隆生の独り言日記(26年1月~6月)
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平成26年1月から6月まで 6月29日(日) 第3回環境基礎講座。今日のテーマは地球温暖化。内容的には既知のことが多いが何度も聞くことが必要。三重県内の温暖化状況と三重県の取組状況。温暖化というのは地球規模の問題であるため、なかなか目に効果が見える取り組み難しい。具体的にこつこつと身の回りから進めるしかない。三重県では今年の4月から「三重県地球温暖化対策推進条例」が施行された。県、事業者、県民の責務は決めているが、要は啓蒙的な内容の条例にならざるを得ない。 また三重県では以前から[M-EMS] (ミームス)と言って簡易型ISO14001を導入して県内中小事業者に認証取得の奨励活動を行っているが、最近は頭打ちになってきているという。どこも同じ状況だと言うことが分かる。 6月27日(金)-28日(土) 今月の「伊吹嶺」誌原稿がやっと全部揃ったので、整理してSさんにメール送信する。 これで今月掛かりきりであった俳句関係の仕事は一区切りついたので、この2日間で来月出かけるU社のISO審査の計画書づくりに専念した。久しぶりの審査であるため、段取りが悪く、U社に確認したいことがあったことに気付いた時は既に土曜日の休日に入ってしまったので、締切ぎりぎりの30日に電話確認することとした。(101681) 6月26日(木) いよいよネット部環境Gが幹事で行う「自然と親しむ吟行会」が10日後に近づいてきたが、今日は幹事の皆さんに集まって頂き、事前に参加者の皆さんに吟行案内を郵送した。当初の予定どおりではうまく吟行が進まないことが分かったので、集合場所の変更や句会方式の変更などがあり、吟行案内を事前郵送して間違えないようにすることとした。郵便物の袋詰めは順調に進み、あとは最後の詰めの打合せを行った。最後は吟行当日に雨が降らないことを祈るだけ。 6月24日(火) たまたま昨日新聞を見たところ、今日、伊雑宮で御田植祭があるというので初めて見に出かける。妻は10年以上前一度出かけたというが、田植祭の一つの遊びとして栄えたのだろう。特に竹取神事では大団扇を付けた竹を取り合って田んぼをかけ廻り、どろんこになって騒ぐのが特徴。見ている分には楽しい行事。しかし今日の俳句の収穫はなしで、今後記憶の失せぬ間にどれだけ出来るのだろうか。 右の写真はその竹取神事の若者たちであるが、20mぐらい離れたところで写したので今一ピントが合っていない。 なおトップページにはこの御田植祭竹取神事に使われる大団扇の写真も載せました。 6月23日(月) 岐阜同人句会。俳句の在庫がなかったが、わざわざ関東からIさんが出席するとのことで、無理して出席。在庫がないせいか成績はいまいち。 帰りに妹の家に寄って打ち合わせしてから帰る。お互いに年を取ってきた実感がする。しかし1歳年上の義兄は毎日写真撮影、営業で出かけているという。 6月22日(日) 栗田主宰喜寿お祝い会 今日は栗田先生の喜寿お祝い会。出席者175名とのことで、名鉄犬山ホテルの会場の全景を写真で撮ろうとしたら、はるか先は霞んでいるくらいの盛況。朝、雨が降るかと思ったが、犬山に着いた頃は雨も止んで幸いで、やすし句碑もしっとりと濡れて、苔もまずまず生気を戻していた。 喜寿お祝い会ではなんと言っても先生の生い立ちから学生時代、教師時代、「風」時代、「伊吹嶺」時代と順を追って上映して頂いたスライドショーが一番興味が引かれた。栗田先生の挨拶だけをビデオ撮影して伊吹嶺HPトピックスにyou tubeをはめ込んで書こうと思ったが、まだ動画の知識がないため、そのままになってしまった。早く動画をはめ込みたい。 また今回河原地さんがスライドショーで紹介したが、私が「伊吹嶺」に入会して以来の写真のうち、栗田先生が写っている部分をDVDに焼き付けて、河原地さんにお渡ししたが、写真容量が実に2GB以上もあった。これだけは栗田先生にお渡ししたい。右の写真は喜寿の皆さんと一緒に壇上で挨拶している栗田先生です。 なおなおこの栗田主宰喜寿お祝い会の模様は伊吹嶺HPのトピックス欄に紹介しています。【こちら】をクリックして下さい。 6月21日(土) 東員町文化協会の臨時総会。本来は4月下旬に平成25年度の決算、事業報告などが終わっているが、収支決算書の一部間違い、公益目的支出計画実施報告書を総会に報告する義務があるのをしなかったための臨時総会。一応文化協会の広報委員を担当しているため、出席。貴重な半日を潰す。(101484) 6月20日(金) 「伊吹嶺」6月号 私自身の日記であり、私のためにも毎月「伊吹嶺」について感想を述べるように心がけているが、元来の怠け者でなかなか書くことが出来ない。大分遅くなったが、6月号で思いついたことを述べてみたい。まず栗田主宰と河原地副主宰、 黄ばみたる辞令の束や春愁ひ 栗田やすし 小窓より羽ばたくやうに春の風 河原地英武 栗田先生の句、先生は中学から最後は大学までの教師から教授まで職場を転々となさってきて、今は俳句専念の生活をなさっているが、その間はずいぶんとご苦労なさったのであろう。それが「黄ばみたる辞令の束」に滲み出ている。私もサラリーマン時代、全国を転々と転勤を重ね、その辞令も確かどこかに仕舞ってあると思うが、無数にある。それを見ると楽しい思い出はなく、忸怩たる思いの転勤もあったと思う。また子供にも転校を余儀なくさせてつらい思いもさせてきた。サラリーマン時代以降は、審査員の昇格認定書、契約審査員の辞令書なども言わば辞令書の束になって残っている。ただここには苦い思い出は何もない。 河原地さんの句、いつものように比喩の表現がさえている。風が窓を羽ばたくという比喩は「風」時代には見たことがなかった。言わば新しい世代の時代になったと言うことか。次に秀峰集、 ふたり老いメダカ百匹生き生きと 近藤文子 花吹雪伊代次一朗徹も亡き 中川幸子 水底のみどり湧き立つ浅き春 平松公代 はうれん草ざぶざぶ洗ひ湯に放つ 下里美恵子 眠たさの残る指先山椒摘む 梅田 葵 春耕やうしろへ進む畝づくり 櫻井幹郎 近藤さんの句、仙台に住まわれるようになってから、なかなかお会いすることが出来ない。持病を持っていらっしゃるとのことで、「ふたり老い」には実感がこもっているが、その対比として「メダカ百匹」を持ってこられたのはある意味での羨望と優しさの眼差しを感じた。 中川さんの句、滝沢伊代次さん、広瀬一朗さん、林徹さんとも中川さんが全国を転居している先での「風」句会で指導を受けられた方ばかりである。特に中川さんにとって、林徹さんの思いが一番深いのだろう。最後に「徹も亡き」と「も」をあえて入れたところに師への最後の思いが詰まっている。散る運命にある「花吹雪」の季語が何ともやるせない。全国各地で勉強されてきた中川さんにとって、先師への思いが財産なのであろう。 平松さんの句は、具体的な場所は特定されていないが、ただ早春の川底にみどりが生き生きと湧き立ってくる情景だけを写生している。これこそ一物主義の即物具象であろう。「伊吹嶺」会員の皆さんはこういう即物具象の神髄と言うべき句を味わってほしい。なおこの句を読んで私は7月に吟行する源兵衛川の梅花藻を思った。 下里さんの句からは何も言っていないが鮮やかな緑が見えるような気がした。ほうれん草を冷水で思い切り洗い、にたぎった鍋に入れた瞬間、緑が鮮やかに変わる瞬間が見えてくる。この句は何も言っていない緑が主役である。 葵さんの句、相変わらず繊細な感性に感心する。指先に眠たさが残るとの表現を得るには、本来は若い感覚が必要である。葵さんがいつまでも俳句の持つ感覚を大事にしていることがよく分かる。 櫻井さんの句、いつも面白い視点を詠まれている句が多いが、この句も観察が行き届いている。確かに畑を耕す時、後へ後へと進んで耕す。耕す人にとっては当たり前かもしれないが、それを句に仕立て上げるベテランの味がある。ところでよくTVのドキュメンタリー番組で、傾斜の強い棚田では必ず耕す時は後ろ向きに上へ上へと耕していく。自然界での厳しい現実である。このような場面を思い出させてくれた句である。 夜、近くの多度川に出かけて、句友と蛍を見に行く。今年はまだ時期が早いのか、自然が失われつつあるのか分からないが、2年ほど前に見た蛍より数が少なかった。しかし観光で、人工的に放つおびただしい蛍を見るのとは大違い。やはり自然の蛍を見るからこそ感激も大きくなる。また河鹿が盛んに鳴いているのを聞いたのも収穫であった。 6月18日(水) しゃくやく句会。1年前に発足して以来、ずいぶんと皆さんの俳句がよくなってきた。特に感性のよい方も増え、頼もしい。もともと公民館講座の卒業生の句会のため、「伊吹嶺」入会に違和感を持っている方が多く、なかなか「伊吹嶺」会員増に結びつかなかったが、今月入会希望が3名の名乗りを上げて頂いたので、合計6名の「伊吹嶺」会員となった。今後指導もやりがいが出てくる。 6月16日(月) 今日で2日間のいぶきネット句会合評会が終わる。最近チャットルームへの入室者も多く、意見も活発に出る。楽しいことである。ただこれに伴い、いぶきネット句会合評会前後に、選句一覧が配信されたあとの感想、合評会のための感想の事前準備、メンバー投句の添削作業が重なる。その他、有料添削も重なるため、結構忙しくなってきた。 6月15日(日) 先週に引き続き、環境基礎講座。今回は大気汚染がテーマ。講義は三重県環境生活部からの講師による「三重県の大気汚染と光化学スモッグ」、次に四日市市元助役による「四日市公害」 最初の大気汚染についてはやはり話題は中国からのPM2.5問題。他の大気汚染は環境基準を守らせるための方策はあるが、PM2.5については中国次第のため、どうしょうもない。ただ予報、注意報などの注意喚起するしかない。今年は三重県でも既にPM2.5については既に2回注意喚起情報が出されている。九州の熊本県ではもっと深刻で運動会の中止もあったとか。また中国からの黄砂は年間150万トン降り注ぐという膨大な量の被害をこうむっている。 四日市喘息の公害問題は丁度今日の講師が四日市市役所で苦労を重ねたとのことでまさに四日市公害の語り部である。こういう記憶、記録などは大切にしなければならない。来年が四日市公害裁判の結審40年目にあたるという。四日市公害問題は私が大学生時代の時だったと思う。もうはるか昔のこととなってしまった。四日市公害を初め、四大公害についての記録は大事に残しておくべきことだろう。 夜はいぶきネット句会の合評会。参加者は24名と盛況で、発言も活発で1時間で55句の合評は時間が足りない。しかしこれが限度であろう。 6月14日(土) 名古屋句会。今日も少人数でさみしい。Mさんは息子さんを亡くされてあまり外出もしていないようだ。しかし欠席投句だけでも送ってこられるのが救い。Tさんは骨折してからすっかり完治したのだが、こちらもなかなか外出もしていないようだ。早くお二人とも出席してほしいと思う。選評後、欠席者の2人の投句も見ることにしている。 6月13日(金) 御在所岳俳句ingの春の部の選句。前回の冬の応募は思ったより多かったが、今回はやや少ない。選句も2時間弱で終わる。これで丁度1年のサイクルが終わり、慣れてきたし、応募の傾向も分かってきた。いつもやっていることだが、俳句が拙くても子供の句は必ず1句は採ることにしている。せっかく家族で御在所岳に来て投句もして貰っているので、将来を担う子供の句は大事にしたい。ただあとは入選句を色紙に書くいやな仕事が残っている。せっかく御在所に来たので、山まで行こうとしたが、5年に1回のロープウエィの大改修工事中であり、諦める。次回、選句に出かける時は頂上まで行きたい。 6月11日(水) 田島和生『俳句有情』 今日、田島和生氏からエッセイ集『俳句有情』を頂いた。田島氏が50年間書き溜めたエッセイである。まだ頂いたばかりのため、これからじっくりと読みたい。(101259) 6月10日(火) シェクスピア小曲集(名フィル名曲シリーズ) たまに名古屋に出かける時は時間を有効に使いたいとのことで、午前中は病院へ出かけ、毎月の定期診察。午後は愛知支部同人句会。その後ネット部で「自然と親しむ吟行会」の打合せ。そして夜は名フィルの名曲シリーズを聞く。 今日の同人句会では、もしここで出すのを許されるなら、伊藤範子さんの 奔放になだれ紫麦熟るる 伊藤範子 の句に感銘を受けた。現実の紫麦を知っているので、この句のとおりであると思った。紫麦は古代麦のため、茎が細くて実は大麦の大きさである。従って実ると穂の重さでまさになだれるようであり、そのなだれ形はあちこちに自由奔放である。「よくありますね。」と言うような類型的な写生でなく、範子さん自身が発見した表現である。栗田先生は現物を見ていないが、採られていらっしゃったが、見なくてもこの句の訴えるものが強かったのであろう。