隆生の独り言日記(22年1月~6月)

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平成22年1月から

6月30日(水)    栗田主宰俳人協会賞受賞記念祝賀会模様
 昨夜、サッカーW杯のパラグアイ戦を最後のPK戦まで見たため、今日はもうろうとしている。日中仕事に取りかかったが、何とも集中力がでない。
 夜になってようやくすっきりしたので、先日の栗田先生の俳人協会賞受賞記念祝賀会模様を伊吹嶺HPにアップした。祝賀会模様は【こちら】から入って下さい。

6月28日(月)
 久しぶりに岐阜同人句会に出席。成績は悪いが、久しぶりに懐かしい方々に会えることは楽しい。ただ大抵月末の月曜日は仕事の日程が詰まっていることが多く、また2ヵ月は出席できない。
 大変遅くなりましたが、今月の中日俳句教室講義録を【こちら】に掲載しました。参考にしてください。

6月27日(日)
 今日も時々集中豪雨に襲われたが、我が家のメジロの抱卵が気になる。人間が見ると極めて危なっかしい巣で雨で落ちそう。しかし人間が余計なことをすれば巣作りをやめてしまうので当面はらはらしながら見守るしかない。
 もっぱら仕事に使用しているレーザープリンタが毎回紙詰まりを起こすので、やむ得ず修理に出す。メーカーに寄ればローラーに紙繊維こびりつくと紙詰まりを起こすと言っているが、いくら清掃しても紙詰まりを起こす。しばらくはインクジェットプリンタでしのぐことにする。インクジェットプリンタの悪いところは水に弱いことで、すぐ滲んでしまう。

6月26日(土)
 伊吹嶺編集会議。8月号の編集と10月号の企画。中根多子さんの句集『母の鍬』が上梓されたので、この企画を中心に。また伊吹嶺HPに早速句集の紹介をアップした興味のある方は【こちら】をクリックして下さい。
 また編集の合間を縫って、先日の栗田先生の俳人協会賞受賞記念祝賀会のスライドショーもインストールして栗田先生に見て貰う。ただ皆さんに配る写真は膨大でこれから整理してプリントするのに相当時間がかかる。同じカメラマンを担当していただいたIさんからも写真が入ったUSBメモリを頂いてから編集に入ることになる。このHPを読まれた方、もうしばらくお待ち下さい。

6月25日(金)   コバケンスペシャル(チャイコフスキー 弦楽セレナード)
 SS社のISO審査。審査は早めにスタートさせることにした。また昨夜の吟行の疲れもあり明け方のサッカーデンマーク戦は見ることが出来なかったが、TVをつけたら勝っていた。こんな試合を見たかったところだが、見てしまったら、最後まで見ただろうから、仕事にならなかったことになるところだった。
 審査が終わってからあわてて名古屋に戻り、コバケンスペシャル。今日のテーマはチャイコフスキーで小曲ばかり。そのうち弦楽セレナードが有名。
 この曲は解説によると、チャイコフスキーがまだドイツ音楽を咀嚼している頃の曲で、第1、第2楽章は極めてドイツ的であるが、力強い。また第2楽書のワルツはチャイコフスキー独特のワルツだそうだ。第3楽章から後年のチャイコフスキーらしさが顔を覗かせ、第4楽章は聞いていても確かにロシア民族舞踊のテーマが表れる。ただこの頃は私生活的にも不安定で不幸か結婚によるダメージからスランプ時期の作品と音楽評論家もいる。それとは直接関係ないだろうが、全楽章哀しみに満ちている印象は受けた。ただ全楽章有名なメロディばかりで安心して聞けた。

6月23日(水)-24日(木)  チングルマ句会吟行
 2日間の予定で蓼科、八ヶ岳山麓の吟行。出発の春日井駅を出たときは土砂降りの雨。しかし昼食の女神湖に着いたときはすっかり雨は止んで涼しい。1日目は白樺湖、女神湖、御泉水自然園。夜はペンション貸し切りで久しぶりにのんびりする。ただ句会が終わったのは午後11時。
 2日目は快晴で、八ヶ岳全容を見ることが出来た。小津安二郎別荘の無芸荘、蓼科湖周辺散策、信玄棒道、八ヶ岳自然文化園などを回る。写真は八ヶ岳をバックに八ヶ岳実践農業大学校で。(62516)

6月22日(火)
 明日から出かけるので、今日中にS社の審査結果報告書を作成し、審査機関に提出。合わせて別のS社の審査計画書も提出。
 昨日から気になっているが、メジロは無事抱卵を続けているようだ。しばらくは庭の出入りも控え静かに眺めたい。

6月21日(月)
 明日提出のs社の審査計画書作成。特に審査チェックリストによる事前の文書レビューが必要。結局1日中家に閉じ籠もり。
 昨年は我が家に来なかったが、2年ぶりにメジロが花水木の枝に巣作りを始めたようだ。1昨年は楓の茂った枝に巣作りをしていたが、今年はすけすけの花水木に巣作りなので、雨が心配。以前ヒヨドリが巣を作ったとき、卵の写真を撮ったため、2羽しか孵らなかったことがあったので、今年は傍をそっと通ることにしたい。写真撮影も控えたい。

6月20日(日)   栗田主宰俳人協会賞受賞記念祝賀会
 栗田先生の俳人協会賞受賞記念の祝賀会。栗田先生を始め、来賓の先生方、また同級生の櫻井さんなど本当に喜びに満ちた祝賀会で私もカメラマンとして飛び回った甲斐があった。
 今まで各実行委員の協ご力でようやく今日無事に栗田先生の祝賀会を終えることが出来、特に実行委員長の下里さんは大変苦労なさって、成功裡に終わってほっとなさっただろう。いずれ詳しい祝賀会模様は伊吹嶺HPに書くつもりだが、とりあえず伊吹嶺落書に一寸の感想を書いたのでそれをこのページに再録することで、今日の私の日記は終わりたい。写真は実行委員の皆さん。
 
 
今日、待ちに待った栗田主宰の俳人協会賞受賞記念祝賀会が名古屋観光ホテルで行われました。参加者180名で盛大な祝賀会でした。またご来賓の皆様もそれぞれ持ち味を出した心こもったスピーチで感激しました。私自身は実行委員メンバーの1名としてカメラを持って飛び回っていました。これだけ多くの方から喜んで貰えたのは実行委員としてもほっとしていますし、なんと言っても栗田主宰のお人柄が和やかな祝賀会になり、元をただせば栗田主宰のお人柄も相まって俳人協会賞を受賞なさったのだと思います。
 なお詳しい祝賀会模様はもうしばらくお待ち下さい。(隆生)

6月19日(土)
 東京で「風」の会に出席。今回は130名以上の出席で大盛況。久しぶりにお会いした懐かしい方々も多かった。座席が丁度カメラショット位置が最高の一寸斜め前でほとんど席を移らないで写真を写すことが出来た。「伊吹嶺」の出席者は明日の祝賀会を控えているため、少なかったのもやむ得ない。右の写真は栗田先生と。

6月18日(金)   名フィルコンサート(ロドリーゴ アランフェス協奏曲)
 今日は手順よく1日を過ごそうと思ったが、うまく行かない。午前中に病院の内科の定期診察と眼科に寄ったが、眼科が満杯で予約なしの私はとうとう最後になってしまった。症状は今のところ進行していないとのこと。おかげで同人句会は遅刻。
 同人句会後は、祝賀会の最終打合せとインターネット部のオフ句会の相談の掛け持ち。その後皆さんと別れて名フィル定期コンサートへ。
 今年のテーマは「都市と音楽」シリーズで、今日のプログラムのメインはファリャの『三角帽子』だが、その前のアランフェス協奏曲に興味があった。この曲は第2楽章が超有名で、ギターの独奏に聴き惚れた。ギターがメインのクラシックはめったにないがさすがフラメンコギターの本場、スペインのロドリーゴがよい。
 おまけのアンコールの「エストレリータ」が懐かしかった。この曲はもちろんメキシコのポンセの曲だが、メキシコというと、マリアッチが本場だが、メキシコのセレナータも心静かに聞けるから気に入っている。それをギターで聴くとしみじみとした気分にさせてくれる。大昔メキシコに出かけたとき、マリアッチはもちろんセレナータのカセットテープも買ってきたことを思い出した。

6月17日(木)
 S社の審査結果報告書のまとめを行う。
 そろそろ夜も暑くなると網戸だけにしておくと、今年も守宮が張りつくようになる。今年始めての守宮を見る。妻が言うには我が家の守宮は物置小屋に住みついているようで、戸を開けるとどさっと落ちてきてびっくりすることがあるという。そして守宮は打ち所が悪いと脳しんとうを起こすことがある。しばらくするとすたすたと歩いて逃げるという。何ともユーモラス。写真はガラス戸に停まっている守宮。




6月16日(水)
 今日は真面目にS社の審査結果報告書を家に閉じ籠もり書き上げる。サーベイランスの報告書のため、案外簡単に済む。ただこれに味を占めてこれからも土壇場の1日で報告書を書こうとすると、万一の場合うまく行かないことがあるので要注意。これで明日は次の別のS社の審査計画書を作成して週末の忙しさに備えたい。あと栗田先生の祝賀会が皆さんに楽しんで貰えるようになればと思う。
 仕事が順調に終わったので夕方ウオーキングかねた散歩。丁度今頃は紫陽花の盛りであるが、東員町のシルバー人材センターは何を考えているのか、街路樹にあるまだ盛りの紫陽花を片っ端から選定してしまい、坊主にしてしまう。仕方ないので我が家の庭の痩せたヤマアジサイの花を載せます。
 夜、2日目のいぶきネット句会の合評会。新しい会員が増えて、意見交換も活発に行えるようになり、心強い限りである。

6月15日(火)
 昨夜はサッカーを見たため、睡眠不足。後半の時間、特にロスタイムがとても長く感じた。日本が最後まで緊張感が切れなかったのは珍しいのではないか。あとはオランダ、ベルギーとも強敵でカメルーンのようにはいかないだろう。
 今日から仕事モードに切り替える予定だったが、睡眠不足と雑用が多く残っていたため、結局残務整理だけ。
 夜は今月のいぶきネット句会の合評会。2ヵ月毎に進行役を務めるため、司会のコツを忘れてしまう。最近、新しい入会者が多く、しかも会員の発言も多くなり、活発なチャットとなる。私もそれに合わせて発言を入力するため、たまに入力ミスがあるが、意志が通じればよいと思っている。たまに入力ミスがあることもリアル的でよいと割り切って行きたい。(62256)

6月14日(月)
 栗田先生の祝賀会の最終打合せ。出席者も確定し、必要なプログラム等の袋詰め作業を行う。準備すべき事はほぼ終わり、あとは当日栗田先生のお祝いと特に今回参加することになった会員の皆さんに楽しんで貰えることが願いで進めていきたい。
 今日でとりあえずの準備は終わったので、今週中に提出しなければならないM社の審査結果報告書作成へ舵取りを行うことが必要。18日から忙しくなるので、17日までがターゲット。

6月13日(日)
 名古屋句会。みや子さんは体調が芳しくないため、欠席。これからもみや子さんの句を見たかったことに加え、投句の目的の1つにみや子さんに見て貰いたいこともあったが、残念。
 句会後、早々に帰り、栗田先生の祝賀会の画像設定を行うのに時間がかかる。

6月12日(土)   生物多様性と森林(なごや環境大学・地球環境学2010)
 今年3回目のなごや環境大学・地球環境学。今日のテーマは生物多様性と森林で講師は名古屋市立大学准教授の香坂玲さん。この先生は今年の名古屋COP10を控えて大忙し。私も『いのちのつながりーよく分かる生物多様性』を買って読み始めたのだが、時間がなく読み切れていない。
 今日のテーマについては森林に限らず環境問題全体、または生物多様性全体について講演内容が広がっている。レジメを貰っていないので、記憶のみで例によってキーワード順に書きだしてみる。

1.歴史その1:最初に国連人間環境会議が行われたのは1972年、ストックホルムで始めて環境をテーマにした国際会議。「環境は地球規模、人類共通の課題として認識」を採択。
2.歴史その2:1992年に環境と開発のための国連会議がブラジルのリオで行われ、リオ宣言が採択され、①気候変動枠組み条約と生物多様性条約の署名開始の年となった。この時、後々問題となる世界森林条約は声明のみで条約化ならなかった。
3.日本では両方の条約の署名、批准が行われた。
4.そして今年、日本で生物多様性条約締結国会議(COP10)を名古屋で行うこととなった。
5.もともと2010年目標は2002年のCOP6における「生物多様性の現在の損失速度を減少させる」であったが、今年達成が不可能であるという事実の前提で今後どうするかの会議である。
6.陸の最たる生物は森林であり、熱帯雨林である。そしてそこに住んでいる人間を考慮して今年の生物多様性をどうするかである。いわば北の保全を求めるか、南の利用・開発を求めるかの南北問題である。
7.またABS(遺伝資源へのアクセスと利益配分)をどうするかの会議でもある。(ちなみにアメリカは自国の遺伝資源收奪のため、この条約を批准していない。)
8.またREDO(森林減少・劣化からの温室効果ガス排出減)をどのように達成するか、課題を共有化できるかの会議である。(極めて悲観的であるが)
9.ここでフィンランドの森林保全の取り組みのレクチャーを受ける。(はじめて資源大国と思われていたフィンランドの実態を知ることも出来た。)
10.フィンランドもFSC(森林管理協議会)認証の取り組みを積極的に行っている。
11.今年のCOP10は積み残しの5~8の課題を扱うことになるが、どういう結論に導くか、日本に意気込みはあるかどうかにかかっている。
12.あと1時間ほどの時間で生物多様性、例としてバイオ燃料をテーマに、3グループに分かれてそれぞれの国(ドイツ、ブラジル、大規模NGO)の立場に立ったCOP10もどきの討論を行った。


 内容は以上であるが、私個人の考えでは今年のCOP10では日本または名古屋は結論が出せるような条約締結案の決定までいかないだろう。結果的には昨年のストックホルムのCOP16のように、議長宣言だけで終わるのではないかと思っている。まして今年は日本としての事例紹介である「里山」の概念を出しても外国にとっては全く関心がない状態で終わるのではないかと思っている。本来は俳人として思うことは「生物多様性サービスの恩恵を受ける4つのうちの1つとして『文化的効用』があり、まさにこれの典型例として里山があるのだが、俳人として俳句以前に行動すべき問題である。」と言うことだと思うのだが、俳人としてどこまでの力があるか、俳人協会の環境委員会の課題でもある。ただ植林のため、皆さんで力を合わせましょうだけではないと思うのだが。

