する。我々もこういう感動を持つべきだと思った。

7月2日(木)
 しばらくHPのアップもしなかった。今週はS社の審査計画の作成とSS社の審査結果報告書に取りかかって、何もやらず仕舞い。