私は今日一番の句であると思った。 夜の名フィル。今年の名曲シリーズはチャイコフスキーシリーズで今日はシェクスピアの小曲を集めた演奏。幻想序曲『ハムレット』、幻想曲『テンペスト』、幻想序曲『ロメオとジュリエット』など。特に『ロメオとジュリエット』は有名。いずれも小曲のため、これと言った感動が突き上げる曲はなかった。ただ静かな一夜を過ごしただけで「これでよし」と言うことにしたい。 6月9日(月) 谷口秋郷氏の思い出 依頼を受けていた「伊吹嶺」時代の栗田先生の写真のうち、既にデジカメで取ったものはパソコンにフォルダー毎に整理してあるが、今日の作業はデジカメ以前のフイルムを覗きながら、10本ほどのフイルムをCD-Rに焼き付けること。さすがこれは私には出来ないので、DPE屋に頼む。 私の妻の友人で「航標」会員が以前から私が「風」同人の谷口秋郷氏が好きだということを知っていたため、「航標合同句集」(昭和54年)から谷口秋郷の18句を抜き書きして頂いた。谷口秋郷氏は徳島の「航標」同人で、東京に出てから「風」同人となられた。 せっかくのご厚意のため、このHPに抜き書きして残しておきたい。 恵方 故谷口秋郷 桐咲いて人みな遠く思はるる 田を植うや見慣れし山をまた仰ぎ 寄するより引く波強し盆の島 筑後川大曲りせり芋の露 傀儡師桑畑に来て煙草のむ 青萱に寝しなの雨のさやぎけり 大根を蒔く三輪山の靄だまり 蕗の薹産湯をこぼせしところより 一病を得て身に添ふや紺袷 鞠つりてあそべる夏至の木の間かな 泰山木の花のいたみを七階より 越前を思へば何時もしぐれ居り 帰郷して牛など飼はむ茂吉の忌 枯萩を刈りて影もつもの失ふ 畦道のみどりはしれる恵方かな 昭和54年と言うと既に亡くなられたあとであろうか。名前が故谷口秋郷となっている。着眼点に優れたものがあるが、どの句も穏やかな詠み口である。病を得て、望郷の念の強い句もある。 妻の友人には谷口秋郷氏も入っている「風男性作家の思い出」を書いた「伊吹嶺」誌2月号を差し上げた。 6月8日(日) ほぼ毎週、TVでNHK俳句を見ているが、小澤實の選は好きな方だ。今週の入選句で「風」「伊吹嶺」にはない感性のある句で次の2句に感心した。 デッサンのモデルふくよか枇杷熟るる 枇杷の皮素直に広く剥がれけり また今日のゲストは芥川賞受賞者の藤野可織自身が作った俳句にも感性を感じた。 来迎図のみなにマフラー配りたし 可織 もともと小説作家で俳句は趣味で作っていると言うが、こういう作家は何を作っても光る感性を持っている。私達は来迎する仏にマフラーを配るなどと言う発想に至らないが、これが若い作家の感性というものかと思い世代の違いを感じた。 6月7日(土) 環境基礎講座(三重県三重県環境情報学習センター) 今さら環境基礎講座ではないが、第1回の今日は三重大学朴副学長の講演があるので、参加した。朴副学長からは環境問題全体の復習だったが、三重大学が学生(環境ISO学生委員会)によるISO14001(環境マネジメントシステム)を認証取得しているが、その指導も朴副学長の功績ではないかと思っている。ISO14001と言うと、普通は企業が中心であるが、学生の自主性による取得はめずらしいのではないか。そしてエコ大学ランキング総合1位となり、地球環境大賞文部科学大臣賞を受賞している。 午後は水質汚濁と生活排水対策の講義の後、各々持参した排水のサンプルを持ち寄って、水質度調査を行う。私は台所の雑巾すすぎ水の検査した結果、予想以上の汚染状況であった。 次回からは大気汚染、ごみ問題、森林そして最後はESDをテーマで勉強する。 6月5日(木) 白鳥の湖(名フィル・名曲シリーズ) 東員町文化協会の「広報ひばり」6月号が届いたので、皆で手分けして、発送作業。発送作業の後、次号の大まかな打合せを行う。新しい体制になって1年、ようやくスムーズに進みそう。右の写真は6月号の表紙写真。 夜は名フィル公演の「白鳥の湖」。もちろんバレエ劇でなく、演奏会形式。よく知られた曲であるので、それぞぞれの曲に対して情景が浮かぶ。こういう曲は演奏を聴きながら、勝手に情景を想像するだけで楽しい。またフィナーレはチャイコフスキーが作曲した時は、オデットとジークフリートはティンパニーと低音管楽器による嵐により、金管の主題で二人は天国で結ばれることで終曲となるが、近年は、悪魔ロートバルトと対決してハッピーエンドで終わる振り付けが多くなっている。しかしこういうフィナーレは聞く方にとってはどちらでもよく、想像する楽しみがある。いわゆる聴覚で情景を頭で写生することになる。俳句で言う音を写生することになるのであろうか。 一方、20世紀に作曲されたストラビンスキーのバレエ劇「春の祭典」もあるが、こちらもバレエ劇をTVで見たことがあるが、むしろ具体的なイメージを思い浮かべるより、曲からの直感でイメージを描くのがよいと思っている。俳句で言えば、具体的な情景を写生として思い浮かべるより、抽象的な言葉でイメージを描く前衛的な俳句がふさわしいだろう。ただこういう句は私には出来ない。 なお今日の指揮者も先週のマーラーの1番の指揮者も、そして来週の名曲シリーズもすべて常任指揮者マーティン・ブラビンズである。ということは集中的に日本に来て式を行い、その後しばらくイギリスに帰ることになるのだろう。我々にとっては集中的に名フィル演奏を聴きに行かなければならない。 6月2日(月) 午前中に「自然と親しむ吟行会」の参加者案内を作成して、ハガキで郵送する。あとは吟行準備を今月末に行うための仕事を一つずつこなしていくことになる。 6月1日(日) 先週までこの10日間、忙しい毎日であったため、溜まりに溜まった伊吹嶺HPの更新、原稿依頼、「自然と親しむ吟行会」の案内作業等のため、1日中パソコンに向かいづめ。また妻になんか言われそう。(101085) 5月31日(土) マーラー交響曲第1番(名フィル定期公演) 伊吹嶺運営委員会。主な議題はなんと言っても6月の栗田主宰の喜寿お祝い会。当日は河原地さんのスライドショー。これまでの幼少時期から、学生時代などは膨大な写真を収めていたが、「伊吹嶺」時代についてはあまりないと言うことで昨夜ぎりぎりに作成したDVD-Rに約2GB分の写真をお渡しする。 昨夜これらの写真を青入りしていると、すべに亡くなった方の写真も出てきて、暫しマウスを止めて、思いにふける。特につい最近なくなられたKYさんのお顔を見ていると、残念で仕方ない。妻も昨年の鍛錬会でご一緒して親しくしていたとか。思い出は尽きない。 運営委員会のあと2時間後に名フィル定期公演、マーラー交響曲第1番を聞く。以前は定期会員で毎月聞いていたが、この頃は新しい曲を聴く意欲もなくなってきたので、特に聞きたい曲の月だけ、1回毎に聞くことにしている。今日はマーラーの1番。この1番のレコードはいつ買ったのか記憶が定かでないが、ビニールケースが仙台のレコード店であるので、もう50年近く前のレコードで、ワルター演奏(1961年録音版)のものである。そして私が初めてこの曲を聞いたのは電電公社に入社した年、木造の独身寮で隣の部屋でクレンペラー版を毎日掛けている同僚がいた。毎日聴かされるものであるから、すっかり覚えてしまった。 ところで今日の感想としては、やはりよく聞いた曲はすっかり身体に染みついている。特に第1楽章のゆったりとした青春をイメージしたところと、第4楽署の嵐のような激動から勝利へイメージした激しい楽章が気に入っている。最後のフィナーレではホルンを全員立たせてファンファーレのように演奏しているところなどは身体にびりびりと響いてくる。我が家ではこんなに大音量で聞くことは出来ないので、生演奏で聞くしかない。久しぶりにカタルシスを感じた一刻だった。 5月30日(金) 磯田さんのご厚意で静岡吟行。今まで行ったことのない水見色へ出かける。ここでは元「風」同人の勝山さんがお茶屋を営んでおり、静かな塩田の真っ只中。勝山さんとは「風」先輩であることだけしか知らず、今日が初対面。ここ水見色ではホトトギスが本当にほしいままに鳴いている。私にとって今年の初ホトトギス。またあるお寺では参拝者もなく、参道の砂利道には虫取りなでしこ(小町草)が密集していたのが印象的。 午後は鞠子宿の丁子屋でとろろ汁定食。ここでは丸子川に河鹿がしきりに鳴いていた。その後、定番の柴屋寺吐月峰の庭、宇津の谷を回って帰る。今日の収穫はなんと言っても水見色のホトトギス。写真は水見色の一番茶が終わった茶畑。 5月29日(木) 「自然と親しむ吟行会」の下見。机上で計画するのと現地で見るのとは大違い。よく吟行会の成功、失敗の評価は昼食弁当のうまい、まずいで決められかねない。句会場となる三島文化会館では弁当業者の選定、申込みルートはすべて文化会館を通さないといけないし、メニューも定番の物以外からは選ぶことが出来ない。しかも値段の割には内容が老人向きに出来ていない。また句会ではコピー代が市場価格の2倍。そして会場を借りる時間が定められて時間に対して、1分たりとも早く開けてくれない等々、制約が大きいことが分かる。 吟行ルートは真夏であっても源兵衛川の遊歩道は涼しくて快適。ただ木道をすれ違う時狭いのが難点。今後の課題として80名の参加者をどのようにさばくかが検討する必要がある。今日の結果を基に6月下旬に幹事の皆さんと最終打合せ。 ところで今日は誕生日。1日中出かけたので、夜、家に帰って、頂いていたワインを開けてささやかな夕食で終わる。 5月27日(火) 大災害における事業継続マネジメントシステム ISCで審査員研修。このところ来年の品質、環境のマネジメントシステムの規格改定に伴い、審査員、審査認証機関能力要求のためのISO17021(審査認証機関能力、審査員の品質、環境審査能力の要求)のために対応に追われている。前回までは環境知識、品質管理知識テストなどを受けたが、今回はもう一度実務能力を証明する資料を作らされる。 またISCではISO22301(事業継続マネジメントシステム)のコンサルティング活動を行うこととなった。事業継続計画(BCP)で一番恐れのあるリスクは、三重県ではなんと言っても南海トラフ巨大地震対応であろう。東日本大震災では東北のほとんどの企業が1ヶ月以上麻痺したが、次はそんなことをしていては世間が許さないだろう。三重県では津波被害が最も可能性が高く、被災しても短期間で復旧、事業立ち上げが必要であろう。今日はその予備段階で、三重県・三重大学のみえ防災・減災センターから「三重県の防災対策」の現状の講義を受けた。三重県で一番可能性がある南海トラフ巨大地震と養老~桑名活断層による直下地震についての被災後のセーフティネットの概要を教えて貰った。ちなみに私の住んでいる東員町は南海トラフ巨大地震では津波の心配はないが、震度6強の地震による地盤沈下、家屋倒壊の恐れがあり、養老~桑名活断層による直下型地震では震度7が想定されている。住民である自分の問題と企業の事業継続の問題がある。後者の場合はコンサル活動により企業にBCPの作成、実施、チェック、対策のローリングを続けることになるだろう。 新聞でも震災に対して無策の場合と対策、予防保全などを行うことを比較すると、死者に大きな開きがあるとのことである。企業としてでなく、自分自身の問題としても興味のある講義であった。 5月26日(月) 長良川河口堰にやせる葭原(朝日新聞14.5.26) 「伊吹嶺」誌の原稿を提出し、オフ句会吟行記の作成、いぶきネット句会の添削、有料添削、HP句会の選句結果の講評などにやっと手がつき、昨日、今日と集中する。いつもパソコンばかりに向かっていると、ますます運動不足になり、すぐメタボが戻る。 朝日新聞三重版に桑名の長良川で市民グループが過去関周辺の環境観察会を行った。その結果、揖斐川に対して長良川の葭原が痩せて、減少がひどいことが分かった。川底の泥もヘドロ状の泥砂で、酸素も少ない結果が分かった。以下に河口堰が悪環境を与えているかが一目瞭然である。一方、揖斐川は河原一面葭原が広がっている。 その他、既に分かっていることだが、揖斐川では蜆漁が可能であるに対して、長良川はヘドロ状で蜆は7分の1の比率であることが分かった。また今回は調査されていないが、上流の木曽三川記念公園の千本松原は河口堰が満水のため、根腐れが起きて松が次々と枯れている。 新聞記事にある観察会会長の次の言葉を誰がすくい取ってくれるのだろうか。「原発と同じで、よくないと分かっていることがまかり通る。がっかり」 なお新聞記事は有料記事のため、アップできませんでした。 5月24日(土) オフ句会紫麦吟行(岡崎市藤川宿) 今年のインターネット部オフ句会は日帰りにして、近場の岡崎市藤川宿の吟行とした。6月の栗田主宰の喜寿のお祝い会、7月の自然と親しむ吟行会を控えていたため、参加の出足は悪かったが、結局29名の参加を得て、まずまずの吟行となった。天候にも恵まれ、紫麦もすっかり紫色となった麦秋時期にぴったりであった。 