 夜、二男一家が来る。孫の誕生祝いをやって欲しいということである。しかしいずれそんな時代でなくなるだろうが、我が家に来て貰うだけでも喜ぶとするしかない。もちろん孫のお祝いは忘れてはならない。

6月11日(金)
 山藤句会。今日は2名が欠席でさみしい句会。ただ早く終わったので、近くの池を散歩し、そばの喫茶店で吟行句を作り合う。日頃あまり出かけないせいか季節の移り変わりが早く感じる。今日見た季語は葭切、カワセミ、夏燕、夏蜻蛉、黐の花、花菖蒲、木苺の花など。しかし季語は沢山あるのになかなか作れないのが現状。

6月10日(木)
 M社審査結果を判定委員会に報告。新規登録や3年ごとの更新審査では判定委員会に報告する義務がある。最後に一番気を遣う報告である。結果として付帯意見なしで、登録更新が承認された。ついでにSS社の審査計画書を作成し、提出。
 今日を境にしばらく俳句から遠ざかっていたので、週末まで少しでも集中したい。(62145)

6月9日(水)
 栗田先生の俳人協会賞受賞の祝賀会が次第に近づいてきたが、今日実行委員メンバーの一部と発起人の上杉さん、あと中山さんを加えて最後の詰めを行った。上杉さんからも意見を頂き、当日の祝賀会に向けて順調に進んでいることを確認した。あとは参加者が楽しんでいただければと思っている。祝賀会が終わるまで私自身、気を張りつめて準備していきたい。

6月8日(火)
 S社のISO審査。今回も1人審査のため、かなり気楽。マイペースで進めることが出来る。
 昨日に引き続き、「伊吹嶺」6月号に栗田せつ子さんと都合ナルミさんの特別作品の感想を述べるのが遅れた。お二人とも力のみなぎった句ばかりである。せつ子さんは2月に「薫風」の加藤憲曠さんのお誘いで、栗田ご夫妻で”えんぶり”に出かけた折の句。ナルミさんは今では俳句工房と言ってもよいくらいの広島の吟行句。
    担ぎ来しえぶりの旗を雪に挿す    せつ子
    えぶり見る爪の先まで冷え切つて    〃
    雪蹴って舞ふ少年の藁の沓        〃
    雪に顔触れんばかりにえぶり舞ふ    〃
    被爆川藻のさみどりに春立てり     ナルミ
    下萌や鉄鎖縛りの石地蔵          〃
    ピカドンを聞く料峭の膝寄せて       〃
    「安らかに眠ってください」燕来る      〃

 せつ子さんの句はえんぶりの模様を精細に写生している。と言うより写生に徹していると言ってよいだろう。私はえんぶりを見たことがないのだが、一晩でこれだけの句を集中して詠んだ気力に圧倒される。またナルミさんの句も日帰りで広島に出かけたという。こちらも集中力の力であろう。なかんずく最後の祈りの言葉をそのまま句に仕立てたのも感動した。

6月7日(月)
 今日は妻の代理で校正に出かける。久しぶりであったが、随分とはかどり、予定より早く終わる。
 「伊吹嶺」6月号が既に届いていたが、なかなか読む暇がなく、やっと一通り皆さんの俳句を読ませていただく。主宰の句では、
    大獅子に弾痕あまた梯梧散る   やすし
 大獅子はシーサーであろう。沖縄戦では沖縄の象徴であるシーサーまでが砲弾を受けたのが痛々しい。梯梧の花は沖縄の県花というから、それを象徴的に読んで、沖縄の悲劇を言いたかったのではないかと思う。秀峰集では、
    花かがり闇よりも濃き人の影   櫻井幹郎
    包丁の曇るや鰆おろすとき    清水弓月
    啓蟄や日の暈淡き小半日     山たけし
    引き残す泡が一つ春の波     鈴木みや子
    夜桜に風の出でたり西行忌    中川幸子
    山際は風の袋路桃の花      梅田葵

 幹郎さんの〈闇より濃き〉として捉えた繊細さ、弓月さんの林徹先生を思わせる写生の確かさ、たけしさんの啓蟄の明るさがやや始まった頃の微妙な時期の言葉の選択、みや子さんの独特な感性、幸子さんの西行忌のもの悲しさ、葵さんの〈風の袋地〉と捉えた把握の確かさなど皆さんいずれも参考にしたい句ばかりである。特にみや子さんは体調面からあまり外出も出来ないとのことで、今後ともみや子さんの句を読ませていただくのが楽しみであったが、それがもう最後となるとさみしい。遠峰集では、
    柃の青葉しとねに雛焚く          近藤文子
    帽子顔に寝たれば吹くよ花菜風     渡辺慢房
    師の声を聞かんとしやがむ牡丹の芽  栗田せつ子
    潮風に応へて野火の立ち上がる     福田邦子
    放哉さんと島人呼べり豆の花       下里美恵子
    蕨摘む山の息吹につつまれて       澤田正子
    白梅を仰ぎつくづく師は遠し        矢野孝子

 などの句が好きである。     

6月6日(日)
 今週中に提出する必要があるSS社の審査計画書の作成。事業者からの品質マニュアルの提出が遅く、短い時間で作成する必要がある。昨夜から始めたが、やはり一通り書き終わったのが、日付変更線を大幅にまたいでしまった。今日は見直しと事業者の資料修正が必要な部分についてのまとめを行うのが持ち越した。この1週間自宅にいなかったので、買い物が必要なものが多く、あちこち飛び回る。

6月5日(土)   魚から考える食の問題(なごや環境大学・地球環境学2010)
 今年第2回目のなごや環境大学・地球環境学で今日のテーマは「魚から考える食の問題」。講師は共同通信社科学部の井田徹治先生。例によって要領よくまとめられないので、聞いた順にキーワードについて説明します。

1.生物多様性は日常生活に関わるすべてのものに関係する。(衣食住、医薬品、化学物質等)
2.今日のテーマは食べ物と生物多様性を考えるが、魚で日本の特徴的なものは①日本は魚の大消費国、②大量に野生生物が取引されている。
3.世界の漁業資源の危機--漁獲量は頭打ちから減少へ、②現在最大限に漁獲しているもの、過剰な漁獲しているもの、枯渇しているものを合わせると地球規模で75%になっている。③特に公海漁業資源が深刻(サメ、マグロ、カツオ、カジキ等で80%占める)
4.乱獲と資源の減少は身近な魚まで来ている。(マグロ、カジキ。特にクロマグロ、ミナミマグロはほぼ全海域)
5.日本は世界最大のマグロ消費国(世界の漁獲量の1/3)
6.今マグロの畜養事業が拡大(巻き網量で大量捕獲して大型生け簀で3ヵ月ほど育てている。)その結果、低価格で高級トロを供給しており、オーストラリア、地中海、メキシコからのマグロが日本に集中している。
7.ただ大量の輸入マグロ、畜養マグロの流入は資源管理の抜け穴になり、トルコなどの過剰漁獲、各国の違法漁獲につながっている。
8.サバも同様に資源枯渇の危機に瀕している。特に日本の太平洋系群のマサバは深刻で、78年の147万トンのピークから、90年には2万トンまで低下。その結果未成魚の多獲によりますます資源は回復傾向に乗ってこない。
9.今ではノルウェーからのタイセイヨウサバを大量輸入しており、これによりノルウェー資源も減少している。
10.ウナギ資源も深刻である。ウナギは生態がまだ未解明であるので、商業的な養殖が出来ていない。すべてが天然のシラスウナギに依存。
11.ウナギ資源は日本、北米、ヨーロッパすべてで急減中。しかし逆に消費量は急増中で、中国からの大量の養殖ウナギに頼っている。
12.ウナギは世界の70%が日本の市場であるが、密輸、密漁の横行により不透明な市場になっている。
13.銀ムツ(メロ、マジェランアイナメ)は南極周辺の深海に生息しており、80年代まではトロール漁中心であったが、漁場の開発、乱獲、枯渇の繰り返しでトロール漁が崩壊した。
14.その後メロのはえなわ漁に転換後、漁獲量が急増し、資源が急激に枯渇している。
15.今までの現状説明から、今産地と魚種のHit&Runが行われている。例えば①タラはマダラ、メルルーサ、ホワイティング、ホキなどに変わっている。②タコのように産地が今までのモロッコ、モーリタニアから中国、ベトナムに変わってきている。③エビは今までの台湾からの輸入が60年代からの急拡大から80年代には資源崩壊した。そのため、今はベトナム、マダガスカルから養殖ものが輸入されている。
16.こんなことを続けていれば、魚が絶滅してしまう。
17.ただ現在その危機を見えなくしているものとして①漁場交代と代替品の存在、②養殖、畜養漁業の拡大などがある。その結果、我々の目には安い製品の大量流入と価格の低下により危機が見えなく、これらは危機の根本的な解決にはならない。
18.問題提起:①中国産の安いマグロ、ウナギでよいのか。②安ければよいのか。③情報は十分あるのに、消費者は知ることが出来ない。
19.危機にどう対処するか。:その対処方法として、①ラベリングと認証制度(MSC(海洋管理協議会)認証)、②トレーサビリティの向上
20.MSC認証とは何か:資源管理に配慮した漁業を第3者機関が認証するもの。これには漁業者に対する認証と加工・流通業者の認証がある。
21.MSCの原則を掲げて資源を枯渇させないものに主に5つの原則がある。①過剰な漁獲を行わない。②資源が枯渇している場合は回復できる場合のみ漁業を行う。③海の生態系や多様性、生産力を維持できるかたちで漁業を行う。④国際的、国内、地域的ルールに則した漁業を行う。⑤持続的な資源利用が出来る制度や社会的な体制を作る。
22.日本でもMSC認証制度が始まっている。(京都の機船底曳網漁業連合会、築地の亀和商店、スーパーAEONなど。)
23.まとめ:①すべての関係者が解決に向けて努力する必要がある。②流通・小売の役割が大きい。③大消費国、大漁業国としての責任を持つこと。④危機への認識の向上を持つこと。

と書き並べるととても長くなってしまった。各項目ごとに私自身の考えもあり、これを書き出すと1つの論文になってしまう。それにしては私の知識は乏しすぎる。ただ1点、MSC認証制度が始まったことは期待できる。私の関連している環境マネジメントシステムのISO認証制度は92年のリオサミットから始まったもので、いまではISO国際規格が制定されて、世界中に環境の認証制度が広がった。漁業関係(魚の多様性維持)もこのような道をたどれればよいと思うが、まだ始まったばかりでこれから10年単位で推移を見る必要があるだろう。
 なおMSC認証制度についてはWWFジャパンのホームページに詳しく載っている。次のアドレスから入って下さい。
   http://www.wwf.or.jp/activities/nature/cat1136/cat1143/
 長く書いているうちに疲れてしまった。

6月4日(金)
 ISO審査員研修。今年から審査員会議とリーダー研修を合同で行うことになる。所属している審査機関でも少しずつ審査ガイドラインの作成、整備を行う。これまで2回のGDの結果を踏まえて最終的に審査ガイドラインを発表。今日は品質、環境を合わせ6分野のガイドラインの作成。私達が担当してきた運輸業についての品質審査ガイドラインを発表。今年も数分野の審査ガイドラインを作成して、徐々に充実させていく予定。

6月3日(木)
 3日間も家を空け、疲れもあったので、溜まったメールの処理、買い物等で1日を無駄に過ごす。(62017)

5月31日(月)-6月2日(火)
 今年の結婚記念日の月遅れのパック旅行に出かける。五島列島のうち、福江島と上五島の2個所。参加者のほとんどが我々と同じ中高年の夫婦。帰ってからこれを書いているので、主な写真のみを掲載します。合わせてトップページは上五島の頭ヶ島教会。


井持浦教会

井持浦教会のルルドの聖母

大瀬崎断崖

キリシタン洞窟

青砂ヶ浦教会の内部

上五島夜神楽

5月30日(日)
 今日は長男の孫のピアノ発表会を見に、かり出される。いままで母親のエレクトーンを使っていたが、故障したため、ピアノに買い替えて半年あまり。短い期間にもかかわらず、孫二人ともまずまず聞けた。写真は長女の演奏。



5月29日(土)
 NTTOB会の飲み会。今日は三重の仲間との飲み会であるが、三重の仲間と会うのは久しぶりであるが、顔を合わせればたちまち昔に戻る。
 妻は二男の息子の運動会を見に、かり出される。(61892)

5月28日(金)
 以前から開催されていたことは知っていたが、万葉文化会館で「平山郁夫展」が今月いっぱいということで今日思い切って出かける。平山郁夫というと薬師寺の玄奘三蔵院の壁画がオープンされたときに見たとき以来である。
 今丁度キトラ古墳壁画展も行われていたので、臨時バスが出ており、すぐに万葉文化会館に着く。
 平山郁夫は原爆症と戦いながら描き上げた『仏教伝来』をきっかけに仏教、シルクロードなどをテーマに描いてきた。今日も2部構成に分かれて、シルクロード、奈良をテーマの作品が並んでいた。一つ一つのテーマが重く、妻は画面が暗くて、重荷を背負って描いたに違いないと言う。そう言われてみるとそんな感じがする。ただ長く展示作品を見ると、めまいがひどくなるので、一通り見たあとソファーに座ってそこから見える作品を見ながら時間を過ごす。
 なお平山郁夫展は今月30日までで、近鉄の「平山郁夫展入場券付き割引切符」が発売されており、往復乗車券、入館券、明日香地区バスフリー切符が付いたもので、名古屋からだと1,130円お得になっています。また『シルクロード-奈良への道』の画集を買ったので、ご希望の方、お貸しします。
 ついでに石舞台から祝戸地区を歩く。予想したとおりホトトギスの声を聞くことが出来た。多分1羽だけだろうが、すぐ近くで聞くことが出来、瞬間木を渡る姿も見ることが出来た。ラッキーの1日。ただこれが俳句に結びつくかが問題。写真は石舞台の傍にある満開の栴檀の花。

5月27日(木)
 岐阜の実家に帰る。ついでにトイレが古くなっており、詰まりを直そうとしたが、ワイヤーがうまくは入らなく、苦労する。帰りに妹の家に寄る。

5月26日(水)
 M社の審査結果報告書を作成、提出。今回は更新審査のため、6月10日に判定委員会で結果について判定を仰ぐ予定。
 ついでにS社の審査計画書も作成して、提出。最近また運動不足でウオーキングしていないので、夕方1時間ぐらい散歩に出かける。いつもだと丁度今頃ホトトギスの声を聞く季節に入ったが、妻は今朝の明け方聞いたとのこと。私はその頃意識を失うぐらい熟睡しているので気付かない。しかし夕方にも鳴くのだが、今年はいつも聞こえる方角で昨年から工業団地工事が始まってしまったため、自然破壊でホトトギスも聞けなくなってしまったのか。せめて一度ぐらいは聞きたい。

5月24日(月)   「伊吹嶺」俳句鍛錬会模様をアップ
 もうすぐ梅雨入りと思われるが、土砂降りの雨。これからの梅雨は全くの空梅雨かスコールのような雨となるだろう。日本の梅雨もだんだん熱帯性の荒梅雨になっていくと考えられる。
 今日ようやく「伊吹嶺」俳句鍛錬会模様をアップすることが出来た。鍛錬会模様は【こちら】から入って下さい。今回は関東支部から送っていただいた俳句が全員の1句のため、コピー作業に時間がかかる。

5月23日(日)  名フィル名曲シリーズ(ブラームスピアノ協奏曲第1番:ピアノ小菅優、同交響曲第1番)
 今年の名フィルプログラムに、聴きたい曲が多く、名曲シリーズも予約した。今年はブラームスチクルスで今日はその最初の演奏である。
 ピアノ協奏曲第1番は有名な曲であるが、今まで聴く機会が少なかった。今夜は特に小菅優の演奏に注目した。日本での若手音楽家に与えられる出光音楽賞を2007年に受賞している。まだ26歳で将来も期待されるし、力強い演奏が聴けてよかった。
 後半は交響曲第1番で最も有名な交響曲と言ってもよいだろう。以前から言われていたことだが、第4楽章の主題がベートーベン交響曲第9番に似ているということで、ベートーベン交響曲第10番とも言われている。しかしインターネットで調べると、ブラームス自身は「愚かな人には何でも同じに聞こえる」と否定的に応えたと書いてあるが、聞いてみるとやはりベートーベンを乗り越えようとして意識して作曲した曲と考えたい。
 また演奏中にいろいろ他のことを考えてしまい、40年以上前のことを思い出してしまった。
 私が電電公社(現NTT)入社の3年目頃、ウイークディは忙しいからと土、日に岐阜、米原に出張させられたことがあった。当時新しい通信方式開発のため、今までの同軸ケーブルでは高周波数域でのケーブル特性がよく分からなかったため、商用中の同軸ケーブルを休日に借りて岐阜ー京都間、米原ー金沢間で細かく周波数特性を測定したことがあった。休日を返上でやっと夜になって終わり、その日曜日の夜の内に東京へ帰るため、やっと米原駅に着いた。当時は土、日も随分とこき使われたものであったが、若かったせいか疲れは全然感じなかった。
 その時、駅の待合室のTVで聴いたのがブラームスの交響曲第1番であった。当時は優雅なときだったのか駅のTVでN響アワーを放送していた。インターネットで調べたら、指揮者は確かロヴロ・フォン・マタチッチだった。その時の第4楽章が長い間耳から離れなかった。
 今夜は昔を懐かしめたよい演奏会であった。ロヴロ・フォン・マタチッチについては私はわずかにブルックナーの交響曲第8番のCDを持っているのみである。

5月22日(土)
 「伊吹嶺」編集会議。8月号の企画では、来月に行われる栗田先生の俳人協会賞受賞記念祝賀会の記事が中心になる。今週一杯のいろいろな行事で疲れ気味であるが、栗田先生はもっと忙しく大変だ。(61678)

5月21日(金) 
 愛知同人句会。連日の疲れと仕事のため、ろくな俳句が出来なく、恥ずかしい思いをする。しかしこれが自分の実力で、皆さんの佳句を勉強することが主眼と割り切る。

5月20日(木)
 昨日までの鍛錬会、明日の同人句会、次の編集会議と予定が詰まっているので、貴重な谷間の1日に、「伊吹嶺」誌の原稿作成、M社の審査結果報告書の作成に閉じ籠もる。しかし報告書は半分も進まなかった。あとは締切まで自由な時間は1日しかない。

5月18日(火)-19日(水)  「伊吹嶺」俳句鍛錬会(鎌倉、江の島)
 今年の「伊吹嶺」俳句鍛錬会は関東支部の皆さんの行き届いた計画に基づき、鎌倉の長谷寺、江の島吟行を行った。句会は例年どおり、3回行われ、私を除いて皆さんは随分と佳句の収穫があったようである。
 句会、宿泊も神奈川県女性センターを貸し切って行われ、布団敷きから、部屋掃除まですべて自分達で行うこととなっており、合理的に進めることが出来た。久しぶりに修学旅行気分を味わった。鍛錬会というのは豪華ホテルに泊まることでなく、こういう実務的な宿泊所に泊まって行うのも鍛錬会にふさわしいのではないか。
 いずれ伊吹嶺HPに吟行模様、写真、当日句などを掲載したい。数日間お待ちいただきたい。
 帰ったのは夜の10時過ぎでさすがに疲れた。

5月17日(月)
 「伊吹嶺」誌に毎月「パリ便り」を書いていただいている小林砂斗美さんが毎年今頃日本に帰られると聞いていたが、今日急に栗田先生に会いに来られた。明日「伊吹嶺」俳句鍛錬会を控え、熱心組は今日から既に鎌倉へ出かけているメンバーが多く、砂斗美さんを数人で名古屋を案内することになり、ご一緒させていただいた。たまたま今年は名古屋開府400年ということで、名古屋城をご案内した。私も天守閣に入るのは10数年ぶりであった。天候もよく、ゆったりとした行程で半日ほど費やした。また今日始めて今年の栴檀の花にも出会えた。
 昼食でパリのことをいろいろお聞きしたが、砂斗美さんは日本人がパリで生活するためにもタフでなければならないとおっしゃっていたが、心配りがよく効いていらっしゃる方である。話題が尽きない数時間があっという間に終わった。写真は名古屋城内の茶室で。

5月16日(日)
 そろそろ今月の「伊吹嶺」記事の整理が必要な時期に来ているが、なかなか進まない。まずは私の原稿を上げるのが最優先。今週は関東鍛錬会を控えているので、早めに済ませたいのだが。

5月15日(土)  ネイチャーテクノロジー(なごや環境大学・地球環境学2010)
 毎年、なごや環境大学において「地球環境学」の講座がある。今年も今日から始まる。5回の集中講座でどれだけ聞けるか分からないが、今年も環境のことを勉強したい。
 今日の講義は東北大学教授の石田英輝氏の「自然に学ぶ粋なテクノロジー」。例によって講義内容をまとめるのは大変なので、講義を聴いた順に個条書きでメモを書く。(61498)

1.最近の家電製品、自動車などは人に代わってセンサーが省エネを代行してくれる。
 (例:センサーが人の気配を感知してエアコンの省エネ運転を行ってくれる。HV車で燃費の大幅向上、自動アイドリングストップなど。冷蔵庫のリッターあたりのエネルギー使用料が80%減。)
2.各種いろいろなアンケートを採っても生活者の環境意識は高いレベルにある。
3.前項1.2.項のように省エネ技術が開発される、環境意識が高いにもかかわらず、家庭におけるCO2排出量は大幅に増えている。90年比で08年の速報値では140%増になっている。
4.上記のようにあらゆるものがエコになり、生活者意識が高いにもかかわらず、CO2排出量が大幅増になっている理由は何か。これがエコジレンマ。ここに人にとっての地球環境問題がある。
5.一般に「人にとっての環境問題は何か」を整理すると、人間活動は7つの環境リスクに晒されている。(資源、エネルギー、生物多様性、水、食料、人口、気候変動)
6.このようなリスクに対し、人間活動を縮小しながら、心豊かな生活が担保できるか。それが今問われている。
7.エコジレンマに対面しながらも、生活者はエコ商品が消費の免罪符になっているのではないか。テクノロジーがライフサイクルを変えることが望まれている。
 (新しいものつくりとくらしのかたちが必要になってくる。)
8.生活者-システム-技術のトライアングルにおける技術がライフサイクルを変えるまでを考えた開発でないと駄目。
9.即ち①地球のことを考えたものの作り方、くらし方と、②人のことを考えたものつくり、くらし方、この①②を両立させた新しいものつくり、くらし方が持続可能な社会を作ることが出来る。
10.このような循環型社会を創出するために今求められているテクノロジーは「自然」に学ぶことである。(これが今日のキーワードの「ネイチャーテクノロジー」)
11.自然は倫理観を持つ知能があり、これを学ぶことにより、新しい技術開発のきっかけがある。
12.以下自然に学んだ新しいテクノロジーを並べると次のとおりである。
 ①野生ゴボウに学ぶマジックテープ、②鮫肌に学ぶ競泳水着、③カワセミに学ぶ新幹線ノーズ、④モルフォチョウに学ぶ低環境負荷色の開発、⑤ナダデココのセルロースに学ぶ有機ELパネル⑥マグロに学ぶ潮力発電、⑦藻から燃料を作る、⑧ヤモリから学ぶ接着技術、⑨ハコフグに学ぶ高強度軽量技術等々
13.このように自然には素晴らしい智恵が詰まっている。
14.こういう新しいものつくり、くらしかたを求めるには、物欲から、精神欲に向かうことも必要である。
15.産業革命に代表される物欲は環境破壊の機器、文明の危機を招く。一方、日本古来の産業革命には「粋」があった。からくり人形、和算など。
16.物質欲から精神欲へ欲の変化をあおるには日本の「粋」である①自然と和合し、生きることを楽しむ、②敗者を作らず競争原理が成立しない、③足を知る(もったいない)、④自然のメタファなどがキーワードである。
17.そのためには12項で述べたような「ネイチャーテクノロジー」が決め手になる。
18.ネイチャーテクノロジーは16項の日本に「粋」に対比させると、①自然に学ぶ(超低環境負荷・高機能)、②コミュニティーコミュニケーションの連続性、③愛着、④簡明になる。
19.どのような技術が可能かはバックキャスティングで2030年を考えることにより、ターゲットを絞る。
20.そのネイチャーテクノロジー創出システムのサイクルを具体的に述べると、①2030年の制約因子の中で安全・安心・快適なくらしのシーンを考える、②くらしのシーンを構成するテクノロジー要素を抽出する、③2030年に必要なテクノロジーを自然の循環の中から見つけ出す、④地球に最も負荷のかからないテクノロジーとしてデザインする。ことになる。
21.以下、ネイチャーテクノロジーを使用した技術の例を上げるとまず、シロアリ塚の構造から土のタイルを床に使った家。(エアコンなしで十分に温度、湿度がコントロールできる。(名古屋で実測例がある)
22.風による家を作ることにより自然エネルギーだけでエアコンを不要とする。(今日の講師が沖永良部島で現実に自宅を造って生活している)
23.カタツムリの殻のテクノロジーを活用することにより、雨によりビルの外壁の汚れが簡単に落ちる。
24.その他数例を紹介されたが、このバックキャスティングによるシステム開発がライフスタイルを変えるネイチャーテクノロジーにより可能になる。


以上が講義の要約を羅列したものであるが、今まで聞かなかったことが多く、半分洗脳されたような気もしてきた。しかしこのような技術開発のアプローチも十分有効性が高いと思った。今日の講義の石田先生のHPアドレスは以下のとおり。
  http://ehtp.kankyo.tohoku.ac.jp/ishida/

5月14日(金)  ショスタコービッチ交響曲第5番(名フィルコンサート)
 山藤句会。いつものように句会の前に「伊吹嶺」5月号で疑問点などの勉強。疑問を出し合うのは作句力に役立つと思う。
 その後、名フィルコンサートに出かける。今日の曲目はショスタコービッチ交響曲第5番。
 NHKTVで「名曲探偵アマデウス」というコメディ風な進め方で、古今の名曲の秘密を探るという番組で、結構今までの解釈を考え直す機会になる好きな番組である。その中でショスタコービッチ交響曲第5番も取り上げられたことがあり、この曲には「ショスタコービッチがソビエト独裁体制下に生きる作曲家としてのメッセージを忍ばせていた」というものである。
 今日のプログラムを見ても最近この曲の解釈を見直す必要があるが、その真相は分からないという。ショスタコービッチは発表当時、「自分の過ちを認め、心から悔い改めて、社会主義リアリズムの見地に立った作品である」という説明であった。その後『ショスタコービッチの証言』などにより、「強制された歓喜」がではないかとの解釈が主流のようである。しかし今夜は純粋にこの曲の気持ちのよい第4楽章を楽しんだ。

5月13日(木)
 毎月の定期診察と久しぶりに血液検査もして貰う。血圧は高値安定だが、今日はLDLコレステロール(悪玉コレステロール)が高いと言われ、体重を減らすことを厳命される。しかし近年ろくな運動もしていないし、少し長く歩くとめまいがするのでつらい。なんとかしなければと反省。

5月12日(水)
 しばらく日記を書いていなかった。
 父の命日のお経を上げて貰うため、岐阜へ出かける。住職さんは長く小中高校の校長を、定年後しばらく大学に勤められて最近ようやく完全リタイアされたが、それまでは二足のわらじを履いていた。今は住職に専念と言っても随分と忙しい毎日を過ごされている。我が家にお経を上げに来て貰うのも申し訳ない。

5月9日(日)
 名古屋句会。みや子さんは今日は出席していただいたが、最近体力の衰えで出かけることがなくなり、俳句が出来ないとのことで今日は句会参加のみ。早くお元気になってほしい。
 明日以降、そろそろ仕事モードに戻らなければならない。(61347)

5月7日(金)  有志で京都オフ句会
 以前から計画していたいぶきネット句会の有志で京都へオフ句会に出かけた。メインは2つ。1つは建仁寺大統院で初公開の円山応挙作「幽霊図」を見ること。2つめはネット仲間の哲半さんのお好み焼屋「喜の屋」でお好み焼を食べること。また以前栗田先生にお話ししたところ、せつ子さんとともに参加していただけたのは望外の喜び。詳しくは伊吹嶺HPに書きましたので、吟行模様は【こちら】から入って下さい
 最近は私のHPと伊吹嶺HPの両方のアップが必要なため、私のHPがあっさりしているときは伊吹嶺HPを参照して下さい。
 なお伊吹嶺HPの全員写真1枚を伊吹嶺HPに載せたので、ここには別の写真を載せます。お好み焼き屋をなさっている哲半さんご夫妻と栗田先生です。

5月6日(木)
 妻に呼ばれて庭に出てみると、カマキリが続々と孵化。孵化直後の状態は過ぎて、盛んに周囲をはいずり回っていた。カマキリが生まれた直後はまだ枯れ色だったことも発見であり、これからさみどり色になるのだろう。ついでに野草というより、雑草コーナーを見ると、狐の提灯、立浪草、アマドコロ、ヒメイズイ、エビネなどが咲いていた。この日記に載せようと思ったが、Tさんからそろそろ伊吹嶺HPの落書欄に何か書いてくれと頼まれていたので、【こちら】に掲載しました。写真4枚ほど載せています。