ここの紫麦は既に江戸時代から栽培されていたそうで、芭蕉作と伝えられている「ここも三河むらさき麦のかきつばた」という句碑もある。ただその後紫麦は栽培されなくなってしまい、平成6年になって、むらさき麦の再現がなり、以後地元の人達の協力で栽培は続いている。そして毎年「紫麦まつり」が行われている。 俳句は私自身全然駄目だったが、皆さんよい句を作られて勉強になった。この紫麦吟行記は伊吹嶺HPに掲載したので、【こちら】をクリックして入って下さい。 5月22日(木) 午前中は広報ひばりの2校。原稿の集まりが遅かったが、ほぼ今日ですべての原稿が集まり、割付、読み合わせを終わる。あとは最終稿を待つだけ。 我が家ではこの3月の消費税アップの前に壁面、屋根の改修を行ったが、その後で気付いたベランダが雨漏りする件に対しては、今日、明日と防水工事を行って貰うことにした。今年は消費税アップ前、あとで出費がかさむ。(100774) 5月21日(水) NTT(当時は電電公社)に入社して今年で50年になる。そこで同期入社で同期会を行うとの連絡を受けていた。いよいよ最後の同期会にしたいと言うことで、急遽東京の帝国ホテルまで出かけることにした。これまでは5年単位ぐらいに同期会が行われていたが、三重県に住んでいると、なかなか出かける気にならない。しかし最後の機会と言うことで雨の中を出かける。私の同期は技術系で80名入社したが、そのうち既に11名が亡くなっている。70名中40名以上が出席で、最後と言うことで遠くの九州、姫路あたりからも出席者がいて、出席率もよかった。ちなみに他の同期では事務系が40名、通研入社が40名で今から考えると、考えられないくらいの少なさである。その後の最盛期では高卒も入れて1万名入社の時期もあった。隔世の感がある。雑談、自己紹介しているうちにあっという間に3時間の会合は終わってしまった。もう会うこともないと思うと、さみしいとともに、年齢を感じざるを得ない。 本当は今日、しゃくやく句会が行われたが、申し訳ないが句会は妻に任せる。 5月19日(月) 私の担当しているしゃくやく句会では皆さんから主な俳人の経歴、主要な俳句を知りたいと言われていたので、3ヶ月前から1ヶ月1名ずつ書いている。これまで芭蕉、子規と書いてきたので、今月は虚子についてA4、3枚程度にまとめて書く。好きな作家ならいくらでも書けるが、虚子についてはあまり資料を持っていないが、手持ち資料だけで書く。なかなか俳句の方は身を入れて作っているようには見えないが、こういう知識を知りたいと言って貰えるだけでもやる気が出てくる。ただおかげで自分の「伊吹嶺」原稿が後回しになってしまう。 5月18日(日) 田植え一変、直まきに(中日新聞14.5.18) ずっとカリンカ句会に出席していないので、半年ぶりぐらいに出かける。しかしこの半年間ぐらいにメンバーはすっかり替わり、特にこれまでの会員の出席が少なく、当初のネット会員の歓迎の場としての句会である役割は終わったかもしれない。しかし新しいメンバーにとって出席しやすい句会となることはよいことかもしれない。 今日の中日新聞に田植が一変するかもしれないとの記事が目についた。米は今アメリカとのTPP交渉で強い風当たりを受けている。なにしろ米の価格がアメリカの10倍かかるとあってはとれも太刀打ちできない。せめて少しはコスト減を目指して、田んぼに種もみを直接蒔く直まきが広がり始めているという。 記事内容は一番下の中日新聞のアドレスを見て頂くことにして、問題は直まきの場合、種もみを雀に直接餌として与えるようなもので、踏み切ることが出来なかった。ただ最近は鉄コーティングによる種もみとすることにより、鳥も種もみを食べることが出来ない。あと私はよく知らないが、田植えと比較して、どんなデメリットがあるかだが、単位面積あたりのしゅうかうりょうは10%減少するが、これは仕方ないだろう。他に田植えと比較して成長期の稲の強さはどうなっているのだろう。台風に対する耐力も分からない。これについては記事や他の検索でもよく出ていない。 いずれにしてもTPP対策としては直まき工法を広げるしかないだろう。ただ我々俳人にとって日本の風土とも言うべき、田植えから収穫までの風物詩がなくなり、今後ますます日本の文化がなくなってしまうのだろうか。これは傍観者的な俳人だけの問題ではないと思う。 なお中日新聞記事は次のHPアドレスをクリックして下さい。 http://chuplus.jp/paper/article/detail.php?comment_id=180256&comment_sub_id=0&category_id=144&pl=6611966886 5月17日(土) 「広報ひばり」の校正。今になっても原稿を書いて貰えない外部執筆者がいるのは困る。敬意を表して早めに依頼しているのだが、町の文化協会に対する外部の認識はこの程度かもしれない。それでもその他の原稿はすべて校正を終わり、印刷所へは2回目の原稿を提出。 5月16日(金) 今日から3日間妻は留守。空はやや霞がかかっていたが、よく晴れていたので、御在所岳に出かける。山の友人が最近、鈴鹿連峰のアカヤシオが満開で稜線がきれいに縁取っていると聞いたので、期待して出かけた。平地では今日の最高j気温は22℃の予報であったが、ロープウエィ乗り場での山頂気温表示では9℃とのことであわてて、車からカーディガンを追加して、山頂に出かけた。やや寒かったものの、見晴台で昼食を取るくらいで清々しい気温であった。ただ山頂では既にアカヤシオは終わりに近づき、シロヤシオはまだ咲いていないという端境期であった。6月に春の投句の選を行うため、少しはアカヤシオをこの目で見ておきたかった。写真は終わりに近づいているアカヤシオ。 5月15日(木) 現代俳句評(「伊吹嶺」5月号)、ビオトープの復元(伊吹嶺HPより) 毎日、怠惰な時間を過ごしているが、そろそろ「自然と親しむ吟行会」の名簿づくり、宛名シール、吟行案内用のハガキ作成などの諸準備、をスタートさせなければならない。最もその前に今月の「現代俳句評」も書き出さなければならない。 なお「伊吹嶺」5月号に掲載の「現代俳句句評」をいつものように【こちら】に載せましたので、クリックして下さい。 また伊吹嶺HPの「環境と俳句」欄に載せた「ビオトープの復元」についても【こちら】をクリックして下さい。 5月13日(火) 「伊吹嶺」5月号 愛知支部同人句会。57名の出席で賑わう。今日も良い句に巡りあえ、勉強になる。私は下里さん、矢野さん、河原地副主宰などの句を選んだ。その他句数の制限で取ることが出来なかったが、本当は採りたかった句として武田さんの句にも感心した。ここでは句を紹介することが出来ないが、若葉の匂いだけに集中して、一句一章の感覚的に優れているのに共感した。 句会後、ネット部メンバーが集まって、自然と親しむ吟行会、むらさき麦のオフ句会の打合せを行う。今年は特に夏に行事が集中することになり、今が一番忙しい時。 いつも「伊吹嶺」誌が届くと一通り読んでいるが、なかなか私の感想を書く時間がない。今日は同人句会が終わり、ホットしたところで今月号の感想を述べてみたい。まず栗田主宰、河原地副主宰、 遠伊吹かすむ日和や結びの地 栗田やすし 春泥や埴輪のやうに子等並び 河原地英武 栗田主宰の句、大垣の結びの地へご一緒した時の吟行句である。「かすむ日和や」に心が籠もっている。この日はよく晴れていたが、伊吹山は1日中霞んでいた。伊吹山は主宰にとっていつも心のよりどころとしている山であるが、霞んでいる時も雪嶺となっている時もいつも心の中に存在している。しかもそれが気負いなく詠まれているところに、主宰の人柄が見えてくる。 河原地副主宰の句、よく比喩の句が見られるが、この「埴輪のやうに」とは一読して考えなければならないが、子供達がどこかへ出かけた時であろうか。集まって並んでいるのを「埴輪」と把握したところに従来の「風」にはない新しい感覚である。次は秀峰集から、 生きてもの食ふ東日本震災忌 近藤文子 限りなく晴れて東北震災忌 下里美恵子 同じ東日本震災忌を詠んでいても、個と捉えて詠むか、震災そのものを詠むかによって違いが出る典型的な句である。近藤さんは震災のまっただ中にいた者として、あの時の記憶は忘れられないが、今は残された命を生きることが大事という考えが伝わってくる。「生きてもの食ふ」とは物には即していないが、何という即物的な詠みぶりかと思うと言葉には出していないが、切ない。一方、下里さんの句は、あの日を思い出して、今日はこんなに晴れているが、あの震災は忘れてはならないという覚悟が伝わってくる。 樹氷撮る樹氷の青き影踏んで 森 靖子 瀧凍てて己が重さに崩れけり 都合ナルミ 雪の晴黒ぐろ尖る槍ヶ岳 平松公代 最近、伊吹集などでは「風」の原点である即物具象を忘れて、事柄俳句に陥っている句が目につく。「樹氷の青き影」「瀧の己が重さ」「真冬でも黒く尖る槍ヶ岳」という物そのものに即して、深く写生することという即物具象が重要であることを忘れないためにも、こういう句を鑑賞することが大事であると思う。 かたはらに母亡き月日梅咲けり 栗田せつ子 夫に言ふ春夕焼のくれなゐを 中川幸子 初蝶の高さにわが眼追ひつけず 梅田 葵 この3句をまとめて掲出したのは、直接主観は入れていないが、物によって自分自身に対するつぶやきをさりげなく出している。「母に対する思いを梅に託している句」「春夕焼に夫婦の心の通いを入れている句」「初蝶に我が身の老いを感じている句」などはベテランの句である。「風」には、沢木先生が弟子には厳しく即物具象を唱え、一方細見先生の自分に正直な自在さを詠んでいる境地の両端があった。この3人の句はまさに後者の細見先生のつぶやきを受け継いでいる。 今月はいつもと違って、「風」同人の方の原点を見るためにも句をパターン化して鑑賞してみた。2番目に書いた即物具象の重要さを詠んでいる句を遠峰集からも抜いてみた。これらの句のような写生に忠実でありたい。 運河より低き甍や春の雪 関根切子 川岸を離れうすらひ輝けり 関根近子 日脚伸ぶ欄間に笙の透かし彫 伊藤範子 引き残す白き貝がら春の潮 利行小波 線書きのごとき寒林夕日落つ 矢野孝子 甕底に釉薬凝る寒さかな 武田稜子 陶土谷底ひに寒の水蒼し 長江克江 石切りの鑿跡ぬらす春の潮 若山智子 5月12日(月) 我が家では二人とも眼の病気にかかっており、M眼科に出かける。妻は緑内障、私は黄斑円孔の手術のアフターケアと黄斑変性経過観察のためである。いつものように午前の最後に出かけ、そのまま近くの温泉に浸かって1日を癒す。(100459) 5月11日(日) ジビエ料理とは(中日新聞14.5.11) 皆さんも新聞を読んでいるから、ご存じのことと思うが、最近シカやイノシシなど野生動物の肉を使った「ジビエ料理」が広がっている。これは日本の里山崩壊の結果と猟友会会員の減少により、日本の山間部では野生獣が増加して、農林業の崩壊につながっている。そこでこの野生獣のジビエ料理が広がっている。昔は熊のマタギ、イノシシの牡丹鍋などがあったが、それもすっかりなくなってしまった。そして今回はこの野生獣の料理を復活させようとい言うものである。まだ衛生管理や処理方法に問題は残っているが、広まってほしい。毎年御岳休暇村に出かける度に、長野県での獣害に悩まされているという。 最近ではビオトープの集まりで鹿肉を使ったカレールーを貰って食べたことがあった。私はそんなに違和感を感じていないし、抵抗感も感じない。しかし女性の中では抵抗感で食べられない人もいるという。もったいない話しである。 なおこの新聞記事は次のHPから見ることが出来ます。 http://chuplus.jp/paper/article/detail.php?comment_id=178428&comment_sub_id=0&category_id=112&pl=9298214195 5月10日(土) 名古屋句会。今日はさみしくたったの4名。武山さんは手術からの回復にまだ時間がかかり、森さんは息子さんをなくされたショックがまだ尾を引いている。それでも欠席投句だけはされる。句会はあっという間に終わり欠席されたお二人の投句のコメントに時間がかかってしまった。 5月9日(金) ISO17021-3審査員力量要求に対する研修 一寸難しい話だが、2011年にISO17021「適合性評価ーマネジメントシステムの審査小用日認証を行う機関に対する要求事項」が制定されたが、これらはすべてのマネジメントシステムに適用されることになった。さらに2013年5月にISO17021-3「品質マネジメントシステム認証活動の認証審査に関する要員の力量についての技術仕様書」が新たに制定された。 即ち私達品質マネジメントシステム審査員の力量を要求する仕様書である。平たく言うと品質審査員としての力量として必要な知識と管理(証明するもの)が必要だと言うこと。