5月5日(水)  エコドライブは本当にCO2削減に効果あるか(日経エコロジー10年5月号)
 皆さんはエコドライブを行っていますか。またエコドライブは何をやればよいかよく分かりません。よく環境審査に出かけるとき、CO2削減のために「アイドリングストップをしています」という会社が多いが、はたして正確なアイドリングストップなのか、またその他にエコドライブを行っているかよく分からない会社があります。その成果の数値把握も困難です。
 日経エコロジーの今月号にエコドライブを分かり易く解説していた。
1.まず日本の温暖化ガス排出量のうちおよそ20%が運輸部門で、その半分が自家用車から排出。一般ドライバーがすべてエコドライブを実践すると日本の温暖化ガスの2%以上減らせることが可能。(理論的には)
2.エコドライブ10:省エネルギーセンターに紹介されている10のすすめ
 ①ふんわりアクセル(eスタート)
 ②過減速の少ない運転(車間距離に余裕を持ち、加減速を減らす)
 ③早めのアクセルオフ(早めにアクセルを離し、エンジンブレーキで減速)
 ④エアコンの使用を控えめに
 ⑤アイドリングストップ(待ち合わせ、荷物の積み下ろし時のアイドリングストップ)
 ⑥暖機運転は適切に(今の車はほとんど不要)
 ⑦道路交通情報の活用
 ⑧タイヤの空気圧をこまめにチェック
 ⑨不要な荷物を積まない(トランクは倉庫でない)
 ⑩駐車場所に注意(違法駐車は交通渋滞の原因)
3.エコドライブは普及に問題
 頭でエコドライブは有効だと分かっていても期待されるほど進んでいない現実はエコドライブが分かりにくいため、2番のエコドライブ10も読めば分かるが、抽象的な表現のため、分かりにくい。
4.誤解と問題点
 ①昔冬には必ず暖機運転を行っていたが、今でも必要だとの誤解がある。(エンジン、駆動系ブレーキが異常に消耗、性能がある低下と思いこんでいる)今はエンジン性能向上で暖機運転はほとんど必要がない。
 ②アイドリングストップを行うと、何度も再始動するため、逆に燃費が悪くなるとの誤解があるが、アイドリングが5秒以上あれば、アイドリングストップの効果があるという。(アイドリングストップ時にメインスイッチを完全オフにすると方向指示器など電気系統操作ができないので、やらないというのがあるが、イグニッションキーをオフにしたあと、ACC位置に戻すことで回避できる。でもバスで行われているように交差点でブレーキを踏んだとき、アイドリングストップが自動的に働く車が最適)
4.手軽なエコドライブの極意
 結論的にこのような質問に対しては簡単で、「『制限速度を守って、等速走行を心がける』『交通の流れを予測して早めのアクセルオフ』これが推奨するエコドライブのポイント」となる。そして『抜かされ上手』になることだという。
 その結果、「日本の温暖化ガス排出量を1%以上削減できる可能性があり、普及に課題」が最終結論ということになる。

以下エコドライブ10のHPと2008年度温室効果ガス排出量の速報値を以下に示します。
   http://www.eccj.or.jp/recoo/eco10/eco10_index.html (エコドライブ10)
   http://www.env.go.jp/press/file_view.php?serial=14540&hou_id=11766 (環境省 温室効果ガス排出量(速報値))

以上が日経エコロジーの記事内容であるが、普通、クルマには瞬間燃費情報や平均燃費情報を表示することが出来る。これらを見ているとアクセルを踏んだ瞬間燃費が極端に下がり、早めにアクセルを離すと、燃費が20数Km以上となるのが見える。これを見ながら走るとエコドライブの意味することが分かる。しかし私は一時的な停車には必ずアイドリングストップを行っているが、交差点ではまだアイドリングストップをしたことはない。皆さんはどうだろうか。バスのように簡単にアイドリングストップ、簡単に再始動できるような機能を備えるだけで燃費向上に大いに効果があると思うが。

5月4日(火)
 ○○年目の結婚記念日。本来ならホテルで豪華ディナーといくところだが、我が家は相変わらずさえない。妻の要望に従って、山の辺を歩く。今日のコースは山辺から少し離れた黒塚古墳から、山の辺本道に入り、崇神天皇陵、景行天皇陵、穴師、桧原神社と極めて短い距離を歩く。最後に箸墓の傍を通ったが、素通り。桑名へ帰ってから「歌行灯」でささやかな夕食。以下はほんの一部の写真。


黒塚古墳の入口

山の辺でも水口祭が行われている

卑弥呼の里の神籬(ひもろぎ)

5月3日(月)
「伊吹嶺」5月号が届いた。今月の栗田先生の句は2月23日の3句はいずれも俳人協会賞授賞式の句である。ただここでは自身のことより沢木先生の回想句となっていることが栗田先生の思いなのだろうか。
   朧なる新宿の空師は遠し
   師と交はす祝杯の夢浅き春

 ここで師と言っているが、沢木先生か細見先生かは特定していない。しかし私は沢木先生のことと思った。京王プラザホテルは「風」の周年記念大会などがよく行われた。1句目はここの授賞式に沢木先生はいないとの感慨、2句目は授賞式で祝杯を挙げるならここに沢木先生がいてほしかったとの感慨の句である。俳人協会賞を受賞するにあたっても栗田先生はあくまでも謙虚である。
 秀峰集は毎月共感を受ける句がそろっている。
   師の一語一語のごとく梅ひらく   梅田葵
   白梅の小枝透かして昼の月     清水弓月
   古墳山飛礫光りに雲雀落つ     山たけし
   剣玉の影のをどれり梅日和     中川幸子

 共感したものにたまたま梅の句が多かった。葵さんの師は綾子先生だろうか。細見先生の言葉一言はどれも葵さんの身の内のものとなっているのだろう。弓月さんの句は繊細な写生である。たけしさんの落雲雀を飛礫光と捉えたところに、写生を乗り越えた写生となっている。幸子さんの句は剣玉そのものでなく、その影を詠むことにより、梅が咲く頃の穏やかな日和が伝わってくる。
 遠峰集にはいつもながらバラエティに富んでいる。
   雪積もる気配やペンを措きしより   近藤文子
   合格の子の風呂の長きこと      渡辺慢房
   寒牡丹影を揺らしてくづれけり     栗田せつ子
   里神楽面の口より白き息        平松公代
   枝々にこぼるる光梅ひらく       伊藤範子
   大野焼あをき煙となりて終ふ     下里美恵子
   息かかるほど涅槃図の蛇に寄る   矢野孝子
   流れゆく氷の影のいと淡し       坪野洋子

5月2日(日)
 世間ではゴールデンウィークで浮かれているが、夫婦二人ではいつもと同じ。うららかな近くの田んぼなどを散歩。東員町は他の地域と違って田植が遅いようだ。丁度今頃が田植の真っ最中。一方、麦はそろそろ穂が黄ばみつつある。麦秋もまもなくである。(61180)

5月1日(土)
 チングルマ句会。入会者が増えたこと、他の句会がなくなったため、移ってきたメンバーで最近は会場が狭くなってきた。でも盛況はよいことだ。句数が多くなったため、選句に迷う。

4月30日(金)
 今年2回目の蕨採り。かってこのあたりは5月上旬が最適だったが、今日は2番蕨ぐらい。蕨採りも年々早まる傾向にある。最近は年のせいで体力が衰え、年2回ぐらいの蕨採りで今年の行事は終わる。

4月29日(木)  名古屋堀川のヘドロ完全除去へ(読売新聞10.4.28) 社説「清流は住民の願いだが」(中日新聞10.4.29)
 名古屋市民にとって堀川浄化は関心の高い問題であると思うが、3年間に亘る木曽川導水による堀川浄化実験が先月終わったところで、対照的な2つの新聞記事に注目した。読売新聞と中日新聞である。
 読売新聞は「ヘドロ完全除去へ」という報道であり、中日新聞は社説で、すぐ木曽川導水でなく、もっと慎重な手順が必要だと述べている。
 以下2社の記事をかいつまんで説明すると、
 読売新聞は「名古屋市は市中心部を流れる堀川を浄化するため、来年度から10年計画でヘドロの完全除去に乗り出す方針を固めた。」とあり、堀川は潮の干満で海水が入り込むことから、川底にヘドロが沈殿し、護岸も老朽化でもろくなっている。そして護岸整備が終わったところから、順次ヘドロ除去作業を進めると述べ、河村市長の「堀川は名古屋城の建築時にも資材を運ぶ役割を担った、名古屋にとって『母なる川』だ。市や市民の協力を得て、清流を取り戻したい」の発言で締めくくっている。
 一方、中日新聞は3年間の木曽川導水による堀川浄化実験から、2年間の実験終了による変化確認の計画だったことを取り上げ、「導水には川の利水権の問題、名古屋市自ら生態系への導水中の効果と停止後の精密な検証と厳密な根拠で関係団体へ導水再開への説得が必要だ」と、どちらかというと名古屋市に対し、懐疑的である。
 素人の私が考えても堀川は相変わらず臭くて、汚い。浄化を望むのは当然だし、木曽川導水の量も大したことがないと思うが、名古屋市は論理と実証に基づいた結果から、国、関係団体を説得する努力が必要だろう。それとも河村市長の発言を聞くと、COP10をてこに木曽川導水の中央突破を図ろうとしているのだろうか。
 なお読売新聞、中日新聞の記事は次のアドレスから見ることが出来ます。
   読売新聞  http://www.yomiuri.co.jp/eco/news/20100427-OYT1T00214.htm
   中日新聞  http://www.chunichi.co.jp/article/column/editorial/CK2010042902000029.html

4月27日(火)ー28日(水)
 M社のISO審査。今回は更新審査のため、2人で2日間。最近は毎日怠けて朝寝坊の癖がついているため、朝早く出かけるのがつらい。今回は判定委員会に諮る必要があるので、神経を使うし、これからの審査結果報告書の書き方も神経を使う。

4月26日(月)
 岐阜同人句会。今日は櫻井さんが欠席だったが、その他全員出席。同人句会だけあって感覚のよい句に出会える。愛知同人句会とはまた趣が違い、少人数のため、句会後のいろいろな意見交換が辛口も出て有益である。

4月25日(日)
 二男一家が来る。二男は毎年5月の連休は奥さんの実家に行くので、我が家は今日のみ。それでも来てくれるだけでもよいか。孫とオセロを始めてやる。将棋はまだこれから。男の子は小学生になるとオセロ、将棋などのゲームに興味を持つ。ただ孫には囲碁を教えたいのだが、その親が全然知らないので、孫がやる可能性がない。囲碁なら教え甲斐があるのだが。仕方がないので将棋を二男と久しぶりにやる。私は将棋は小学生のときしかやっていなかったし、大人になってからは囲碁しかしていない。それに引き換え、二男が結構強くなっていたので、珍しく本気モードでやってしまう。(61021)

4月24日(土)  映画「GAMA-月桃の花」
 「伊吹嶺」編集会議。6月号の編集と8月号の企画。栗田先生の『海光』に関連して、沖縄を始め、戦争にまつわることなど考える時期に来ていると思う。
 それに関連したわけではないが、編集会議の帰り、映画「GAMA-月桃の花」を見に行った。以前3月27日の日記に書いたが、栗田先生の〈海光やこぼれて白き花月桃〉の句にちなんだ映画だということで見ることにした。
 ストーリーは日本で唯一地上戦が繰り広げられた沖縄戦がテーマで、敵は米軍だけでなかった。兵と避難民が雑居した洞窟(ガマ)で繰り広げられたいまわしい惨劇が描かれている。ガマの中の語るに語れない記憶を呼び起こす映画である。月桃の花は丁度地上戦が行われた6月の花で、地上戦の合間に月桃の花が挿入されており、この花が平和を願う象徴となっている。特に後半にこの主題歌が流され、自決を放棄してガマからはい出てくる最後の画面には涙なしでは見られなかった。結局地上戦で兵と市民合わせて23余万人が亡くなり、ガマからはい出てきた避難民は8万人であった。

4月23日(金)  中日俳句教室講義録(10.4.20)
 今月も旅遊さんから中日俳句教室講義録を転送していただいた。今月は「俳句の基礎用語」で角川の「俳句」4月号の「60代からの俳句入門」の中の「俳句基礎用語集」から栗田先生の体験も踏まえた伊吹嶺向きに分かり易く解説している。各句会でも大いに役立つ内容だ。講義録はトップページから入ることが出来ます。また【こちら】からも入ることが出来ます。

4月22日(木)
 最近ようやく時間的にも余裕が出来、以前田島和生さんから頂いていた「自註句集田島和生集」の感想をようやく書いた。鑑賞というより私自身の思い出ばかりに片寄った感想になっている懸念がある。いずれ近日中に私のHPにアップしたい。

4月21日(水)
 明日も雨の予定の中、今日は谷間の好天に恵まれたので、一寸早いが蕨採りに出かけた。やはりまだ伸びが弱いがまずまず取れた。写真は途中のSAから見た御岳。

4月20日(火)  生物多様性とは(中日新聞10.4.20)
 今年の生物多様性条約締結国会議(COP10)を控えて新聞では盛んに生物多様性についての啓蒙記事が載っている。今日の新聞に「生物多様性とは?」と題しての解説記事がある。新聞の内容とは離れるが、まず生物多様性の定義では3つある。
①生態系の多様性--多種な種が棲み分けることが出来る様々な自然条件に適応した結果の多様性
②種間の多様性--種間の多様性(簡単に言えば、多くの種が存在すること)
③遺伝子(種内)の多様性--ある1種の中での遺伝子の多様性。同じ種の中での個体間の違いと、個体群の違いがある

この3つの多様性を保全するため、生物多様性条約を締結して国際的に守っていこうというものである。
あと生物多様性についてはいろいろな側面からアプローチする必要があるが、タイトルだけを並べると①生物多様性の評価、②生物多様性の分布、③生物多様性の進化などがあるが、私は生物多様性から得られる4つのサービス(多様性から私達が得られる恩恵)について着目したい。それは次の4つのサービスがある。
①サポート--生態系サービスの土台を築くもの。人間社会を含む生物種や生息域が存在するための環境を形成
②緩和作用--汚染、気候の変動、害虫の急激な変化を緩和
③供給作用--人間社会が生態系に依存して衣食住を得ていること
④文化的作用--生態系がもたらす文化や精神面での生活の豊かさ