全部で6項目あるが、そのうち「品質マネジメントの用語、原則、実務及び技術」について今日1日かけて研修を受けた。これらの知識は昔の審査員登録の際に必須とされていた知識であるが、最近はこの知識の証明がなくてもなれるようになってしまった。今回の改訂で改めて、これらの知識習得のための編集、試験が必要となった。私自身にとってはこれらの知識は既に現役時代に身につけており、実務としても実践していた。 今さらという感じもするが、再認定されるためにはやむ得ない。1日中かけて「品質管理研修」を受けた。結果的には30年ほど前の知識とあまり代わっていない。逆に品質管理の原則は昔から変わっていないと言うことになる。 最後はペーパーテストがあり、久しぶりに現役に戻った感じ。 5月8日(木) いつものように毎月の診察。めまいも高血圧も最近は慣れてしまったが、実際は数値は悪いので、注意しなければならない。 5月7日(水) 父の忌日に合わせ、岐阜に出かける。最近、岐阜に帰るのも少なくなり、申し訳ない気がする。いつものとおり帰りに南濃町の温泉に依ろうとしたら、臨時休業で楽しみが1つのがして残念。 5月5日(月) 雨の立夏。1日中家に籠もって、伊吹嶺HPの各文章の最新化の更新作業。伊吹嶺落書を書いているうちに、昨日見た牡丹と雨が気になって、綾子先生のおびただしい牡丹の句のうち、雨の句を探してみたら結構多くの句を残されていた。伊吹嶺落書に書いた句をそのままコピーする。(100197) 一と雨を葉に受けにける牡丹かな 細見綾子 牡丹七日中の三日は雨しとど 牡丹咲ききつて雨呼ぶ日なりける 牡丹に雨の荒れざまのこりたる 風強し雨強し牡丹日記かな 雨風の日で終りたる牡丹かな 豪雨来て地を鎮めたり牡丹咲く 雷雨来て牡丹一夜にくづれたり 雨の日の牡丹の雫鑑真像 大粒の雨や牡丹を見る傘に 雨の牡丹鑑真の盲ひたる眼に 雨と晴れ交互に牡丹十日あまり 雨の牡丹真珠の玉ころがしぬ 牡丹十日と言へど雨の日多かりき 5月4日(日) 今日は結婚40数回目の記念日。名古屋に転勤した時、この日に室生寺に出かけ、水筒(当時は魔法瓶と呼んでいた)を落として耐熱ガラスを割ったことが思い出される。そのためか毎年この日は室生寺を訪れることにしている。そしてついでに最近は長谷寺も訪れることにしている。以前はこの頃は室生寺の石楠花はまだ開花には早く、長谷寺の牡丹が終わりに近づいていた。しかし最近は花の開花時期を調節することで、どちらも満開の状態であった。ただ先に室生寺に出かけて、俳句を作ろうとしたが、長谷寺に着いた頃は俳句を作ることが面倒になり、ここでも年の衰えを実感した。下の写真は室生寺の石楠花と長谷寺の牡丹。
5月3日(土) 句集『白日傘』お祝い会 チングルマ句会。句会後、山下智子さんの句集『白日傘』上梓のお祝い会。句会メンバー全員が集まり、それぞれ1句鑑賞しながらの食事会。以前句集を頂いた時は一読しただけであったが、改めて詳しく読むと非常によい句が並び、1つの山下さんのメッセージが見えてきた。ひと言で言えば『白日傘』は「鎮魂の句集」と呼んでよいのではないかと思った。それは沢木・細見先生への追悼の思い、沖縄を訪れての戦争に対する鎮魂の思い、ご主人への思い、そしてこの間の句友に対する追悼のも意などが溢れていた。これらをまとめて言えば「鎮魂の句集」と言ってよいと思った。もちろんその他、「風」時代に身につけた写生のしっかりとした句も多く見られた。私としては今日は1句鑑賞に留めたが、いずれは句集全体の感想を述べてみたい。今日、私が鑑賞した1句は「回想」とまえがきのある次の句。 癌告げず夫と窓辺に月を待つ 山下智子 いつまでもお元気で、白寿の第3句集の上梓を期待したい。写真はお祝い会の皆さん。 5月2日(金) 「広報ひばり」の編集会議。通算で数え切れないくらい打合せを行っているが、遅々として進まない。それでも春の芸能祭、文協まつり、公民館講座などの写真選択を残せばほぼ終わる。 5月1日(木) 年1回は蕨取りに出かけたいと思っているが、今日はやや雲が多いもののよく晴れていたので、いつものところへ蕨取りに出かける。やはり体力の衰えは隠せないもので、わずかな時間でも山の傾斜を上り下りしているうちに疲れきる。もう今年で最後かなと思うのが実感。ただ蕨取りのあと、さわやかな風に中の握り飯は格別うまい。 4月29日(水)夜 アクセスカウンター10万回突破 数日間、まとめてこのHPのアップ作業の後、アクセスカウンターを見たところ丁度今日が10万回を超えていた。このHPを始めたのが約10年前の2004年のことでまさか10年間も続くとは思わなかった。およそ年間10000回のアクセスがあったことになり、多くの訪問者に感謝したい。ただつまらない環境の日記は斜め読みしていると言われたことが数知れず。でも日記は自分の記録のために書いているので、やむ得ない。でも俳句のことは皆さん結構反応はある。もう今さら止められないので、いつまで続くか分からないが、健康である限り続けていきたい。(100002) 4月29日(火) 東員町文化協会の総会。総会だけの退屈な会合だが、広報委員を担当している都合上、参加せざるを得ない。すべて予定どおりの事業実績、計画、会計報告と予算案というどこにもある内容で退屈きわまりない。 4月26日(土)-27日(日) 春のキッズエコフェア 毎年、春、夏、秋に三重県環境学習情報センターで「キッズエコフェア」が行われるが、ボランティアで参加応援。今回は「自然工作」をテーマに木の枝と竹のリングでけん玉づくり体験を行う手伝い。けん玉と言っても全く自然の材料を使用するだけの物で結構人気があり、2日間で用意した180本ほどの木の枝が底をつき、2日目午前で終了。急遽2日目午後からは貝殻をペイントしてネックレスやストラップづくりを追加する。こちらも午後だけで数十人の子供が工作に奮闘。 このような遊びの中で子供相手の環境意識をつけることは収入はないが、企業を対象のISO審査員よりはストレスが溜まらない。以下の写真はけん玉づくりの準備と子供達が作っているところ。
4月25日(金) 「広報ひばり」の編集会議。午前中だけのためかもしれないが、今後の手順を確認しただけで、遅々として進まない。今回は出足が早いと思ったが、また前回と同じ発行日ぎりぎりになりそう。 4月23日(水) 俳句の在庫がなくなってしまったので、久しぶりに山辺の道を歩く。今日は石上から長岳寺までの北半分。今日見た花では丁度、藤の花が満開。他に春の花では紫華鬘、踊り子草、蓮華草蜜柑の花など。山桜はもうおしまい頃。他に夏の先駆けとして狐の提灯が咲き出し、さらに銀竜草が咲いていたのも驚き。今は春から夏初めの頃で雑多な花が咲いている時期だろうか。最近は脚力も衰え、長岳寺までは結構疲れる。それでも自宅からの今日1日の歩数は17000歩を超えた。 今日見た花のうち、銀竜草とりんごの花を載せます。
4月22日(火) 原発抜きでも温室ガス削減可能(朝日新聞14.4.21) 私が15日の日記でIPCC第3作業部会の温室効果ガスの削減策で3つの対策の内で、原子力もその選択肢の1つだと書いてあることに対して、疑問だとのことを書いたが、やはりその後、原発推進論者から、「温暖化対策として原発は必要だ。」との声が大きくなってきた。そんなことを考えているうちに、昨日の新聞ではIPCCから「原発抜きでも温室ガス削減可能」との文書が公表された。しかも「脱原発依存のシミュレーションでも温室効果ガスを削減するコストの上昇はごくわずかだ」とのコメントも出された。これが最終のIPCCの統括報告書にも盛り込まれてほしい。 なおこの記事は次のHPアドレスをクリックして下さい。 http://digital.asahi.com/articles/ASG4K4WB3G4KULBJ00J.html 4月21日(月) 「伊吹嶺」4月号 毎月、「伊吹嶺」誌が届くと少しは同人の方の感想を書きたいと思っているが、ついつい後回しになってしまう。今日は1日中穀雨(昨日)にふさわしい雨の日であったので、遅きに失したが、感想を述べたい。まず主宰、副主宰の句、 掃き寄する山茶花の赤打ち重ね 栗田やすし 春の宵都電ひと揺れして動く 河原地英武 栗田先生の句、散った山茶花の色に着目した一句一章の写生句。「掃き寄する」と「打ち重ね」の動詞の呼応が有効に働いている。「掃き寄せて塵もみどりや飾売り 秋郷」を思い出した。 副主宰の詠んでいる「都電」とはどこだろう。東京には現在都電荒川線のみ残っている。そこの嘱目吟だろうか。「ひと揺れして動く」の写生がよい。昔の岐阜の名鉄市電を思い出した。狭軌の市電はよく尻を振って走っていたことを思い出した。ノスタルジーを感じる句である。次は秀峰集から、 種浸す夕映え淡き居久根かな 近藤文子 冬菜畑青し米軍上陸地 栗田せつ子 津波跡残る川筋鮭遡る 平松公代 炒り胡麻のぱちぱちとんで春来たる 梅田 葵 春寒や点字の句集残し逝く 丹羽康碩 近藤さんの句、一昨年訪れた仙台荒浜の居久根はどうなっただろうか。あの時は居久根は内陸方面に少し残されただけで、海岸線は残らず倒されていた。また残った一部の屋敷林も潮枯れしていた。この句はまだ残っていた居久根であろうか。「種浸す」に復興の証しを見たような気がした。 せつ子さんの句、沖縄は冬でも菜畑は青々としているのだろう。その青い菜畑と、米軍上陸地のとの対比が切ないが現実である。 平松さんの句、同じく仙台が思い出される。私達が広瀬川の広瀬橋から見た鮭の遡上はまだ東日本大震災前のことであった。この句で震災後も無事鮭の遡上しているのが分かる。自然の猛威の中にも鮭が無事に遡上していることを喜びたい。同人句会で発表された時、当然頂いた。 葵さんの句、感覚の優れた句である。「炒り胡麻」の写生が「春来たる」にぴったりで、明るい未来を感じさせてくれる。いつまでも若々しく、感覚の優れた句を見せてほしい。 丹羽さんの句、牧田章さんの追悼句である。私は天狼時代の牧田さんは知らないが、岐阜同人句会ではよくご一緒させて頂いた。若い頃は目が正常だったのだろう。以前の風景を思い出して眼前の物をよく詠まれていた。丹羽さんの句の「点字の句集」に対する思いが深い。 あと今月号で気付いたことだが、随筆の中で渡辺慢房さんの「食卓の風景」が最後の掲載となってしまっていた。いろいろな方が随筆を書かれているが、私は一番、慢房さんの文章に心引かれ、また親しみを感じていた。今月号の「海苔」も面白かったし、同じ仙台在住体験の中から、「芋煮会」の文章がいつまでも私の中に残っている。残念なことである。(99733) 4月20日(日) 俳人協会愛知支部総会 俳人協会愛知支部総会。俳人協会本部からの講演は上谷昌憲氏(「沖」所属)で「俳句もの説再確認」。本題の俳句もの説については、子規は写生を唱えたが、「俳句に写生というキーワードで論理性を求め、芭蕉の嘱目を嫌っていた。」という。 さらに秋元不死男のもの説は「もの」に執着する詩であり、物にこだわらなければ崩壊すると言い、「もの」とは「こと(事柄・物語性・説明)」に対する「もの」であり、子規の写生論をさらに即物化したもの、と分かり易い説明であった。 例示として「胡桃の句」で説明したされたが、つい最近「掌の中に胡桃書き順辿りけり 能村研三」を鑑賞したばかりであったが、例示にあった「襞の深みで考えてゐる夜の胡桃 登四郎」を知っていれば、もう少し私の鑑賞もましなものになったと反省した。 あと本題よりむしろ上谷氏の俳句の考えに展開された内容が面白かった。いろいろ断片的にキーワードで書き連ねると、 ・同じ季語で50~60句と作っていくと、詩が飛翔してよい句が出来るという。 ・写生は俳句の手段であって、目的ではない。そして物を表すには言葉しかない。 ・俳句のトライアングル--「気」、「言葉」を「自分自身」がこれらをつなぎ合わせるのが俳句のトライアングルである。 ・俳句の表現のトライアングル--客観写生、心象風景、滑稽・諧謔 ・私達の年を取った者にとって、経験を沈潜して、詩に消化すること。そしてそれを言葉で表すこと。さらに経験を活かして、五感を総動員して作ること。 ・俳句は理屈を言っては駄目、説明も駄目。 といろいろ覚えていることを書き連ねた。その後の俳句大会ではいつものように「伊吹嶺」連中の大活躍であった。3人の大会賞の内、2名が「伊吹嶺」。そして入選賞も10人のうち、5人が「伊吹嶺」。今日の大会賞のうちの「伊吹嶺」は次のお二人。 若布干す海女のほまちの一筵 都合ナルミ 野焼より戻りし法被垣に干す 牧野 一古 4月18日(金) 名古屋周辺のネット部の皆さんと今年のインターネット部行事についての打合せ。環境グループの松原さんにも初めて出席して頂く。議題は7月の「自然と親しむ吟行会」、5月の岡崎紫麦吟行のオフ句会、ネット部の各分担の見直しなど。 「自然と親しむ吟行会」については順調に申込みがあるという。今日は事前調査、当日吟行の役割分担、句会手順などを確認する。 オフ句会の方は名古屋に片寄っているため、申込みはやや出足が悪い。 今年のインターネット部の役割分担はマイナーな変更でしのぐこととする。 4月16日(水) しゃくやく句会。毎月良い句に巡りあえる時、また突然変異のようによい句が出てくる時もある。ただなかなか安定しないことがあり、残念な時もある。それでも少しずつ皆さんが上達されるのを見るのが楽しみだ。 4月15日(火) IPCC第3作業部会報告書(温室効果ガスの削減策) 今年はIPCC( 国連の気候変動に関する政府間パネル)の第5次統括報告書が出される年で、その内訳は第1作業部会(科学的根拠)、第2作業部会(温室効果ガスの影響)、第3作業部会報告書(温室効果ガスの削減策)に別れている。第1作業部会報告書については私の昨年の9月28日に書いたことがあった。第2作業部会については先月横浜で総会が行われ、報告されているが、この時、私は日記に書く余裕がなかった。ただ報告書案の時点では、1月8日に書いてあった。この時の報告書はひと言で言えば、「4℃上昇すれば、不可逆な影響(ポイント・ノー・リターン)」を起こすものであった。 そして今回はドイツで行われていた第3作業部会での結果、報告書が今日の各新聞に掲載されている。今回の結論は温室効果ガスの削減策として3つ上げている。すなわち①再生可能エネルギー、②原子力、そして③はCCS(火力発電で出たCO2を地下の固い岩盤の肢体閉じ込める)である。2番目の原子力は大いに疑問のあるところだ。ドイツでは①の方法で温度上昇を2℃以内に抑えるとしているのに。 またこのような削減策を行うためには、2100年までに「電力に占める低炭素エネルギーの割合を80%までに引き下げる。」としている。現状を見ていると中国を初め、開発途上国ではCO2削減に歯止めがかからないのではないかと心配している。 もし不可能なら2100年には温度上昇が4.1℃~4.8℃に上がるとしている。2100年というと遠い先の話で自分には関係ないと思われるが、私の孫の子供達の時代であると思うと、そんなに先の話ではない。 なお今日の朝日新聞の内容はデジタル版では13日に発表されており、そのHPは次のとおりです。 http://digital.asahi.com/articles/ASG4F5RL4G4FULBJ002.html 4月14日(月) 2ヶ月ぶりに目の手術後の検診に出かける。結果はこれまで黄斑部がなんとか塞がっていたという印象だったが、今日の断層写真(OCT)を見ると、少し黄斑部の膜が太くなったように見えた。視力もレンズ補正で1.0近くまで見えるようになった。このまま回復傾向が続いていほしい。(99442) 4月13日(日) 今月の伊吹嶺句会は急遽、第2日曜日の今日になったので、「自然と親しむ吟行会」の参加呼びかけのために参加。たまにしか出かけないので、いつもここのダイヤビルには迷ってしまう。句会参加者は急な変更のため、少なかったが、少しでも多くの参加者が出ればと思っている。 句会後、とんぼ返りに我が家に戻る。二男一家が来ており、夕食をともにする。ここの孫たちもずいぶんと成長したとの実感があり、ますます我々夫婦が年とったと思う。 4月12日(土) 味の素バードサンクチュアリ 名古屋句会だが、午前中、四日市の味の素、東海事業所のビオトープを見学。ビオトープと言ってもここは1962年に工場建設した時敷地内に雨池という大きな池があり、当初はそのままにして、社員の散歩道程度であったという。以後、森の中の工場作りとして緑化優良事業所表彰などを受けていたが、これを正式にバードサンクチュアリとして2002年に開設した。「バードサンクチュアリ」というのは日本野鳥の会の定義によれば、「鳥を主体とした野生生物の保護地区」と言うそうだ。 ここに棲息している主な野鳥としてサギ類、川鵜、カワセミ、鳧などがいるそうだ。そのうち国の準絶滅危惧種、三重県の絶滅危惧Ⅱ類に指定されているチョウサギ、オオタカなどがいる。また昆虫類ではチョウトンボ、ショウジョウトンボなどもいる。 今日は観察小屋からのみの観察で、アオサギ、ゴイサギ、シラサギ、鳧、川鵜などを見ることが出来たが、チョウサギは見ることが出来なかった。 また昆虫類は小さくて見えない。ただ池には睡蓮が大繁殖しており、これが悩みの種という。今年の3月には「かいほり」(池浚い)を行ったが、睡蓮は根が深くて完全に出来なかったという。また近くの小川ともつながっているため、外来種として、カダヤシ、アメリカザリガニもいるという。俳句の吟行としては観察小屋からのみの観察しか出来ないので、時間をかけた吟行は無理そうだ。 今日見た池の写真を右に(向こう岸にサギが見えるが、小さくてよく見えない)、ここの味の素バードサンクチュアリのHPは次をクリックして下さい。 http://www.ajinomoto.com/jp/activity/environment/bird/ ここの見学が終わってからあわてて名古屋に出かけて、名古屋句会に参加。 4月11日(金) 「広報ひばり」の編集会議。毎号遅れ気味であったが、今回は早めに原稿集め、編集を行い、なんとか予定どおりに発行できそう。 4月9日(水) 今年の桜時は寒暖の差が大きく、桜も結構長持ちして楽しめることが出来た。名古屋はもう桜も散っているが、私の住んでいる田舎もそろそろ桜の時期も終わるので、最後の桜を見に行った。今日は大安町庁舎裏の宇賀川界隈と北勢町の勝泉寺。宇賀川は鈴鹿山系の竜ヶ岳を源流とした川でこのあたりは実に水が澄んでいる。河岸のベンチで握り飯を食べながら落花を浴びる。続いて勝泉寺はすべてしだれ桜でこちらももう終わりで葉桜になろうとしていた。妻は盛りの時に見に行ったそうで、もっときれいだったという。今まで近隣の桜は員弁川沿いぐらいしか知らなかったが、結構あちこちに桜の名所があることを知った。来年のここの桜はどんなだろうか。 左の写真は宇賀川の桜でぼんやりと見えているのが竜ヶ岳。右の写真は散り始めている勝泉寺のしだれ桜。
4月8日(火) 愛知同人句会。句会後、ネット部での打合せをしたかったが、他の部門を兼用している方もあるので、今日を避けたが、結局はどなたも予定がなく、何となく雑談で終わる。18日に全員で今年のネット部の年間予定を打ち合わせする。 4月6日(日) ビオトープネットワーク中部の総会。やっとビオトープ施工管理士の資格を得たものの一体どのように活動してよいのか分からないため、年度計画が分かる総会に出てみた。具体的なことはよく分からないが、ビオトープ管理士の仲間の集まりという感じ。何も活動していない方もいたが、それぞれ自分の職場で活動なさっている方もいた。私は自分の職場がないので、今日の人脈から少しずつお願いすることになるのか。 4月5日(土) チングルマ句会。毎月伊吹集(今月は3月号)での4句欄の鑑賞を行っているが、今日はKさんが4句入選となっており、もっぱらこの句におめでとうをかねて鑑賞者が多かった。私は事柄俳句でなく、「風」時代からの即物具象に忠実な句を鑑賞するようにしている。来月の4月号も4句入選者が予定されているので、楽しみなことである。 4月2日(水)-3日(木) かねてからの約束である孫の高校合格祝いに孫2名と鳥羽への1泊旅行に出かける。雨が心配されていたが、2日間とも晴天に恵まれる。 行き先は孫たちの要望により、1日目は鳥羽水族館でゆっくり3時間ほど時間をつぶす。そして鳥羽の温泉ホテルに泊まる。ここの露天風呂にめずらしい誓子の句碑があった。さすが誓子ゆかりの三重県である。露天風呂にまで句碑があるとは思わなかった。句碑は、 初日出て三つ島に置く三つの影 誓子 そう言えば随筆で毎年、誓子は毎年、年末年始に三重県の温泉地で過ごすとの文章を読んだことがあった。ここがその一つであろう。 2日目は希望により伊勢神宮。孫たちの希望とは言え、ずいぶん渋い希望である。ただ目的はお祓い町、おかげ横丁での食べ歩き。私も昼間は飲んだことがないが、今日は松阪牛の牛串とビールで休憩。途中赤福での餅など、食べ過ぎ歩き。 帰りは早めの列車で帰ったが、ホテルでのバイキングなどのおかげでまた1kg以上太った。これを元に戻すには相当の努力が必要となる。 写真は内宮正殿での4人。 4月1日(火) 京都句会とネット部名古屋の合同句会 以前から約束していたネット部のみのオフ句会を行おうと思っていたが、丁度今日、京都句会が行われるので、便乗させて頂いて、合同句会として参加した。総勢16名の参加で吟行、句会には丁度よい人数。吟行地は京都句会で設定して頂いた京都の西、大原野を歩いた。目玉は西行が出家したと言われている勝持寺で通称花の寺とも言われている。ここの枝垂れ桜は丁度満開。そして勝持寺の隣の大原野神社で句会。 句会は持ち寄り5句と吟行句3句。日頃の句会メンバーと違うメンバーで行うと投句された句が新鮮に見える。 またメンバーにいぶきネット句会の徒歩さんも参加されたので、伊吹嶺落書にyou yubeによる動画を挿入して頂いた。これからの伊吹嶺落書の新しいメニューとして定着したいと思っていたものである。初めての試みであるが、徒歩さんから作成したhtmlによるソース文を頂いて貼り付けた。詳しくは伊吹嶺落書の4月2日欄を見て頂きたい。 最後に帰る途中向日駅でのこと。反対側ホームでいきなり中年男性がホームから線路に転落した。皆さんびっくりしたが、私あたりが助けようと思っても自分自身が動けなくなってしまう。その時、哲半さん、秋麦さんが線路に降りて男性を助けるとともに、女性は非常ベルを鳴らして、無事男性は救急車で運ばれて事なきを得た。皆さんのとっさの判断に感謝。 なお写真は勝持寺門前での全員集合写真。 3月31日(月) いつもの定期診察。最近、あちこちの調子が悪い。高血圧、脂肪肝、期外収縮そして黄斑円孔手術のアフターケア。目以外はいずれも運動不足によるもの。ただ血液検査は昨日同人総会で少しアルコールを飲んだが、以前よりよくなってきている。 今日は午前中で終わったので、名古屋城の満開の桜を見に行く。開花情報ではソメイヨシノは8分咲きとのことだったが、満開になったばかり。月曜日にもかかわらず人並みで混雑。今日はデジカメを持っていかなかったので、スマホで写した名古屋城です。 3月30日(日) 伊吹嶺同人総会 中日パレスで恒例の同人総会。日頃愛知支部以外の皆さんとお会いできる日。栗田主宰は新年大会、全国大会と違って、同人に対しては厳しい注文がある。まず第1に「同人自らが切磋琢磨して磨くこと」、そして「句会指導者として会員を育成すること」と挨拶された。総会はいつものとおりの儀式、報告。 今年の新人賞は予想通り、東口哲半さん、荒川英之さん。そして秀句賞は今はなき大橋幹教さんと足立サキ子さんの次の2句。 朴の葉に盛る新そばのうすみどり 大橋 幹教さん 鷹の背に乗つて宇宙へ初の夢 足立 サキ子さん 詳しい大会記は【こちら】に書きました。写真もそちらを見て下さい。 3月25日(火) 今月の伊吹嶺原稿を書き終えて、しばらくは時間の余裕があったため、この数日間、伊吹嶺HPにいろいろなお知らせなどを書き続ける。原稿提出後、ネット部としてのHP句会の選句・講評、いぶきネット句会添削、有料添削、伊吹嶺HPのメーラーフォームの修正、山下智子さんの句集『白日傘』の紹介記事、栗田先生が講演なさる「全国俳句山寺大会」の案内・応募要領のPDFアップ、今年藤川宿で行われるオフ句会の案内記事のアップ等々こなし続ける。本当はこういうことも大事だが、もっと目を大事にしなければならない。妻から何か言われそうだ。 3月24日(月) 丹羽康碩さんの句集『初電話』の出版祝いをかねて、大垣の結びの地で吟行会。栗田先生も出席なさり、櫻井さんご夫妻、清水さんを加えた5名が大学時代の55年前に戻った。55年間も友情が続くことはうらやましい限りである。私が青炎句会に入会したのは、既に皆さんが大学を卒業して、それぞれ教職に就かれていた。 吟行のあとのお祝い会では、丹羽さんたっての希望で栗田先生の色紙を貰われ、大喜び。そして今没頭しているのは栗田先生の出典を含めて全句を調べているという。そこには句集に載せられていない「風」「伊吹嶺」などのバックナンバー、「俳句」「俳句研究」「俳句四季」などの掲載句などを洗い出しているという。丹羽さんが調べ出すと徹底していることがよく分かる。 写真はその色紙を貰っている笑顔の丹羽さん。 3月23日(日) ビオトープ管理士として活動するためのフィールド体験(東邦ガスビオトープ広場) ビオトープ管理士の資格は取得したもののすぐに管理士としての活動が見えているわけではない。昨年は三重県環境学習情報センターで2回ほどエコキッズフェアでお手伝いした程度で別に生態系の知識が必要であったわけではない。 丁度今日、東邦ガスガスエネルギー館(東海市)の横にビオトープ広場があり、ここで今後子供達を相手に急いた計の知識、実践活動のための準備として、フィールド体験をさせて頂いた。ここのビオトープ広場は2010年に行われた名古屋COP10を機会に作られたものである。今年で造成5年目になるという。ビオトープと言ってもここは元々自然があったわけでないため、言わば人工によるビオトープの造成になる。造成したコンセプトは①地元固有の植生、②自然の森の成長の体感、③地域の自然・緑との連携、④次世代への環境学習の場であるという。 従って植物は近隣の植生に樹木から若齢林から極相林へのゾーニングを考えて造成して、中央に池を造成されたものである。池には特別な動物は一切移植しないで、自然のままにしてどのような動物が棲息するかは自然のままにさせたという。 今日は主に池に棲息している動物を観察することとして、胴長靴を履いて、タモで探す体験であった。今はまだ早春のため、幼虫ばかりで、私が取ったのは赤とんぼ系の小さなヤゴと銀やんま系の大きなヤゴであった。また目視できた物に自信はないが、ヒキガエルの卵などであった。写真は捕ったヤゴと蛙の卵。 夜は長男の孫の高校合格祝いで二男一家も揃って夕食会。長い間基礎勉強ばかり教えてきたが、高校生になっても教えなければならないかも。