 今年、名古屋ではCOP10にあわせて盛んに里山保全に言及しているが、もともと生物多様性条約では里山保全については触れられていない。しかし4つのサービスから関連づけて里山保全を前面に出している。
 私達俳句を作っている者にとってはまさにサービスの4番目の文化的作用が関連してくる。私達が生物多様性がもたらす文化的作用のおかげで四季の変化、生物の多様性などの恩恵で俳句を作る土台を提供して貰っていることになる。そういう意味で俳人にとってももっと生物多様性について勉強する必要がある。さらにそれを俳人としての行動に結びつけられることが重要である。1昨日の俳人協会愛知支部総会では今年のCOP10に合わせて「生物多様性交流フェア」を行う予定があるが、果たして俳人は生物多様性の意義をどこまで理解して行動しようとしているか疑問に感じた。その時の雰囲気では愛知万博と同じような行事(吟行、句会など)を行うだけでよいような印象を受けた。

4月18日(日)   俳人協会愛知支部総会
 今日は俳人協会愛知支部総会。この日から愛知支部の1年の行事が始まる。今日楽しみにしていたのは片山由美子先生の講演である。演題は「序文を読む」である。講演内容は伊吹嶺HPの【こちら】に詳しく書いたのでそちらを見て下さい。
 片山由美子というと、私の大好きな俳人の1人で、数年前の句集『風待月』を全句筆写したことがある。また俳人協会評論賞を受賞した『俳句を読むということ』も買って読んだことがある。片山由美子の文章は論理的で且つ読みやすい。今夜、講演内容を伊吹嶺HPにアップしたあとでこの本を読んだところ、「序文というドラマ」に同じような内容が掲載されているのを見つけ、これを読み直して一層今日の講演内容を間違いなく理解することが出来た。(60840)
   まだもののかたちに雪の積もりけり  由美子(『風待月』より)

4月16日(金)  名フィルコンサート(スメタナ『我が祖国』)
 愛知同人句会。今日は珍しく多くの方から採っていただいた。句会が終わったのが16:30で今夜は名フィルコンサートがあるため、2時間をもてあます。名フィル定期会員は2年間休んでいたが、今年は好きな曲目が多かったので、久しぶりに会員再入会。今夜はコバケンの『我が祖国』の全曲。一般的には第2曲の「モルダウ」だけが演奏されることが多いので、全曲をあまり聴かない。たしか10年前頃にやはりコバケンで『我が祖国』を聞いて以来である。その後、コバケンは2002年5月に「プラハの春」国際音楽祭で『我が祖国』全曲を演奏して数多くのメデイアに紹介されている。最後に聞いたところであるが、今日、明日と全席完売だそうだ。名フィルで完売はとても珍しい。曲はほとんど初めて聴く印象で、解釈が難しかった。ただ演奏、指揮のエネルギッシュなところは大いに感じた。先週70歳の誕生日を迎えたそうであるが、まだまだ元気溢れている。

4月15日(木)  ソメイヨシノはクローン(NHK・日めくり万葉集)
 NHKTVで毎日「日めくり万葉集」が放送されているが、今日の1首は次のとおりである。
   春雨のしくしく降るに高円の山の桜はいかにかあるらむ   川辺東人
 今日の選者の佐野藤右衛門さんは京都嵯峨野の桜守。佐野さんは200種ぐらいの桜を植えているが、ソメイヨシノは1本もないという。ソメイヨシノは人間が作った桜でクローンそのものであるという。クローンとはすべて同じ桜で、自分の力で子孫は残せない。全国九州から北海道まで植えられているが、これは人間がコンクリートの中に植えるのはよいが、自然界に植えると負けてしまう。それに反して、森に取り込まれる自然の情景で見る山桜が最高。自然界に入っている山桜を見るとほっと安らぐ。この歌は人間の優しさが出ている。

 以上のことを聞くとたしかにソメイヨシノは山桜には混じっていない。都会などのコンクリートの中でよく見る。ソメイヨシノがクローンだったとは知らなかった。クローンであるから、種ができない特性をもつソメイヨシノは人間の手による挿し木、接ぎ木などによってしか、広まる手立てがないということでもある。その点、山桜はたしかにいろいろな種類がある。よく蕨を取りにいくとき、いろいろな山桜を見る。山桜はいつもきれいだと思っていたが、自然界で自分の力で子孫を残すからだろう。今日は一つよいことを覚えた。
 クローンと言えば、羊のドーリー、クローン牛などが思いつくが、植物では接ぎ木、挿し木が一般的である。その他、クローンではないが、遺伝子組み換え技術も要注意である。アメリカなどで開発された遺伝子組み換えによる大豆、トウモロコシ、菜種など知らないうちに日本に輸入されているが、遺伝子組み換え作物は除草剤耐性があるが、アメリカのメーカーは自社の除草剤と遺伝子組み換えの種子をセットでないと売らないところに問題がある。健康面も食糧安保の観点からも極めて危険である。今年名古屋で行われるCOP10のテーマである生物多様性保全の1つに種内(遺伝子)の多様性の保全も議論されるというが、遺伝子組み換え問題など議論されるのだろうか。なおソメイヨシノのクローンについては多くのHPがあるが、たまたま最初にヒットしたHPを以下に紹介します。
   http://hccweb5.bai.ne.jp/nishicerasus/gimon10/treedrgokai2.html
 夜はいぶきネット句会の合評会。最近新しいメンバーが増えたので、今日チャットルームに入室した方は22名となり、大盛況。

4月13日(火)
 栗田先生の俳人協会賞受賞記念祝賀会の打合せ。準備は順調であるが、あとは出来るだけ多くの出席者を望みたいだけ。今月末には出席者が分かるのでそれまでは我慢。

4月12日(月)
 昨日とは正反対で寒い1日。雨足も強かったが、提出期限が来ていたので、ISCに審査実施計画書を作成、提出。今年になってから審査件数を減らしてほしいとお願いしたため、久しぶりの仕事。

4月11日(日)
 名古屋句会。今月は全員出席。みや子さんは最近、外出できないので日常吟、回想句などで一寸さみしいが、相変わらず感覚的に繊細な句を発表なさっている。いつまでもお元気でいてほしいものである。

4月10日(土)   英虞湾の干潟再生(中日新聞10.4.10)
 東員町のイヌナシは数日前、6,7分咲きであったが、今日見に行ったら丁度満開。昨日のNHKTVでも紹介されたため、見に来る人が多かった。桜も散っている最中であり、これで東員町の春も終わりになってきた。右は満開のイヌナシ。
 三重県英虞湾でかつて干潟だった土地と海を仕切る堤防の水門を開け、水質の浄化作用をもつ干潟に再び戻す事業を始めたという。英虞湾では100年ほど前の真珠養殖が始まり、アコヤガイの排泄物、生活排水、干潟の減少などにより環境悪化が進んだ。干潟、遊休地と海域との間の水門を試験的に開けて、かって干潟だったところに海水を入れることにより、アサリなどの生物増が確認できたという。大いに歓迎すべきことだ。沿岸の遊休地をすべて干潟に戻すと、湾の干潟の有機物除去能力は8倍になるという。
 こういう記事を読むと、真っ先にやってほしいことは長良川の河口堰を一時的にも開門して、ヘドロ除去、千本松原の再生、鮎の遡上回復など期待すべきことが多い。しかし岐阜県などの現状を見ると、多分こうはならないだろう。なお英虞湾の干潟の記事は次のアドレスから見て下さい。(60634)
    http://www.chunichi.co.jp/s/article/2010041090091128.html

4月9日(金)
 山藤句会。1昨日のトコトコ恵ちゃん吟行の句が多く出された。他にいつものように「伊吹嶺」4月号についての質問を出し合って勉強する。

4月7日(水)   トコトコ恵ちゃん
 山藤句会で恵那市観光協会が行っている「トコトコ恵ちゃん」のバスツアーに出かけた。メンバーは山藤句会以外のメンバーも含めて11名の方に参加していただいた。テーマはシデコブシとカタクリ。雨模様のため、カタクリは閉じていたが、シデコブシは満開。シデコブシは恵那市、中津川市指定天然記念物であり、岐阜県の絶滅危惧種にも指定されている。今日は至るところで満開が見られ、幸運であった。また丁度東濃地域では桜も満開で花に恵まれた1日であった。他に出会った花は一人静、二輪草、花山葵、ハナノキ、水仙、花李、カンアオイの花など。恵那駅に戻ったときは予定より30分遅れであったが、せっかくということで喫茶店で句会を行う。以下は今日の花です。


シデコブシ

カンアオイの花(地味な花)

まだ一輪の二輪草

雨のため閉じているカタクリ

山葵の花

桜は満開

4月6日(火)
 今日は鈴鹿山麓の員弁川沿いの桜を見に行った。今日は気温も高く、ここも桜は満開で最高。ついでに土筆摘みも行う。土筆もそろそろ終わりに近づいている。写真は員弁川の桜。








4月5日(月)
 うららかな1日。そろそろ東員町指定天然記念物のイヌナシが満開かと思い、見に行く。ところが今年はまだ6,7分咲きというところ。今週末が満開になりそう。満開ではないが、一応今日のイヌナシを掲載します。
 また桜はようやく東員町も満開になり、散りもしない最高の桜。まさに虚子の句のとおりの桜。
   咲き満ちてこぼるゝ花もなかりけり  虚子

4月3日(土)
 チングルマ句会。最近出席者が多くなったので、同人は5句、会員は7句の投句となった。なるべく会員からよい句を発見したいからとのこと。栗田主宰の毎月の句の鑑賞が皆さんの鑑賞力、ひいては作句力がよくなって来た気がしてきた。出席者が多くなってきたこともよい影響が出てきたと思う。(60451)

4月2日(金)
 「伊吹嶺」4月号が届いていると思います。栗田先生の句で、
   やはらかく句碑に影おく桜の芽  やすし
   脚揃へ蜂飛び立てり綾子句碑    〃

に注目した。1句目の桜の芽の句は3月号に掲載された〈如月や師の句碑とゐて影二つ〉から続く句で、季節は2月と3月の違いはあるが、どちらも句碑の影を詠んでいる句で、栗田先生が綾子先生と同化した印象の句である。2句目は同じ綾子句碑の句であるが、蜂の生態を〈脚揃へ〉を捉えた写生の眼が俳句の基本に基づいており、お手本にしたい句である。
 秀峰集には今月も共感する句が多かった。ベテラン勢の境地、句の完成度に共感した。
   涅槃寺竹伐る音の日暮れまで    葵
   花びらに風のさざ波寒牡丹      〃
   春立つや仏の膝に塵ひかる     弓月
   掌に受けて蝋梅かすかなる重み  たけし
   凍雲に楔を入るる塔二つ       みや子
   事始め肩上げの妓をしんがりに   智子

など皆さん健在である。葵さんのしっかりした写生と〈日暮れまで〉〈風のさざ波〉など何でもない表現にしっとりとした安心感が伝わってくる。弓月さんもしっかりとした写生にリズムがよい。たけしさんの〈蝋梅かすかなる重み〉の感覚の表現に感銘した。言われてみれば誰にも分かることだが、1句として完成するまでには、過去の長年の努力の積み重ねだと思う。みや子さんの句の「塔二つ」はどこの寺だろうか。もちろんすぐ沢木先生の当麻寺が連想されるが、最近外出されていないというから、回想句であろうか。ただ〈凍雲に楔を入るる〉という把握には感心する。私など表面的な物しか見ていないとこういう句は出来ない。山下智子さんの句、「事始め」は京都祇園の年末の事始めであろう。挨拶回りにの一同の中で一番若い妓を最後に連れて行くのを〈肩上げの妓をしんがりに〉と写生したのがよい。
 遠峰集では次の方の句に感心した。
   日時計の影の薄さや冬の薔薇   慢房
   牡蠣鍋や夫あるごとく箸並べ    安藤幸子
   寒牡丹藁はみ出して朝日浴ぶ   せつ子
   寒天干す簀の一枚に蒸し藷     靖子
   寒天突く潮の香りを簀に並べ    範子
   鰭ゆるく振って寒鯉向き変ふる   美恵子
   朝採りのしらをのまなこ黒光る   千賀子
   蓮根掘地中に蓮の折れる音     孝子
   春眠や夢の中まで授業して     英武

4月1日(木)
 俳人協会の新聞「俳句文学館」4月号で、下里美恵子さんが俳人協会受賞の栗田先生のプロフィール「顔」を書いていらっしゃる。簡潔にして心あたたかい文章である。最後に「指導を仰ぐ者の一人として・・・」と書いているように、「先生」と弟子という関係で書いているのが、心あたたまる印象を受けるのだろう。それでいて「伊吹嶺」以外の人が読んでも栗田先生の人物がよく分かるように書いている。先月号は榎本好宏さんのプロフィールが書かれており、書く人の立ち位置によって客観的に書かれるなど書き方が違うが、下里さんが書かれたプロフィールは本当によかった。

3月31日(水)
 今週で妻と二人でお互いに空いている日は今日しかないので、明日香の春を探しに出かけた。風はなかったので、まずまずのハイキング日和。桜は石舞台では6,7分咲き。甘樫の丘は満開。飛鳥川の上流の稲淵の棚田は菜の花盛り。その他、今日見た春は山吹、草木瓜、木苺の花、紫華鬘、諸葛菜など。右の写真は石舞台に桜と菜の花。

3月30日(火)
 今まで暇がなくそのままにしておいたが、今年の初めから無線ルータの調子が悪く、ノートパソコン、プリンタなど無線接続できなかったが、今日は時間があったので、いろいろいじっているうちに再起動かけたらすんなりと動いてしまった。あわせてほとんど同時に買ったモバイルノートの初期設定を行った。まだ少しだけで、メールソフトなどのダウンロードは出来ていない。一応すべて設定が終わったら、どこでも使えそう。いずれドコモモバイルインターネット接続サービスを使ってみたい。そうすると特定の場所に限られ得ている無線WANより使い勝手がよくなりそう。ただ月額使用料がかかるため、躊躇する。

3月29日(月)
 久しぶりに岐阜同人句会に出席。大体毎月11,12名参加しており、丁度よい勉強グループである。ここではいつも席題を出しているが、経験のしたことのない席題を出されても作りようがない。今日の例で言うと、「西行忌」が出ており、実体験がないお手上げ。しかし他の皆さんは結構よい句を出されている。勉強不足に反省。