3月22日(土) 山下智子句集『白日傘』 今日、山下智子さんの句集『白日傘』が届く。この『白日傘』は第2句集で、平成14年から25年までの350句が収められている。この期間、チングルマ句会で、吟行でご一緒した句も多く、懐かしい思いがする。句集の題名である『白日傘』は次の句から引用されたものである。 白日傘摩文仁の丘に立ち尽くす 智子 またこの句集の速報を伊吹嶺落書の【こちら】に書きましたので、参考にして下さい。 あと栗田先生のご講演が行われる「全国俳句山寺大会」が7月13日に行われるので、その案内文、事前投句要領などを同様に伊吹嶺落書にアップするなど、これまでやり残したことを少しずつ片付ける。次に「自然と親しむ吟行会」の企画案を準備して、ネット部の皆さんと相談する必要がある。(98563) 3月20日(木) ようやく伊吹嶺原稿を提出することが出来、久しぶりにスポーツクラブで身体を動かす。目の入院以来、身体を動かすことが少なくなり、体力の衰え、身体の諸機能が悪くなっているのではないかと心配する。 3月19日(水) 「現代俳句評」を一時中止して、しゃくやく句会。これで公民館講座終了後の卒業生による句会が1年過ぎたことになる。1年前とは見違えるようにうまくなってきていると思う。今年の新年度になってから、東員町広報誌の「広報とういん」と中日新聞の「みえ文芸」欄に掲載して貰うよう働きかけてきたが、どちらも目途が立ち、5月号ぐらいから掲載されることになった。(98465) 3月18日(火) いつものことだが、土壇場までさんざん怠けて、今頃になって「現代俳句評」を書き始める。書くべき選句は先週までには終えているが、俳句鑑賞する時にいつも気を付けているのが、何故この句を選んで鑑賞したかの動機を大切にしたいと思っているが、いざ書き始めるとこんな鑑賞でよいかいつも気になる。作者の気持ちになること、読者の気持ちになることで書くそのギャップに悩んでいる。しかしこの鑑賞は私にとって大きな栄養になっている。 3月16日(日) 我が家にとっては年1回の粗大ゴミを出す日。もう二人暮らしのため、そんなに出すゴミはないが、娘の部屋からは次々と出てくる。結局半日つぶれてしまい、疲れ切ってしまう。結局夕方から続きの御在所岳俳句ingの入選句色紙を書き始め、夕食前になんとか終わる。 3月15日(土) 今年のインターネット部のオフ句会は岡崎の藤川宿を予定しているので、今日はその下見。よく晴れていたが、風が冷たく春はまだまだという感じ。今回はいぶきネット句会会員の新井酔雪さんが地元でいろいろ準備して頂き感謝。酔雪さんとは初対面で、今年教職を退職なさり、あとは嘱託で半日数学を教えるだけという。これからネット部としても有望な人材として活躍して頂きたい。 下見した藤川宿は紫麦栽培としても全国的に有名で、今日はまだ青麦の段階であった。オフ句会予定日の5月24日には丁度麦秋の頃で、紫色の穂をつけているのではないかと思う。またこの紫麦の名前を広げようとする地元の藤川まちづくり協議会会長の鈴木さん宅に訪れて紫麦のことをいろいろお話を聞いた。ご自分の紫麦の製造の工房を見学させて頂いたり、紫麦のおにぎりも食べさせて頂いた。麦の食感の舌触りがよくて、食べやすそうであった。 オフ句会当日はいろいろと見るところも多く、当日も紫麦工房を見学するとなると、時間調整の企画をもう一度練り直す必要がある。 右の写真は紫麦工房で説明して頂いた鈴木さん。 3月14日(金) 御在所岳俳句ingの選のあとは入選者の色紙を掲示するため、全員の俳句の色紙を書かなければならない。この作業が苦痛である。ロープウェイ山麓駅に掲示されるので恥ずかしくて仕方ない。そのため何度も書き直してやっと1句が出来上がるという先の見えないことをやらなければならない。一日中家に籠もって書くつもりが次の日曜日の粗大ゴミを出すため妻の半日がかりの作業のため、色紙を書き始めたのが夕方になってからであった。今日は半分程度しか書くことが出来なかったので、続きは次の日曜日になる。 3月13日(木) 御在所ロープウェイに出かけ、御在所岳俳句ingの冬の投句の選。冬のため、観光客も少なく、応募も少ないと思ったら、いつもより多かった。冬はスキー、氷瀑見学のため多いという。投句レベル、投句者の傾向も分かってきたので、選も慣れてきた。またいわゆる投句マニアがおり、一人で数10句応募するものも言うという。いつも最初に選をすると、小穴治作車を複数選することが多い。そしてダブりを避けてさらに選を続ける作業がある。投句者の中には子供の投句もいるので、私は入選者の中に必ず子供も1人は入れることにしている。そして最終優秀賞は地味であるが、なるべく写生に忠実な句を選ぶことにしている。今回の選の結果は次のHPに掲載してあります。 http://www.gozaisho.co.jp/gallery/2014-w-haiku.htm 3月12日(水) 「広報ひばり」の編集会議。これまでの反省から今回は早めの編集会議。また今回は文化協会の総会、春の文協まつり、春の芸能祭など定番の記事があるので、そんなに難しくない。今日はおおよその記事を決めて終わり。 3月10日(月) 「伊吹嶺」3月号 これまで毎月「伊吹嶺」誌が届けば、いつも感想を述べていたが、最近忙しさに取り紛れて、なかなか書くことができなかった。自分の感想の整理のためにも必要だと思い、今月は久しぶりに書くことにした。まず栗田主宰と河原地副主宰の句。 遠雪嶺母と渡りし手漕ぎ舟 栗田やすし からからの溝が通ひ路恋の猫 河原地英武 栗田主宰の句はもちろん長良川の小紅の渡し。俳句の母の思い出とともに、伊吹山房雑記では、長良川の思い出が書かれている。長良川は私と共通の思い出であり、当時の長良川は本当に清流の名にふさわしく、橋の上から川を見ると川底の石がくっきりと見えたものだ。現在私は木曽三川の下流域に住んでいるが、特に長良川のヘドロ濁りには耐えられない。原因はもちろん河口堰のせいである。隣の揖斐川はそんなに清流とは言えないが、下流域の葦の勢いがぜんぜん違う。長良川は水浸しのためひ弱である。さらに深刻なのは長良川の名勝千本松原の松が根腐れを起こしつつある。これももちろん河口堰によりいつも水量が多くなっており、根が腐って、、毎年数本ずつ枯れているという。 河原地副主宰の句、コミカルな人事俳句。このような軽みが河原地さんの得意領域であろうか。ただ対象物への視点がユニークである。「初刷りの新刊予告切り取れり」も同様な印象を受けた。次は秀峰集、 生地なる大連民話読み初めに 中川 幸子 守礼門蜻蛉とくぐる欣一忌 栗田せつ子 南大門色なき風と潜りたり 山下 智子 首塚を巡る色無き風の中 都合ナルミ 病む夫に窓一枚の初日かな 下里美恵子 注連縄を鉄鎖に陶土山明くる 梅田 葵 大岩の下の淀みに番ひ鴨 清水 弓月 秀峰集はメンバーが増えて多彩な印象を受ける。 中川さんの句、中川さんは満州のご出身であることは聞いていたが、大連の民話という素材からご自身の出身につながり、そこから新年の読みはじめにつながるという心の動きが見える。終戦直後の苦しさは何もおっしゃっていないが、それは心の奥にしまって置くしかないのであろう。 せつ子さんの句、「欣一忌」というと沖縄は外せない。せつ子さんはよく沖縄を訪ねられるが、それも日常生活の一部になっているのではないか。その日常生活の一部に守礼門を訪ねることも含まれているのだろう。蜻蛉と守礼門を潜る時に何気なく思い出した沢木先生の存在は忘れられないものであり、即座に句となったのであろう。 次の山下さんの句は、「色なき風」と「南大門」を潜ったところに、せつ子さんと同様に詩情を感じたのである。詠む対象の物は何でもなくてもそれを詩情に結びつけるのはせつ子さんと同様に、いつも感覚を鋭く研ぎ澄ませることが必要なのであろう。 ナルミさんの句、同じ「色無き風」であっても対象物(この場合は首塚)の違いによって読者の印象が異なってくる。この句には静けさの中に歴史を巡る無情さが混じっている。 下里さんの句、「窓一枚の初日」は本来はご主人の視点である。しかしそれを妻たる下里さんがこのような視点を代行して捉えたことに、ご主人への思いやりに溢れた句となった。 葵さんの句、瀬戸の陶土山は通常はトラックが行き交いしているが、新年ともなると、全くの無人となる。当然陶土山の入口には鉄鎖で閉め切る。その荒涼たる陶土山に注連縄を発見した。無機質な山にも人間の息遣いが見え、さらにそれが新年の注連縄であってみれば、優しさにあふれた息遣いである。 清水さんの句はいつも静謐さに溢れている。「大岩の下の淀み」という見過ごしがちなところに発見した番いの鴨も静けさの満ちている。ただ清水さんの句はしっかりとした写生に基づいた静けさである。 以上、秀峰集の感想を書くだけで夜遅くなってしまった。 3月9日(日) 伊吹嶺運営委員会。新年大会後の運営委員会で、今の関心事は6月22日に行われる栗田先生の喜寿の お祝い会。準備は 着々と進んでおり、どんな趣向かは当日のお楽しみ。 私のほうからの議題は昨年の鍛錬会の報告と7月に行う自然と親しむ吟行会。後者の内容は伊吹嶺誌4月号に掲載されるので、もう少しお待ちください。 3月8日(土) 「伊吹嶺」3月号、現代俳句評、環境と俳句 名古屋句会。手持ちの俳句はないが、メンバーが少ないところなので、せめて出席したい。Tさんは骨折による入院が長かったが、ようやく退院したという。しかしもう少し様子を見たいとのことで,今日は欠席。またMさんは息子さんが亡くなられて気落ちしているため、欠席。ただお二人とも投句だけは出てくる。早く全員が出席する日を待ちたい。 「伊吹嶺」3月号が届いてから1週間にもなるので、怠けていた私の文章を載せます。 「現代俳句評」「環境と俳句」を掲載しましたので、【こちら】をクリックして下さい。 3月7日(金) ISCの審査員研修。もう審査業務は辞めるつもりだが、審査員としての知識は忘れたくないので出席。 来年はISO9001、ISO14001などの国際規格が統合システムのMS(マネジメントシステム)として大幅改訂される年。その1年前と言うことでこれから改訂内容を勉強していきたい。今までの個別システムとしての概念ががらりと変わる。 あとISCで専門性を持っていない方が多い審査分野16の「コンクリート、セメント、石灰、コンクリート2次製品」の審査ガイドラインを作成する宿題がある。これを終えてISCを卒業したい。 3月6日(木) 昨年の人間ドックで引っかかっていた胃が荒れていたことが分かったのが、昨年の12月でその結果、ピロリ菌がいたことはこの日記で書いたかと思うが、その後、ピロリ菌退治の薬を1週間飲んで,呼気テストの結果が今日やっと聞ける。その結果、ピロリ菌は完全に退治できたという。これ以上、胃が荒れることはないが、これまでの粘膜が少なくなっているのは治らないので、これからの人間ドックは胃の透視でなく、胃カメラを飲めとアドバイスを受ける。これだけの老齢になれば、仕方ない。しかしアルコールは問題ないとのことで,少しずつ飲んでいきたい。 今日は啓蟄であるが、こんな寒い啓蟄は久しぶりである。東員町では午後から風花が舞う。以前この日記で啓蟄前の2月にもう蜥蜴が出てきたことを書いたが、今年は確かに異常である。温暖化が進めば、夏は酷暑、冬は極寒になるという。海の底の深層海流の動きが悪くなるため、ある大陸では暖冬、ある大陸では異常寒波になるという。次第に日本の四季は冬と夏だけになりそうだ。(98150) 3月5日(水) コバケンのオーケストラを聴こう(名フィル) 現在、コバケン(小林研一郎)は名フィルの桂冠指揮者になっているが、2年ほど前のコバケン・スペシャル以降、名フィルでの指揮履歴はない。今夜は久しぶりの指揮が聞けると言うことで出かけた。プログラムは言わばポピュラーコンサートで分かり易い曲ばかりである。ピアノ(チャイコフスキー・ピアノ協奏曲第1番)あり、歌曲あり、オペラのアリアあり、管弦曲ありの軽い曲ばかりの何でもありだ。実にリラックスして聞けた。おまけにアンコールのてんこ盛りで、その結果、帰るべき予定の高速バスに乗ることが出来ず、30分遅れで我が家に帰ってきた。 3月3日(月) 『自註現代俳句シリーズ・続編25栗田やすし集』 会計事務所から言われていた予定日より少し遅れたが、私と娘の確定申告種類を作成して、会計事務所に提出。言わば業務としての帳簿をつけ終わったということで、「青色申告書」「確定申告書B」の税務署への提出書類は事務所に依頼することになる。 栗田先生から自註句集『栗田やすし集』を頂いたので、簡単な句集紹介を書いた。是非多くの方から申込みがあればと思っている。申込みは栗田先生宅へFAXで申し込んで下さい。 句集紹介、申込み方法などは次のページに書きました。参照して下さい。 http://www.ibukinet.jp/book8.html 3月1日(土) チングルマ句会。昨日の吟行句、これまでの在庫でなんとか乗り切る。山下智子さんの句集『白日傘』が3月中に上梓されるとのこと。今から楽しみである。 2月28日(金) 最近家に閉じ籠もり気味で、俳句の在庫がない。娘の確定申告の目途がついたので、句友と東別院の28日手作り市(28日は親鸞聖人の誕生日とか)と大須観音周辺の8日市。大須観音周辺では8のつく日が骨董市などが開かれるという。ただ人混みの中を歩くのはめまいによくないので、疲れた。やはり人混みの中は苦手である。俳句が出来るかどうかは今夜これからの推敲次第。 2月27日(木) ブラームス交響曲第4番(名フィル名曲シリーズ) この1年間、名フィルの名曲シリーズも今日が最後の演奏で、ブラームス最後の交響曲第4番。以前も書いたことがあったが、ブラームスの交響曲で好きな曲は第1番と第4番と書いたことがあった。 今回の第4番は各楽章のテーマにメリハリが効いており、聞きやすい。第1楽章のむせび泣くような出だし、第2楽章の軽快なテーマ、第3楽章の「ド・シ・ラ・ソ・ド(記憶があいまい)」で始まるスケルツォが力強いテーマ、第4楽章の重厚な展開。などいずれも覚えやすい。ただ当時、第4楽章の「パッサカリア」を使用した古典的手法から、古くさいと酷評されたとか。 しかし現代では、少なくとも私は好きな交響曲の1つである。 これで今年度のブラームスシリーズが終わり、26年度はチャイコフスキーのバレーシリーズとなる。わずか年4回の公演なので、この名曲シリーズは来年度も続けて聞きたい。 2月24日(月) 午前、ピロリ菌の検査のため病院に出かけた後、1日中家に閉じ籠もって娘の確定申告作業にかかりきり。いやなことはストレスが溜まるばかりであるが、いつまでの後伸ばしに出来ない。とりあえず今日は最低の出納帳の入力作業が終わる。あとは関連資料の作成となる。(97960) 2月23日(日) ビオトープ管理士研修(名市大滝子キャンパス) 昨年、ビオトープ2級施工管理士の試験を受けてようやく合格して、今日初めてビオトープ管理士研修に参加した。研修自体は今後、管理士として何をしたらよいか、事例を聞いただけであったが、研修後、近くの飲み屋で懇親会を行うとのことで参加してみた。そこでびっくりしたのは、実に皆さんが熱意を持って生物多様性のための活動を行っていることを知った。 さらに参加した地方であるが、せいぜい名古屋通勤圏内だけかと思ったら、愛知県以外に富山県、京都、兵庫県さらに一番遠くからは熊本県の水俣市から参加された方がいた。というのは名古屋にはビオトープネットワーク中部という組織があるが、それより西日本にはどこにもないと言うことで、わざわざ名古屋に出かけてきたという。その熱意に驚いた。 また年齢層も多彩で、大学3年生から一番年長は私の70歳代である。これからの活動は年齢に関係ない、いろいろ知っていることを話して貰うだけでよい。肉体労働は若い人がやるからよいと言われた。とにかく実りのある懇親会であった。 2月21日(金) ブルックナー交響曲第4番(名フィル公演) 最近は名フィル定期公演の会員になるのはやめた。というのも段々高齢になると、新しいジャンルのクラシック音楽を聞く気力がなくなってきた。それより聞き慣れた好きな音楽を聞いている方が落ち着く。特にブルックナーの4番は雄大でカタルシスを感じる音量が気に入っている。そのため1回ごとで好きな公演を聞いているのが気楽である。今夜はそのブルックナーであったため、予約していた。今日聞いた4番は「ハース版」である。ブルックナーはほとんどの交響曲を何度も改訂版を出している。オーストリア出身の音楽家であるが、ドイツ音楽特有の粘質タイプなのだろうか。この4番は「原典版」「ハース版」「ノバーク版」がある。俳句もこれだけ推敲すればよくなると思うが、実はブルックナーは相当神経質で気が弱いのではないかと思っている。他人から批判されるとすぐ改訂していたらしい。また弟子すら少し意見を出すと、直していたという。私はこの4番をもう40歳代頃から好きになり、最初は「ノバーク版」で聞いていた。ところが原典版も聞いてみたいと思い、探してみたが、どこのレコード店でも見つからなかった。ようやく中古レコードで「原典版」を書くことが出来、聞いてみたらびっくりした。第2楽章などは全然別の曲になっていた。それだけ徹底的に改訂を行ったのであろう。今日聞いた「ハース版」は2回目の改訂で現在ではこの版が一番多く演奏されているという。 今日の感想ではやはりこういう大曲は大劇場の生演奏で聴くにかぎる。第1楽章、第4楽章の重層な構成、第3楽章の軽快であるが、迫力のある楽章が気に入っている。70分近くの演奏があっという間に終わってしまった。 この交響曲は「ロマンチック」というタイトルがついているが、一寸もロマンチックな曲の印象はないという。当時のロマン派の音楽と言うことでブルックナー自身がつけた名前という。しかし交響曲にニックネームがついていると聞きたいという気にさせることは間違いない。 2月20日(木) 猿沢の池再生へ水抜き作戦(朝日新聞14.2.20) 今日は多喜二の忌。この日というと必ず秋元不死男の句を思い出す。 多喜二忌や糸きりきりとハムの腕 不死男 不死男の物俳句らしく、ハムを写生しているが、その奥には特高による多喜二が受けた拷問がすぐ連想される。「糸きりきり」は不死男特有のオノマトペであるが、つい多喜二を連想する。不死男が受けた理不尽な拘置生活は決して消えないのだろう。今の内閣の独走を見ていると、また多喜二の時代が近づいてくるのか。この句を警鐘として大事にしたい。 今日の朝日新聞に奈良の猿沢の池でも池浚いを行ったという記事が目についた。以前井の頭公園で池浚いを行った時はブラックバス、ブルーギルが多く出てきたことを覚えているが、今回は北米原産のミドリガメが80%を占めたという。ミドリガメは日本では特定外来生物に分類されており、在来種の鯉や鮒を圧倒して繁殖するという。元々はペットとして輸入されたが、天敵がいない池では猛烈に繁殖する。ミドリガメ自身には責任はないのだが、すべては人間のエゴでこういう事態になる。ただ今回は殺処分するのではなく、神戸の須磨海浜公園で引き取って生態研究に使われると言うことで、一件落着となった。 2月19日(水) しゃくやく句会。最近は何も言わないでも皆さんが写生に忠実な俳句を作られるようになってきた。また歴史かな遣いにも興味を持ってきたので、少しずつ説明を取り入れることにした。公民館講座の時はとにかく興味を持って貰うことが大事だったので、そこには触れなかったが、次第に俳句に興味を持ってきたと言うことか。 また先月、俳句の先達について説明してほしいとの要望もあり、今日は芭蕉について概略説明を行い、俳諧は私自身の解釈を中心にプリント2枚にまとめた。 2月17日(月) 手術後、黄斑変性の進行が心配なので、最近は毎月検査して確認することとしている。今日の結果は順調だと言うことだが、自分としてはなかなか視力の回復が満足いくものでないし、画像の歪みもそのまま。このままの状態で付き合うことになりそう。(97812) 2月16日(日) オリンピックはあまり熱中する方ではなく、ニュースで確認するぐらいだが、昨日、今日と羽生のフィギャースケートの金メダル、スキージャンプの葛西の銀メダルはうれしい限り。他に10歳代の平野、平岡の銀、銅メダルも若さの緊張感がないのがよかったのか。いずれも大いに祝福したい。 旅行から帰ってから、昨日から娘の確定申告作業に集中したいが、昨年完成させた帳簿付けをもう忘れていまい、四苦八苦。まだまだ2週間ぐらい集中的にやらないと間に合わない。 2月12日(水)ー14日(木) 句友と下呂、高山へ格安パックで出かける。2泊3日で2万円と安いが実質的には2泊1日の内容。 1日目は最高の天気だったが、下呂温泉に浸かるだけ。2日目は新穂高ロープウェイで山上駅周辺を散歩。雪は降らなかったというものの展望はきかない。周辺の雪の回廊を歩くが、雪の新鮮さだけは抜群。その夜新平湯温泉に宿泊。途中、栗田先生が詠まれた平湯の大滝を見ることが出来なかったのは残念。3日目になって雪国らしく朝から雪が降り始め、高山に着いた時は結構な積雪。かろうじて朝市を見ることが出来たが、雪のため、朝市はあまり出店していなかった。帰りは大雪のところなんとか名古屋まで着くことが出来た。全国的にこの夜から大雪で東京方面は大変な豪雪。無事に帰ることが出来ただけでよしとする。次の写真は下呂の合掌村、新穂高、高山三之町。
2月11日(火) 今日1日頑張って、ようやく私の確定申告作業が終わる。自分のことは内容がよく分かっているので、スムーズに行く。 次はいよいよ難関の娘の確定申告作業。 2月10日(月) 故障中のノートパソコンが戻ってきたので、このパソコンで娘の確定申告作業をすることにする。ということは一寸スタートが遅れているので、2月がますます忙しくなり、頭が痛い。 2月9日(日) 大抵日曜日のNHKTVの「NHK俳句」を見ているが、今日の選者の小澤實は本人の作る俳句は今ひとつ難しいが選は極めて分かり易くいつも感心している。今日の特選句は次の句で、 現れし礁に跳んで海苔を掻く 久我渓直 小澤氏の選評として、動詞が3つ使っており、これは大抵敬遠されるが、リズム感がよく、動詞をうまく収めたとの発言。全く納得で、特選も肯える。海苔掻きの1点に集中して、写生がしっかりしている。これこそ昔沢木先生がおっしゃっていた一点重点主義であろう。 2月8日(土) 名古屋句会。今日は全国的に大雪の予報。名古屋も結構雪が降っていた。残念ながら出席者は少なく、すぐ終わる。皆さんそれぞれ事情があり、こういう雪の日は出席しづらいのだろう。本格的な春が来るのが待たれる。 今日から我が家の屋根と壁面の洗浄、塗装などのリフォームを始めることにした。早いもので、東員町に引っ越しして今年の秋で築後20年になる。丁度この4月で消費税の値上げがあるので、あわててTホームに依頼したところ、今はリフォームで動きが取れなかったが、丁度キャンセルが1件あったので間に合うとのこと。今日から今月末までかかる。 今日は東京ほどではないが、雪で寒いところ、足場組立が始まる。 2月7日(金) 東員町文化協会の「広報ひばり」2月号が完成する。私はこの中で「東員の第九演奏会」の記事を書いた。 そして今日は一般会員、賛助法人、贈呈者などの発送作業。その他、町内の全世帯には印刷会社から直接自治会連合に送付。そこから各町内の自治会委員を通して送られる。 発送作業は約2時間で終わる。 そうすると次の企画になるが、そのあたりの案はなさそうで、またしばらく企画が中断することになる。 これで私は1年間のサイクルが終わったので、大体の企画、編集方針が分かったが、これから徐々に意見を出していくことになるか。 右の写真は「広報ひばり」2月号の表紙部分。(97604) 2月6日(木) 今日、外出先でTVを見ていたところ、「交響曲第1番 HIROSHIMA」で有名な佐村河内守の作曲が実は18年間、ゴーストライター新垣氏による作曲だったという記者会見を見た。 当初、私はNHKTVで佐村河内のドキュメンタリーを見たことがあり、感動して私の日記にも書き、このCDを衝動買いしたことがあった。曲自身は難しくてよく分からなかったが、被爆二世で全聾という境遇の中から、このような大曲を作曲したことに感動した思いであった。このCDを買った人はほとんどがこのような物語性で買ったのではないか。 記者会見ではそれがすべて偽りであったという事実は驚きと怒りであるが、マスコミを初め、これに乗って衝動買いした私達にも落ち度があったのではないか。さらに一番気の毒なのはソチオリンピックでフィギャー・ショートで、この「バイオリンのためのソナチネ」で滑る高橋大輔であると思う。