3月28日(日)  市民が回収した漂着ゴミの受け取りを拒否する行政(朝日新聞10.3.27)
 長崎・対馬で市民によるNPO法人が韓国などから漂着したゴミを自主回収しているが、県も市もこれを引き取らないという行政エゴのニュースを見た。
 県は漂着ゴミは産業廃棄物でなく一般廃棄物と言っているし、市は引き取る金がないと言ってお互いに市民の好意を無視している。もともと廃棄物処理法では産業廃棄物は20種類特定しており、例として廃プラスチックは産業廃棄物であるが、産業用でないので、一般廃棄物という。産業廃棄物なら県が処理する義務を持っているし、一般廃棄物は市が処理することになっている。市はこれら漂着ゴミを焼却すると塩分のため、焼却炉が劣化するのでいやだと言っている。どうもNPO法人がボランティアで行っているのが気に入らないらしい。結局は現在はNPO法人の個人が私費を投じてストックヤードを設けて保管しているという。地方行政も中央の役人もよけいなことはやりたくないと言うことか。
 よく自治体主導で海水浴シーズン前に海岸清掃するときは市自ら回収し、焼却しているので、県でも市でもできることである。
 廃棄物処理法の第1条にある「この法律は、廃棄物の排出を抑制し、及び廃棄物の適正な分別、保管、収集、運搬、再生、処分等の処理をし、並びに生活環境を清潔にすることにより、生活環境の保全及び公衆衛生の向上を図ることを目的とする。」が泣いている。
 なお新聞記事は次のアドレスから入って下さい。
  http://www.asahi.com/eco/SEB201003240001.html

3月27日(土)  「月桃の花」
 伊吹嶺編集会議。今日栗田先生に聞いたことであるが、句集『海光』の題名となった句で〈海光やこぼれて白き花月桃〉があるが、この月桃の花は一度見ている。清楚な白を感じるきれいな花である。ただ沖縄の人にとって、月桃の花は悲しみに満ちた花であることを知った。昨年、沖縄を訪れたとき戦火にまみれた洞窟(ガマ)、沖縄忌の当日の訪れた摩文仁の丘を舞台に沖縄戦の映画「GAMA(ガマ)月桃の花」に流された主題歌が「月桃の花」である。この歌詞を読むと、月桃の花に込めた思いが分かった。歌詞は以下のとおりである。

【作詞・作曲】海勢頭 豊
1.月桃ゆれて 花咲けば
  夏のたよりは 南風
  緑は萌える うりずんの
  ふるさとの夏
2.月桃白い花のかんざし
  村のはずれの石垣に
  手に取る人も 今はいない
  ふるさとの夏
3.摩文仁の丘の 祈りの歌に
  夏の真昼は 青い空
  誓いの言葉 今も新たな
  ふるさとの夏
4.海はまぶしい キャンの岬に
  寄せくる波は 変わらねど
  変わるはてない 浮世の情け
  ふるさとの夏
5.六月二十三日待たず
  月桃の花 散りました
  長い長い 煙たなびく
  ふるさとの夏
6.香れよ香れ 月桃の花
  永久(とわ)に咲く身の 花心
  変わらぬ命 変わらぬ心
  ふるさとの夏

「六月二十三日待たず 月桃の花散りました」とは切ない歌詞である。この歌詞を知っていれば、栗田先生の句の解釈も違っていただろう。昨年句集が出版された時は私は次のように鑑賞した。
   海光やこぼれて白き花月桃    (平成17
 月桃の花は白が基調でピンクの色も付ける。この句は明るさに満ちた句である。しかしあとがきで述べているように、句集の題名となった海光を沖縄を代表するイメージとし、それに花月桃を配して、これは明るいがその光の中に沖縄の悲惨な歴史につなげるためのキーワードとなっている。


であり「明るさに満ちた句である。(しかし)花月桃を配して、これは明るいがその光の中に沖縄の悲惨な歴史につなげるためのキーワードとなっている。」と鑑賞しているが、半分当たっており、半分解釈違いをしている。今ならどのように鑑賞すべきか、さらに深い鑑賞が出来るような気がする。
 なお右の花は矢野孝子さんからいただいた写真です。(60258)

3月26日(金)
 最後の日になってようやくすべての伊吹嶺原稿を仕上げることが出来た。隔月であるが、「現代俳句評」に取り上げる各結社の主宰クラスの方の句を読むことは自分自身にとって随分と勉強になる。好きな作家もいるが、ある程度間隔を置いて書く必要があるし、いざ書き出すと当たり前の鑑賞文になったり、また書きだしていくうちに何を書きたいのかまとめることが困難な句にも出会う。最後はどうしても自分の好きな句を鑑賞することになる。仕上げにはきっちりと2ページ分にまとめることも随分と難しい作業になる。しかしパソコンのおかげで何回書き直しても部分修正だけで済むことは時代の進歩を感じる。
 今日はとりあえず一段落したので、これから喫茶店に出かけて、「俳句研究 春の号」を読むことにしたい。

3月25日(木)
 昨日あたりからレーザープリンタのトナーカートリッジのトナーがなくなってしまったので、家電店に買いに行ったが、在庫がなく取り寄せに1週間以上かかるという。レーザープリンタは仕事に必須であり、そろそろ次の審査の計画書を作成する必要があり、焦る。今月の伊吹嶺原稿もインクジェットプリンタを使うことになる。

3月24日(水)
 そろそろ今月の「伊吹嶺」誌の原稿作成をしなければならないが、いつもぎりぎりにならないと動かない悪い癖。今日はとりあえずibukinet原稿を仕上げる。あとは私自身の原稿。この頃は喫茶店でもなかなか書き出そうとしないので、大反省。
 注文するのを忘れていた「俳句研究 春の号」がようやく届く。まだよく読んでいないが、この号では「森と水へのメッセージ」が俳人も環境に向き合う必要があることから、タイムリーな企画。特に宇多喜代子のインタビュー記事の「俳句以前のこと」が興味持って読んだ。まだ素読なので、詳しい感想は来週あたり書きたい。

3月23日(火)
 今、母の家は当分娘が住んでくれることになり、家の面倒を見て貰っているので、最近は岐阜へ帰らなくなった。今日は久しぶりに岐阜へ帰って墓参り。
   春愁や束ねて古りし母の文  やすし

3月21日(日)  中日俳句教室講義録を伊吹嶺HPに
 実は今日の日記は3日分まとめて書いている。昨日も書いたように、伊吹嶺HPと私のHPの両方を維持するのは結構大変だ。
 今日はかねてから栗田先生にご了解を得ていた「中日俳句教室講義録」を私のHPから、伊吹嶺HPに移して掲載することになった。これも今までの遺産があるので、当面できる限り両方に掲載したいと思う。なお伊吹嶺HPの「中日俳句教室講義録」は【こちら】から入って下さい。なお従来どおり私のHPの【こちら】かメニューの「中日俳句教室講義録」からも入ることが出来ます。
 昨夜、嵐が過ぎ去ったが、それとともに黄砂も運んできたようだ。今朝も視界がほとんど利かなくて、鈴鹿嶺が見えない。今日は粗大ゴミを出す日で車で出かけたが、フロントから屋根まですべて真っ白で、黄砂がこびりついている。早く洗車する必要があるけど、今週は天候が悪く洗車してもすぐ汚れるのが見えているため、当分怠けてこのままにするしかない。(60066)

3月20日(土)  伊吹嶺同人総会
 今年の伊吹嶺同人総会。67名の参加者で年々にぎやかになってくるが、この日に新人賞を決定するという緊張感はない。ただ今年は栗田主宰が俳人協会賞を受賞されたので、めでたい総会になった。栗田主宰は皆さんの一人一人の支援があったから受賞できたと謙虚であるが、この受賞を同人だけでなく、伊吹嶺会員全員でお祝いしたいという気持は誰もが持っていると思われるので、別途6月20日に名古屋観光ホテルで会員も含めた皆さんで受賞記念祝賀会を行うことになり、本当によかったと思う。これから約3ヵ月後であるが、精一杯頑張って楽しい祝賀会にしたいと思う。
 なお同人総会模様は【こちら】から入って下さい。
 最近は伊吹嶺HPと私のHPの両方の維持で忙しくこれが精一杯である。

3月19日(金)
 今日はよく晴れていたので、季節的には一寸早いが、久しぶりに海上の森を訪ねた。最後に訪ねたのは愛知万博が開催される前に、環境問題になり始めた頃なので、数年ぶりである。その頃は愛知県は里山保護という概念はなく、万博あとにニュータウンを建設したいという程度の環境意識であった。
 万博後どのように変化したか興味があったが、幸い里山は昔のままであった。しかし最近はどこも山が荒れてここも猪の被害がひどいらしい。TVでは猪の被害があった海上の森の田んぼで子供たちが稲を育てて米の収穫を実感している放映もあったばかりである。
 ただハイキング客も多くなったことから、里山の住民に皆さんとハイキング客の共生を図るため、住民の生活に影響させないような配慮がなされていた。一方、ハイキング客のためのレストハウスも新設されていた。
 帰りに万博の瀬戸会場であった海上の森センターも覗いたが、こちらはひっそりとしており、万博時代の遊歩道が残されていたが、どの程度の利用率だろうか。子供学習に使用する程度と思われる。これも一種も箱物を作ったあとの維持に無駄な税金が使われていることにもなっているだろう。
 以下は海上の森で見た花。まだ時期が早いのでシデコブシはなかった。


ショウジョウバカマ

オオバクロモジ

ミツバツチグリ

3月18日(木)  コバケンスペシャル(チャイコフスキー・ピアノ協奏曲1番、ベルリオーズ・幻想交響曲)
 この2年間、名フィル定期会員をやめていたので、久しぶりに聴くコバケン。今日のメインは幻想交響曲であるが、その前のチャイコフスキーのピアノ協奏曲1番が素晴らしかった。ピアノは韓国のチョ・ソンジンで、青少年のためのショパン国際ピアノコンクール第1位、そして昨年の浜松国際ピアノコンクール(23歳までの若手のコンクール)で第1位という素晴らしい15歳である。日本の辻井伸行君がヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで優勝したのが、21歳の時で、それでもすごいと思っていたが、15歳で優勝とはすごい。演奏の中味はあまり分からないが、テクニックは当然のこととして、独奏部分など聞いていると、メリハリの利いた演奏だと思った。この浜松国際ピアノコンクールでは、最終決勝に残った6名のうち、4名が韓国出身ということにも驚く。韓国はオリンピックだけでなく、芸術部門の英才教育にもすごく力を入れていることが分かる。
 ベルリオーズの幻想交響曲はたしか以前にもコバケンで聞いたことがあるような気がする。相変わらずのダイナミックな指揮は名フィルを見違えさせる。今月でまもなく70歳を迎えるとのことで、そのエネルギーには敬服する。私の俳句にはそんな熱情がひとかけらもないような気がする。
 今日は曲の内容より、驚くことばかりの演奏会であった。

3月17日(水)
 我が家の庭も次第に春めいてきた。梅はとっくに散ってしまい、今は杏の花盛りである。通草の花はいつの間にか鳥が運んできており、物置の裏に蕾がびっしりとつけている。一人静は小さな芽を出したばかり。今日紹介するのは山葵の花。数年前安曇野で根付きの葉山葵を買ってきたことがあり、それをそのままに植えておいたところ、今年花を付けた。清水があるわけでなく、狭い庭の乾燥したところによく花が咲いたと感心している。ついでにツターンカーメンの豌豆の花と一緒に下の写真紹介します。


山葵の花

ツターンカーメンの豌豆の花

3月16日(火)
 カリンカ句会。先月、体調を崩したのがカリンカ句会の数日前で、以来3回の句会を欠席したが、今日1ヵ月ぶりに出席できる。今日はメンバーが多くにぎやかに進む。ただし成績は今一。

3月14日(日)
 名古屋句会。今日は久しぶりに全員出席。いま句会は中小企業センターが撤去になってから、ホテルの小会議室を利用している。中小企業センターは新しく愛知県産業労働センターとなって多くの会議室があるが、私達のような少人数向きの会議室はなく、40人以上の会議室が多くある。ここの予約はインターネットで1年前から予約できるので、非常に便利なのだが、残念。

3月13日(土)
 今日は暖かくなるとの予報で、土筆、蕗の薹摘みに出かけようと藤原岳の麓に出かける。しかし麓まで来ると、みぞれ交じりで頂上は雪が降っているようだ。その前に登山口あたりの遊歩道で昨年見た野草を妻に見せに歩く。期待したセツブンソウはやはりなかった。この花は藤原岳の8合目ぐらいまで出かけないと駄目なようだ。今日見つけたのはミヤマカタバミ、スハマソウ(通称雪割草)、セリバオウレン。木の花では花木五倍子。セリバオウレンは昨年見たとき無責任に、かってにヒメウマノミツバと名付けてしまったが、あちこちインターネットで調べると、セリバオウレンが正しいらしい。それでも自信がないので、どなたか知っている方がいれば教えてほしい。以下はスハマソウ、セリバオウレン、花木五倍子。(59833)


スハマソウ(雪割草)

セリバオウレン

花木五倍子(ピンボケ)

3月12日(金)
 山藤句会。毎月「伊吹嶺」誌を読んで疑問点を質問する時間を設けているが、皆さんよく読んできており、どのようにアドバイスするか私も勉強になる。そろそろ暖かくなるので、来月は吟行を予定することにした。

3月10日(水)-11日(木)  答志島体験フェスタ
 三重県のメルマガに募集されていた答志島の体験フェスタがあり、かねて予約していたのが、今日からの2日間妻と参加した。島に着いて分かったことだが、鳥羽市で今年初めての企画だったそうだ。
 内容は塩蔵わかめの作成、鰺の干物作り、海草のしおり作成と島内散策など。答志島は普通釣り客が宿泊することで知られているが、今回参加者は250名と島は観光客で溢れかえる。それぞれの体験内容は簡単なものだが、ついでに吟行もかねて島内を歩く。天候はよかったが、風が強く、白子漁などが中止となり、白子干し風景などは見ることが出来なかった。
 俳句の成果は別として2日間日常から離れて、民宿での海づくしの夕食を楽しむ。メカブの煮付けから始まって、茎若布の刺身、若布のしゃぶしゃぶ、アラメの昆布巻きなど海草ずくめはヘルシーそのもの。体験作業を行っていて、写真を撮る暇がなかったが、以下に少しだけ紹介します。


ワカメ、メカブ、茎若布に分けているところ

塩蔵ワカメを作るため、ワカメの部分だけ湯通しする

鰺の開きを作っているところ

島内の蟹穴古墳

至るところでメカブを干している

蛸壺にチューリップを咲かせている

3月8日(月)
 今日は「伊吹嶺」4月号の校正日であるが、栗田先生は相変わらずお忙しく、代わりにピンチヒッターで参加。久しぶりの校正に加わったが、毎月、校正の皆さんの努力には頭が下がる。こういう機会に文語文法に親しむことはよい勉強になる。終わりがけに栗田先生に駆けつけて頂き、ケーキで激励を受ける。

3月7日(日)
 休日を利用して、5日の審査員会議で見直したうち、宿題として残った建設業の「分野別力量分析評価表」を全面に見直し、元の資料を修正して審査機関に送付。ただ結構複雑で夜遅くまでかかってしまい、せっかくの日曜日がつぶれてしまう。

3月6日(土)
 チングルマ句会。今年は毎月の主宰作品から1句鑑賞を行い、鑑賞文を書くという勉強会を始めている。昨年の『海光』鑑賞で文章を書くことに慣れ、少しずつ俳句を鑑賞する眼が的確になってきたような気がする。
 静岡の磯田秀治さんが喜寿記念に句集『初鶏』を上梓された。読ませていただくと、家族の応援で出来たことがよく分かる。家族の絆がこの句集になったと思った。まだ素読したばかりなので、これからじっくり読みたい。(59655)

3月5日(金)
 審査員会議。今日は審査に際しての審査員の専門性力量評価のため、各審査員が手分けして「分野別力量分析評価表」の見直しを行った。私は建設業)土木、建築、通信)のすべて、研究・開発、コンクリート・セメント・石灰・石膏など3分野の見直しを行った。この評価表で審査における専門性の理解に役立つかどうかは結論は出ないが、とにかく全面見直しは必要ということか。
 愛知に在住の加藤かな文さんが句集『家』で俳人協会新人賞を受賞されたことは既に皆さんご存じのことと思うが、Yさんが『家』全句を筆写され、そのコピーを頂いた。これからじっくり読みたいが、たしかに感覚は若く、作者特有な視点も見える。

3月4日(木)
 毎月の定期検診。めまいは小康状態だが、まだ不安定。その元となるメタボをなくすることが先決と言われた。
 「伊吹嶺」3月号を読んだが、毎月感銘を受ける句に出会える。栗田主宰の句で、
    如月や師の句碑とゐて影二つ  やすし
 この〈影二つ〉がポイントである。誰かと二人で出かけたかもしれないが、この影は主宰と綾子句碑の影であると思った。影二つで綾子先生と同化していると思った。秀峰集では、
    初氷触るれば雲のちりぢりに     梅田 葵
    逝く母を呼ぶ声三たび深雪晴     山 たけし
    あらたまの句帳とびらの阿修羅像  鈴木 みや子

 梅田葵さんの写生の確かさと感覚の繊細さを感じる。山たけしさんの亡くなられる母親の子供への思いやりが伝わってくる。〈声三たび〉がせつない。鈴木みや子さんの句帳を見せていただいたことがあるが、表紙裏に阿修羅像の写真をいつもはさんでいる。これがみや子さんの美に対する感覚を磨くためにいつも眺めているのだろう。

3月1日(月) 
 皆さんそろそろ「伊吹嶺」3月号が届いた頃と思います。今月掲載の「現代俳句評」を【こちら】に掲載しましたので、興味ある方は入って下さい。
 3月号の皆さんの俳句は改めて感想を述べてみたい。

2月28日(日)
 日曜日を費やして引き続き24日に行った神代植物園・深大寺吟行模様をやっとアップした。自分で写した写真を見ると結構写し忘れがあり、一灯さんの写真などをお借りしてなんとか格好をつけた。
 吟行には前日の授賞式に続き、栗田先生に参加していただき、感謝。今日吟行模様を作成していると、この1週間は俳人協会賞ずくめだったことが分かる。吟行模様は【こちら】からお入り下さい。

2月27日(土)
 「伊吹嶺」編集会議。4月号の編集と6月号の企画。毎月思うことだが、「伊吹嶺」誌に執筆していただくメンバーをお願いするとき、ある程度満遍なくお願いしなければならないが、これが結構難しい。なるべく皆さんに参加していただけるような企画と執筆依頼が重要になる。
 栗田先生の一大イベントである俳人協会賞授賞式を終えた直後で、栗田先生も一息ついたような印象を受けた。これからまた落ち着いて私達「伊吹嶺」連衆は指導していただくことになるが、今後は私達が栗田先生のご指導に報いなければならない段階になると思う。

2月26日(金)  俳人協会賞授賞式模様(10.2.23)
 雨のため、1日中家に閉じ籠もって、フィギャースケートを見ながら、栗田先生の俳人協会賞授賞式の模様のHPアップを行う。ところが今日は全然うまく行かなく、試行錯誤しながら結局夕方になってやっと終わる。授賞式翌日の吟行会模様はアップできなかったので、28日に行うことにする。
 なお俳人協会賞授賞式の模様は【こちら】から入ってください。
 試行錯誤している間、真央ちゃんが銀メダルとなってしまい、彼女の泣き顔を見ているとかわいそうで仕方がない。オリンピック史上始めてトリップルアクセルを2回成功させたのは何故評価されないのか、出来レースと思ってしまう。(59383)

2月25日(木)
 K社のISO審査。今日も審査員の方が訓練リーダーを務めることとなっており、私は訓練リーダーを指導する立場。ここの会社はQMSの出来がよく、社内の技術スキルも高いので、こちらの説明にすぐ理解していただける。

2月24日(水)  神代植物園、深大寺吟行
 今日は引き続き栗田先生ご夫妻に参加していただき、神代植物園、深大寺吟行を行った。準備、案内等はすべて関東のネット仲間にしていただき、申し訳ない。今日は暖かく、やっと春本番の吟行日和となった。栗田先生は所用のため、句会の途中で帰られたが、連日の多忙の中、ネット仲間に付き合っていただき楽しい吟行となった。こちらの吟行模様も数日中にHPにアップしたい。
 明日はまた仕事のため、朝早い出発のため、この2日間の模様を詳しく書けないことをおわびします。

2月23日(火)  俳人協会賞授賞式
 今日、待望の俳人協会賞の授賞式に参加した。栗田主宰他、伊吹嶺の連中が40名ほど参加した盛大な授賞式だった。今回は小さなデジカメしか持ってこなかったので、写りが悪く、一灯さんから写真を提供していただき、いずれHPにアップしたい。アップまで数日間お待ちください。

2月22日(月)
 N社のISO審査。今日の審査員の方が訓練リーダーを務めることになっており、私は訓練リーダーを評価する立場。QMSがあまりよくなく、苦労する。

2月21日(日)  中日俳句教室講義録(2月分)
 遅くなりましたが、2月16日の中日俳句教室講義録を掲載します。【こちら】から入ってください。

2月20日(土)
 来週、東京へ出かける前に審査があるので、今日は例によって、喫茶店で粘って審査準備の書類通読、チェックリストの作成で1日中かかる。

2月19日(金)
 会計事務所から確定申告資料を今日中に提出と言われていたので、同人句会を欠席して提出。私自身の資料は完璧だったが、娘の資料について反省すること多々。
 その後雑談で会計事務所とか税理士などのISO9001の認証取得の動きを問われた。確かに会計事務所でのISO取得事例は少ないが、経営者が若返るとき、こういう発想も出てくるのかと思った。ISOは建設業などの入札評価点に影響を及ぼすため、認証取得を行っている例が多いが、今日のように経営者自身が自会社の経営改善に取り組もうという姿勢は評価できると思った。この会社が今後どのような方法を目指すか興味のあるところである。
 同人句会後に所用のため、句会場に行ったが、栗田先生の第一声は「顔色が悪いぞ。」と言われた。最近体調不良と仕事の集中でもっと健康管理が必要なことを痛感。
 「雉」主宰の田島和生さんの「自註句集シリーズ田島和生」が届いた。とりあえず素読したが、「風」の基本である即物具象に忠実な句が並んでいることに敬服した。いずれこのHPに感想でも書いてみたい。(59205)

2月18日(木)
 今週は確定申告作成で毎日閉じこもり。私の分は終わったが、娘の分を頼まれていたが、時間切れで資料整理で終わってしまう。会計事務所へは明日には必ず持ってこいと言われていたので、最後まであがく。
 めまいは大分収まってきたが、明日の確定申告が終われば一息つけると思うのだが。

2月16日(火)
 めまいは大分よくなってきた。しかし1日中確定申告資料作成で家に閉じ籠もり。運動不足が気になる。夜はいぶきネット句会のチャットの2日目。だんだん意見が活発化していることは喜ばしいことだ。

2月15日(月)
 昨日に比べ、寒い雨が降る1日。春が遠い。名古屋ではとっくに解禁だと思うが、今日やっと新型インフルエンザの予防注射を打つことが出来た。今頃になって流行が下火になってきたが、まだこれから流行するかもしれないので、用心するに越したことはない。
 夜、いぶきネット句会の合評会。次第にチャットの発言が活発化してきているような気がする。

2月14日(日)
 昨日の明け方、寝返りを打ったとたんめまいが再発。浮遊性のめまいはこの10年間続いているが、回転性めまいは10年ぶり。昨日はおとなしくしており、寝るときは寝返りを打たないようにした。
 今日になって昼間は一寸落ち着く。ただあまり家に籠もってはいけないので、午後散歩に出かける。近くの田んぼは丁度畦焼の時期に入ったようだ。あちこち畦焼の跡は見えたが、一個所ささやかに火が出ているところを見つけ、デジカメに撮す。そろそろ本格的な春に入ってきたようだ。
 右の写真はその畦焼の様子。

2月13日(土)
 「伊吹嶺」の新人賞、秀句賞の選考会。新人賞は我々夫婦は既に意見は一致していたが、そのとおりの関根切子さんに決まった。
 今日私は秀句賞選考担当。昨年と違って、結構いろいろな意見が出て、議論が伯仲した。結果的には次の4句に決定したが、私は桜井節子さんと河村惠光さんを推した。新人賞、秀句賞は以下のとおりです。(59028)
  新人賞   関根 切子さん
  秀句賞   折紙の文化勲章文化の日      河村 惠光さん
          長老が芽の先舐めて柿芽接ぐ    山田 悦三さん
          初蝶のひかりこぼせり草の上     桜井 節子さん
          背番号つけ鍬形の闘へる       佐々木美代子さん

2月12日(金)
 山藤句会。毎月「伊吹嶺」誌から疑問点を出して貰い、お互いに討議しているが、皆さん熱心に「伊吹嶺」誌を読み通していることが分かる。集会所は寒いにもかかわらず、暖房は電気ストーブだけであるが、なんとか熱意でカバーしている。そろそろ春になるので、句会としての吟行プランも相談する。春が待たれる。しかし私個人的には今月中にやらなければならないことが多くて春が遠い。

2月11日(木)
 寒い雨が降る1日。家に閉じ籠もり、環境審査員資格維持のためのCPD(継続的専門能力開発)の実施記録を作成に没頭。この記録は年間15時間勉強したことを書かなければならない。その書き方が結構難しい。今年は全部で5件書くつもりだが、今まででまだ3件しか書いていない。今夜中に書かないと次の仕事に進むことが出来ない。
 夜日付が変わってようやく5件の下案を書き上げる。

2月9日(火)-10日(水)
 引き続きS社の登録審査。今日は帰るのをやめてホテルに泊まる。朝寝坊が出来るだけでも助かる。安いビジネスホテルを利用したので、日帰りの往復交通費に少しだけの負担で済む。しかも夜は飲み屋でくつろぐ。ただ家に帰ったらおびただしいメールが吐き出される。これらを処理するだけでも結構時間がかかってしまった。

2月8日(月)
 今日から3日間、S社の統合システムの登録審査。登録審査はQMS+EMSのシステムでしかも構築されたばかりであるので、指摘しなければならないところが多く、時間がかかってしまう。
 最近は朝寝坊の癖がついてしまっており、久しぶりに暗いうちに出かけるのはつらい。帰りは午後8時過ぎとなり、また朝早く出かけるのはつらいので、明日は近くのホテルに宿泊してゆっくりとしたい。従って皆さんからのメールの返事やHPのアップは10日の夜になります。

2月6日(土)
 チングルマ句会。朝起きたら一面の雪。10cm以上は降っている。句会に出かける頃もまだ吹雪いていた。名古屋に着いたら、すっかり雪がなく、私が田舎に住んでいることの実感を感じる。句会は出席者が多く、少しずつ活発化している。今年から「伊吹嶺」誌の主宰俳句を鑑賞することになったが、当番の方の鑑賞文は随分と洗練されてきたし、気のせいか伊吹集の成績もよくなってきたようだ。これも昨年、句集『海光』の鑑賞を半年間続けてきた結果だと思う。チングルマ句会でも勉強すれば鑑賞力、作句力の向上につながっていると思う。(58817)

2月4日(木)  カーボンフットプリント制度の講演
 CEAR(環境マネジメントシステム審査員評価登録センター)主催の講演会を聴きに行く。テーマは3つあったが、一般の方に関係している題目で、カーボンフットプリント制度の試行状況の報告。といっても一般の皆さんはどういう意味か分からない方が多いと思う。
 カーボンフットプリントとは日本語に直訳すると、「炭素の足跡」で一般に”人間活動が環境に与える負荷を資源の再生産や廃棄物に必要な足跡(CO2量)”と考えてよい。例として車のCO2量の使用量を考えてみると分かる。車を使う立場に立てば、プリウスなどのCO2排出量の少ない車を使うことがよいと思われるが、実際には車の生産、販売に伴う活動、車に乗る活動、車を買い替え・廃車などに伴うCO2量を車のライフをトータルで見て環境に与える負荷を比較するものである。そのためには車のLCA(ライフサイクルアセスメント)をすべて洗い出してそのサイクルにおけるCO2使用量を見ることになる。
 今日の講演はそのカーボンフットプリント(CFP)制度が昨年から経済産業省にて制度施行がスタートしてその進捗状況の報告である。細かいことはよく分からないが、1つの例として皆さんが鉛筆1本を使う場合にトータルでどれだけCO2が使用されたか分かるようにCFP算定結果及びその検証方式の途中経過が報告された。
 日頃私にも関係ないことで分からないことだらけだったが、今日の講演を1000字程度にまとめて自分としてどんな知識を習得し、今後のISO審査にどのように役立てることが分かったかを書くことが、審査員資格継続に必要なことなので、眠いのをこらえて聞いた。

2月3日(水)
 H社の審査結果報告書の作成、提出。帰りにいつものように白子海岸による。気温は低いものの波はなく、海は春のように光に溢れている。それこそ「海光」の世界であった。右の写真は千鳥が戯れている白子海岸。

2月2日(火)
 二男から、御園座の招待券をもらったので、妻と見に行く。御園座のようなところは出かけたことがなく、落ち着かなかったが、和服姿の女性客が多いのに驚いた。演題は名取裕子が座長の「梅咲きぬ」という江戸人情話。
 終了後そのまま、日展を見に行く。もちろん櫻井眞里さんの彫刻と森怜華さんの書道。丁度書道コーナーに来たところ、森怜華さんが今日の解説当番でバッタリと会う。みや子さんにいつもお世話になっていることのお礼も合わせて言う。怜華さんの書はよく分からないが、昨年癌で大手術されたとか、退院後すぐに書いたというその精神力には敬服する。 書というのはまず自分が書きたい詩のうち、強調したい部分の字を中心に考え、そこから中国の詩を選ぶのが大変だという。(今年の作品の場合、3行で書くことに決め、2行目で視線が一番中心に行くところに、協調したい文字を据えることを主眼に選んだとか) 詩が選定できればあとは一気に書くとのこと。

2月1日(月)
 もういつの間にか2月に入ってしまった。もたもたしているうちに月日のたつのが早い。よく年を取ると時間のたつのが早いというが、その通りの実感である。
 今日は29日に引き続きH社の統合システムの登録審査の2日目。今日は工事現場確認のため、外へ出かけたが、雨のため寒い1日。その上、学校校舎の改築工事で現場がぬかるみ、つらい審査であった。また風邪を引きそうで今夜は熱燗で早寝をしたい。

1月30日(土)  鶴の最も早い北帰行(読売新聞10.1.28)
 そろそろ確定申告作業に入らなければと思うのだが、次々と仕事が入り込んで、つい後回しになってしまう。今日もH社の審査結果報告書作成に1日取られる。
 読売新聞では、毎年春になると鶴は北に帰って行くが、「国内最大のツルの越冬地・鹿児島県出水市の出水平野で27日、ツルの北帰行が始まった。」とあり、今年はこれまで最も早い北帰行だという。これも温暖化のせいで鶴が早く春が来たと勘違いしたのではないかという記事である。今まで私は鶴の渡りを見たことがなく、今後ますます見ることが困難になるのではと心配している。なおこの記事は次のアドレスから見て下さい。(58611)
   http://www.yomiuri.co.jp/eco/news/20100128-OYT1T00149.htm

1月29日(金)  中日俳句教室講義録のアップ
 12月に事前審査に引き続き、H社の統合システム(品質+環境)の登録審査。一寸体の調子が悪かったが、今日は書類審査のみであり、なんとか済ませる。2月1日は工事現場に出かけるので、土日は早寝、早起きに心がけることにしたい。
 大変遅れましたが、旅遊さんからいただいた1月の中日俳句教室講義録をアップしましたので、【こちら】から入って下さい。

1月28日(木)
 今朝起きたとき、頭が重く血圧も高い。丁度毎月の診察日であったので、医者に聞くと、血圧のせいでなく、風邪の前兆かもしれないと言われ、今日は早く寝ることにする。明日は早出の審査を控えている。

1月27日(水)
 ようやく「伊吹嶺」秀句賞の選考を終えた。これと思う句を抜き出してみると120句以上になった。そこから10句を選ぶのは大変なことである。最終的に10句に決めた結果は、やはりベテラン勢になってしまった。

1月26日(火)
 そろそろ今年の「伊吹嶺」新人賞、秀句賞の選考を行わなければならないが、1年分の会員俳句を読むことは大変で、喫茶店で読んでいると眠くなるくらい量が多い。秀句を選ぶとなると圧倒的に多い類型的な句の中から新鮮な句を選ぶことは容易でない。
 また新人賞については妻と意見は一致しており、簡単に決まる。とりあえず今日は新人賞の選考結果のみ発送する。

1月25日(月)
 岐阜同人句会。いつもは第4月曜日は審査がよく入る日であるが、今日はフリーのため久しぶりに参加。今日も寒天干しの句を出句。また『海光』にちなんだ句も出した。
 句会ではもっぱら栗田先生の俳人協会賞受賞のことが話題になる。

1月24日(日) 栗田主宰の句集『海光』が俳人協会賞を受賞
 今朝の各新聞社で一斉に栗田先生の『海光』が俳人協会賞を受賞したことが掲載されている。個人的には何となく手応えがあり、期待していたのだが、今まで口に出して言えなかった。しかし今日ははれて栗田先生おめでとうと言える。主宰が俳人協会賞を受賞したことにより、私達が一層の努力して伊吹嶺の同人としての役目を果たさなければならない。これからは『海光』を常に座右において改めて勉強していきたい。
 また愛知県関連では、加藤かな文さん(栗田先生の後任として中日新聞の俳句月評を担当)が句集『家』で俳人協会新人賞を受賞されている。
 なお受賞記事は【こちら】から入って下さい。

1月23日(土)
 編集会議。今日は3月号の編集と5月号の企画。今年も順調なスタートを切ったし、会員数も増加傾向にある。さらに誌面も充実させていきたいし、あわせて伊吹嶺HPも充実させていきたい。今日の編集で伊藤範子さんの3ヵ月連続競泳が終わった。3ヵ月間、毎月30句以上作ることは大変だったと思う。私にはとてもその力量がなく、出来ない。
 夜は岐阜の町内会の新年会のため、帰宅は午後11時過ぎになる。しかし明日は早く起きたい。

1月22日(金)
 久しぶりにISO審査。今まで毎日朝寝をしていた癖が直らないところ、朝早く出かけるのはつらい。今日は1人審査であるので比較的マイペースで行えた。(58308)

1月20日(水)
 暖かい日であるが、1日中家に閉じ籠もって、「伊吹嶺」原稿書きに没頭する。なんとか下案を書くことが出来、明日は一寸余裕が出来る。

1月19日(火)
 久しぶりに暖かい四温晴。カワセミは夏の季語であるが、我々夫婦にとっては冬の季語。というのは近くに池が2つあるが、2つとも特に冬にカワセミが飛んでいる。今日も妻と2人で散歩がてら見に行く。今日は1羽しかいなかったが、ゆっくりと見ることが出来た。3脚、望遠レンズを持ってきて写真を撮ることが出来ればよいのだが、そこまでやる根気はない。目の中に記憶しておくしかない。
 夜はカリンカ句会。3句ほど寒天干し吟行の句を出したが、珍しくその1句が全員にとって頂いた。こんなことは未だかってない。

1月18日(月)  新年俳句大会模様と寒天干し吟行模様のアップ
 今日、1日かかって伊吹嶺新年俳句大会模様と寒天干し吟行模様をやっとアップした。1日中、パソコンに隠って作業に没頭して疲れた。まだリンク等が完全でないので、明日見直すこととしたい。伊吹嶺新年俳句大会模様は【こちら】から、寒天干し吟行模様は【こちら】から入って下さい。

1月17日(日)
 新年大会の参加した関東の皆さんと地元の皆さんの12名で山岡町の寒天干し吟行に出かける。冷え込みは大変だったが、晴天に恵まれる。こういう天候は寒天干しに一番最適だと寒天夫さんがおっしゃっていた。我々が寒天田に着いたときは-7℃であったが、今朝の冷え込みは-11℃まで下がったとのこと。それでも日中は日差しに恵まれ、まさに吟行日和であった。この寒天干し吟行模様のアップももうしばらくお待ちいただきたい。

1月16日(土)
 伊吹嶺新年俳句大会。参加者が230名ほどで、年々参加者の増えて皆さんのおかげ。大会挨拶で栗田先生が特に強調されたことは「皆さんが俳句に関わったときの年齢を考えて、その年代の人を「伊吹嶺」に誘ってほしい。」と若い人の入会を心がけてほしいとのこと。果たして私自身、そういう若い世代に接点があるかどうかと思うと力不足は間違いないところである。なお新年大会模様のHPアップはもう少しお待ち下さい。

1月15日(金)
 最近、寒い日が続き、あまり外出もしない日が続く。そろそろ今年の秀句賞候補者を決めるため、昨年1年間の「伊吹嶺」を昨日から読み始めているが、これが結構時間がかかる。なかなか集中が出来なく、1日に3ヵ月分ぐらいしか読めない。候補者選出が終わるまでまだまだ時間がかかりそう。(58028)

1月13日(水)
 毎年、「俳句研究年鑑」を購入しているが、既に買って、読むべき他の本が溜まっているため、なかなか次の本に読み進むことが出来ない。やっと昨日頃から2010年版を読み始めたが、まだ最初の「年代別の作品展望」を半分ぐらい読んだばかりであるが、その中で興味のある俳句に出会った。宇多喜代子氏の次の2句である。
   夜明け前かの梟の木を伐るか   宇多喜代子
   未来とはこの蜻蛉の消えること     〃

評者は「高い詩性を保ちつつ時代への警鐘を読み取らせる力がある。」と発言しているが、まさにこのような句が環境保全を考えながら、「俳人として何をなすべきか。」という命題に対しての1つの行動であると思った。私自身、環境に興味を持って環境保全に必要な情報をこの日記に書いているが、それは一般市民としての行動であり、まだまだ俳人としての立ち位置にはない。ましてやそれを俳句作品として発表する能力はない。環境保全について俳人として何を行動すべきか私自身、答を持っていない。そういう観点で宇多氏の俳句を読むと、こういう立場で環境保全に対する啓蒙活動もあると思った。今日はこの2句を読んだだけで、私を元気づけてくれた。

1月12日(火)
 寒い1日。家に閉じこもりで新年大会のための短冊の染筆を書く。毎年のことだが、我ながらの悪筆にはあきれるが、何回書いても駄目で、今年も私の特選者には申し訳ない。誠に恥ずかしい限りである。そろそろ今月の「伊吹嶺」誌の「ibukinet記事」の原稿も作り始める。こういう寒い日は熱燗で一杯がよいのだが、メタボのため、今日も見送る。
   こんにやくで飲む酒熱し窪垣内  沢木欣一

1月10日(日)
 名古屋句会。これで3日間連続の句会となり、投句も種切れになる。出席も2名が欠席のため、さみしい句会。これで句会は一段落したので、これから新年気分を払拭して、仕事モードに切り替えることと確定申告の準備が必要となる。
 なお「伊吹嶺」1月号に掲載した「現代俳句評」を【こちら】に載せました。興味のある方は入って下さい。

1月9日(土)
 チングルマ句会。昨年後半、句会で栗田先生の句集『海光』の1句鑑賞を続けてきたが、和佳美さんに立派な「鑑賞文集」を作っていただいた。チングルマ句会の1つの成果となった。これをきっかけに今後とも俳句鑑賞の力を付けるようになると、チングルマ句会も成長することになると思う。

1月8日(金)
 山藤句会。今日は新年ということで皆さんにおかず1品持参していただいて1時間ほど食事しながらの雑談で今年1年の計画、希望などを出し合う。今日のような食事会もよいので、4月に員弁川へ花見に出かけようということになった。(57825)

1月7日(木)
 「伊吹嶺」1月号。今月の山房雑記では”「伊吹嶺」誌と伊吹嶺HPが車の両輪で、10年、20年先には伊吹嶺HPが主流になるだろう”といわれたことにうれしいとともに、責任を感じる。今は一歩一歩進めるしかない。今月の主宰の句、
  大学の榠?(かりん)は如何に欣一忌  やすし
が沢木先生への思いがこもっている。この句は沢木先生の〈くわりんの実教材につき盗るべからず 欣一〉をふまえた句である。
 秀句集ではいつものようにみや子さんの
  煮凝りの目玉落とせしその行方  みや子
がとぼけていて、ベテランの魅力を発揮している。いつまでもお元気でいてほしい。遠峰集では今月も安藤幸子さんの句が痛ましい。
  石蕗の花涙はふつとこぼるもの  幸子
 あと今月から、新人賞作家の伊藤範子さん、山本光江さんの3ヵ月競詠が始まったが、範子さんの繊細な感覚、光江さんの親しみやすい語り口がそれぞれ特徴があって面白い。
  透きとほる空へ溶け込み鷹渡る  範子
  四姉妹顔映るまで墓洗ふ      光江

 20世紀の百人一首、百人一句は相変わらず1句で1ページで鑑賞するのは大変だと思う。このシリーズが100回まで続くのが楽しみだ。

1月6日(水)
 寒い日が毎日続いているが、なかなか俳句も出来ないので、今日は海でも見に行こうと答志島に出かける。寒い日であったが、よく晴れて風もなかったので大丈夫だろうと出かけることにした。しかし寒の入りの真冬では句材はあまりなかった。久しぶりに出かけ、疲れはあったが、気分転換にはよかった。俳句の成果は一寸疑問。
 家に帰ったら、「伊吹嶺」1月号が届いていた。まだ開いたばかりであるので、これからじっくり読みたいが、表紙が櫻井幹郎さんの抽象画に変わっていた。テーマは曼荼羅ということだ。常に1月号の写真は新鮮だが、今月の写真は親しみやすい。

1月4日(月)
 妻の誕生日。例によって鮨を食べたいとのことで安上がりで申し訳ない。まだ正月ボケで何もしないで1日が終わる。
 仕事始めとしてH社の審査計画書を作成、提出。

1月3日(日)
 まだ正月だが、我々夫婦にはあまり縁がない。箱根駅伝を見ながらそろそろ仕事に取りかかる。とりあえずH社の審査計画書、そのチェックリストを作成。
 午後はウォーキングを兼ねて団地の西側の池を散歩。いつも今頃カワセミが飛んでいるのが見られるが、今日は子供たちの凧揚げで見られなかった。ただ下の池に一瞬飛翔を見ることが出来た。

1月2日(土)
 何もない穏やかな2日。夜、長男一家が来る。いつものようにトランプ、百人一首で遊ぶ。上の娘はもう妻をはるかに超した背丈になり、成長が早いことを実感。それだけ我々が年とったことになる。

1月1日(金)
 皆さん、明けましておめでとうございます。いつも私の拙いHPを見ていただきありがとうございます。いつか途中でこのHPを中断するかと思っていたが、もうやめられなくなった。皆さんにお会いするとき、時々、HPを見てますよ、と言われると止めるわけにはいかない。妻にも大分迷惑かけているようだ。
 毎年、このHPを新年用にリニューアルするとき、リンク設定を見直さなければならないので、しばらくはリンクが繋がらない場合があるのでご容赦いただきたい。
 昨年あたりから私のHPと伊吹嶺HPの掛け持ちで書いているので、臨時のトピックスなどは伊吹嶺HPからの引用が多くなった。しかし時間が許す限りこのHPも続けていきたい。本当はHPのレイアウトを一変させて、もっと読みやすいHPにしたいが、時間と私の力量が足りない。
 今朝、アクセスカウンタを見たら57606になっていた。昨年の元旦は47804であったので、この1年間延べ9800件見て頂いたことになる。ますますこのHPが止められなくなった。
 昼近く年賀状が届いたが、例によって返事を書かなくてはならないものが20通ほどあったので、早速プリントしようと思ったら、無線ルーターが故障で印刷できなくなった。ルーターの故障などは今までなかったし、修理方法も分からないので、あわてて元日開店している電器店を探してプリンタ用のUSBケーブルを買う。そのまま帰って書けばよいものを喫茶店で今月の審査準備でマニュアル、要領類をチェックして備える。夕方ようやくプリンタを有線接続して直し、年賀状の返事は夜になってしまった。