しかし大輔はこの曲で滑るというニュースがあり、是非成功して貰いたい。 この記事は次のHPから見ることが出来ます。 http://digital.asahi.com/articles/DA3S10966695.html?iref=comkiji_redirect&ref=nmail 2月5日(水) いやなことをするのはなかなか気が乗らない。そんなことをいっている場合ではないので、とりあえず私自身の昨年の確定申告作業を始める。審査業務の帳簿入力はほぼ1日で終わる。あと確定申告書Bに必要な情報入力、業務比率などの根拠を出せば、終わる。 その後は難問の娘の確定申告作業が待っている。作業しやすいノートパソコンの調子が悪いため、いつ終わることやら。 2月4日(火) 省エネ機器の中枢パワー半導体(日経エコロジー14年2月号) 毎月、「日経エコロジー」を読んでいるが、今東京都知事選で注目されている脱原発について、専門誌では結構技術開発が進められている記事が掲載されている。 今月号に、地味な半導体であるが、直交変換などに使用されているパワー半導体がエネルギー変換効率の鍵を持っている。この半導体は昔からある物で、私達が現役の時もインバーター用に使われていた。ただ大電流を流す関係、変換効率の向上が難しく、結構発熱によりロスされていた。 世界の電力消費量の55%は産業機械や家電製品のモーター駆動によるものとされている。そのためにパワー半導体が使われ、その材料は昔はシリコン(Si)単体であったが、最近はSiC(炭化ケイ素)、GaN(窒化ガリウム)が使われ、変換効率が向上し、現在の国内のシリコン製パワー半導体をSiNに切り替えるだけで、原油換算724万klの省エネ効果を持っている。これは実に原発7~8基に相当する。このような技術開発はこれだけでない。太陽光、風力発電、地熱発電そしてその周辺技術など日本の技術を総動員することにより、脱原発は実現可能な領域に入る。ただ原子力ムラの力によってその実現が止められているのが実情である。 2月3日(月) 束の間の暖かさ。今日は節分。各地で節分会が行われるが、四日市の海山道神社ではいつも狐の嫁入りが行われるので、久しぶりに出かける。あまり有名でない小さな神社であるが、見物人で溢れている。狐の嫁入りは午後2時30分からであるため、時間をつぶしながら句材を探すが、なかなか見つからない。俳句を「狐の花嫁」を入れると、これで8音になってしまうので、他に何を写生したらよいか分からない。 右の写真は仲人の付き添いで式場(豆撒き場)までの行列の中で進む狐の花嫁。 2月1日(土) チングルマ句会。その前に例年通り日展を見に行く。昔は丹念に日本画、洋画、彫刻、書道と全部見て回ったものだが、めまいの症状が出てからは、1個所に立って展示を見るのが困難になってきた。しかし最近は櫻井真理さんの彫刻だけはしっかりと見る。櫻井さんは今年から新審査員となって活躍されている。写真などは伊吹嶺落書に掲載したので、【こちら】をクリックしてみて下さい。 チングルマ句会では指導者の山下智子さんが第2句集『白日傘』を3月末に上梓予定とのこと。待ち遠しい。 また「伊吹嶺」2月号が届いたので、「俳句を考える」の記事を【こちら】に載せました。クリックして入って下さい。(97457) 1月31日(金) 井の頭公園よみがえれ(朝日新聞14.1.31) 既に朝日新聞には、1月25日に井の頭公園の「かいほり」が始まったと言うことを読んでいたが、この時は日記に書くのを忘れた。今日の朝日新聞ではその後の状況が掲載されていた。 その記事によると、ほとんど水が抜かれて現れたのは、自転車、スクーター、買い物カートなど約200台。魚ではほとんど外来種魚で、ブルーギル約5300匹、ブラックバス約270匹、ミシシッピアカミミガメ、体長1メートル超の中国原産のソウギョなど外来種が大半を占めた。そpして在来種のモツゴは約200匹しかいなかったという。いかに不法投棄、外来種魚で占められていたことが分かる。「かいほり」は3月ごろまで池底を天日干しして、少しでも池の浄化を行う。 昔、小平市に住んでいて、子供の小さい時、よく井の頭公園に出かけたものだったが、この頃から既に池は濁っていたような気がするが、少なくともブルーギル、ブラックバスはいなかった。 今後東京都では毎年、「かいほり」を行うというが、このような池の浄化は全国でも行ってほしい。 私の住んでいる団地内にある池はすっかりブルーギル、カダヤシに占められている。おかげで鴨の飛来は年々少なくなっている。また心配なのは街の中部公園の池が員弁川に通じているにもかかわらず、ブルーギルの不法放流で、員弁川の鮎の絶滅が心配だ。せめて池と川の間にネットを張るとかの方策を行ってほしい。どこの自治体も箱物を作る時は金をかけるが、その後のメンテナンスは全然行わない。工事で金さえ使えば、あとはどうでもよいのか。 なおこの井の頭公園の「かいほり」の記事は次のHPをクリックして下さい。 http://digital.asahi.com/articles/ASG1Y7FR2G1YUTIL046.html 今日、孫から電話があり、D高校の推薦入試に合格したとのことである。これまで毎月2回ほど、個別レッスンを続けてきたが、これでやっと肩の荷が下りた。少しはご苦労さんと誉めてやりたい。ただ入学まで中学レベルの学力があるかどうか、山ほどの宿題が来るという。そうするとまた教えに行かなければならないのか。 1月29日(水) 昨年秋、東員町にイオンモール東員が出来たが、まだ一度も行っていないので、昼食に合わせて出かける。まさに田舎に一つの街が出来たような大きさ。レストランはどこも並んでいて、とても待ちきれず、結局は弁当を買って近くの北勢中央公園に出かける。県営公園で広大な面積をもっているが、誰もいない。それでも今日も風もなく、陽気がよい。しかし春の気配は全然ない。さらにこの公園、池は静まりかえって鳥が鳴かない。まさに「沈黙の池」という印象。 帰りに最近新聞で紹介された喫茶店に寄り、うまいコーヒーを飲む。室内は最新であるが、薪ストーブで暖かくしていた。我が家から車でそんなに遠くないので、時々寄ってみたい。 1月28日(火) 今日は三寒四温の四温晴といううららかな日。俳句もないので、徳川園の冬牡丹を見に行く。丁度今頃が盛りか。あと文化のみちを歩いて久しぶりに1万歩を超えた散歩。徳川園の冬牡丹はいわゆる寒牡丹でなく、普通の牡丹の開花を1月に合わせたもの。ほかに寒牡丹がわずか咲いているが、ここのは小ぶり。写真はトップページにも貼り付けています。 寒牡丹見て来し冷えのむらぎもに 鈴木みや子 1月27日(月) 手術後の毎月定期診察。よくもならず、悪くもならずでなかなか安心できない。しばらくはこの状態で続くのか。 1月26日(日) 久しぶりに岐阜新年俳句大会に出席。大会出席者は26名。また元岐阜時代に俳句を始めた5名が全員集まったのは久しぶり。大会は会員の高岡佳子さんが栗田先生句選とともに最高得点も取られる。私は相変わらずの低迷。 合わせて7月6日に行われる「自然と親しむ吟行会」の紹介を行う。 写真は句会場玄関での全員集合。そして詳しい模様は今日の伊吹嶺HPの落書に紹介したので、【こちら】をクリックして下さい。 1月24日(金) 明日の編集会議を控え、やっとすべてのibukinet原稿などを送る。そのあといぶきネット句会報の原稿、2月の「環境と俳句」の原稿書きを行う。これで今月の宿題はすべて終わる。来週からは確定申告書作りに入る。 また俳句の在庫がなくなってきたので、来週はどこかへ出かけて俳句を作る必要もある。(97252) 1月23日(木) 午前中は「広報ひばり」の2校。多分これが最後の校正。そしてあわてて会計事務所へ出かけ、娘の確定申告のため所長さんへの質問と昨年の確定申告のデータのインストール。というのも昨年まで使っていたノートパソコンが壊れ、新しいパソコンにしたため、アプリソフトに娘のデータをインストールする必要がある。これから約1ヶ月憂鬱な月が始まる。 1月19日(日) 昨日、新年俳句大会が終わったと思ったばかりのところ、Nさんから新年俳句大会記が送られてきたので、ネット部の生命線である速さを崩さないように今日中に大会記をアップした。大会記は頂いたが、少し写真を修正するのと栗田主宰の特選、入選句を入れる作業が結構時間がかかり、夕方になってしまった。 愛知支部新年俳句大会模様は【こちら】をクリックして下さい。 1月18日(土) 愛知支部新年俳句大会 今日は愛知支部新年俳句大会。しゃくやく句会からは会員2名も参加して頂き、晴れてしゃくやく句会の大会デビューになる。大会では、栗田主宰特選の葵さんの句に感銘を受ける。母の回想句であるが、「遠く見て」の写生に臨場感がある。改めて投句一覧表を見たところ、予選チェックはしてあったが、入選句にはしなかった。悔やまれる次第である。 また今はなき尾関佳子さんの句が入選されているのを見ると、悲しい思いである。 私はいつものように全没であったが、我がしゃくやく句会では、会員2名とも特選句に選ばれているのを見ると、うれしい限りである。これら話題の4名の句を抜き書きしてみると、感銘句、悲しい句、うれしい句が入り交じっている。 遠く見て母がうたふよ手鞠唄 梅田 葵 鬼の子の糸まつすぐに子規の庵 尾関佳子 草の葉の祈る形にて凍ててをり 櫻井ゆう子 握る手の温もり残る蛍の夜 岡 せい子 なお写真は新句会としてしゃくやく句会の紹介。 1月17日(金) 明日は愛知支部新年俳句大会が行われる予定で、ネット部名古屋の皆さんが全員出席されるので、第3回自然と親しむ吟行会の企画案を必死になって作成。企画案、予算見積、吟行までのスケジュールなどを作成しているうちに、1日が過ぎてしまう。これでなんとか明日の大会を迎えることが出来る。 1月16日(木) いぶきネット句会合評会の2日目。2日間とも20数名が入室する大盛況。発言も会員の多くから発信され、好ましいこと。ただ進行の交通整理が大変。この2日間の進行役のためにはその場での入力だけでは追いつかないので、事前に各句の感想を書き込んでおき、それを貼り付けることにしている。このおかげで当日は質問やその場での雰囲気で必要発言をすることが出来る。これが終わると各会員の添削が待っている。当番月は1ヶ月間行きつき暇がない。今月は特に代役だったので、途中から入ったため、最初の投句をよく見ないでいたため、選句からいぶきネット句会モードに入るのに気分を切り替える必要があった。 1月15日(水) 東京湾に台湾ハマグリ(朝日新聞14.1.15) しゃくやく句会。新年と言うことで、まずはレストランで昼食しながら雑談。俳句メンバーも固定してきて和やかなムードになってくる。句会後、今年1年どうしたらよいか聞いたところ、俳句の歴史を知りたい、現代までの俳人の系列を知りたいという。こういう勉強もしたいと言われるようになってきて、少しは進歩したのかと思う。 夜はいぶきネット句会の合評会。今日はIさんの代役で進行役を進める。今夜も20数名集まり、発言も活発となり、交通整理が大変になってきた。以前は発言がなく、空白の時間が続き、やむ得ず次々と発言を打ち込んだこともあったと思うと、ずいぶんと皆さん積極的になってきて、進行役をやっていてもやり甲斐がある。 今日の朝日新聞に東京湾に台湾ハマグリが混じっているという記事があった。現在東京湾では、「江戸前」ハマグリの復活を目指し、日本種を台湾で繁殖し、持ち帰って放流しているというが、これに台湾産が混じっていると言うことだろう。江戸前のハマグリももう過去の話になってしまうのか。 桑名市では、ほとんどが蜆漁を行っているが、もちろん桑名のハマグリも養殖している。漁港の近くの店では桑名産、中国産のハマグリを売っているが、値段が数倍違う。また漁港脇のハマグリプラザでハマグリ焼を食べることが出来るが、硬さが全然違う。歯ごたえが柔らかく、ジューシーである。また桑名で有名なUうどん店でも季節によりハマグリを食べることが出来るが硬い。値段も相当安いので、多分中国産なのだろう。日本古来のハマグリも食べられない時代になりつつあるのが悲しい。なお今日の朝日新聞は次のHPを参照して下さい。(97040) http://digital.asahi.com/articles/ASFDT6KS6FDTUTFL013.html?iref=comkiji_redirect 1月12日(日) 句友に誘われて幸田町の凧揚げ祭の吟行。全国大会以降、3ヶ月ぶりの吟行。入院前後のブランクが大きい。久しぶりに意気込んでいったが、良い句は出来なくても皆さんの句を見るだけでも刺激になる。 写真は豚汁を頂いた地区の大凧。 1月11日(土) 岐阜の実家の町内会で新年会。年に1回のことであるし、町内のつなぎとして、必ず出席している。父が亡くなってから、20数年町内会の行事に参加しているが、最近町内も世代交代してきた。しかしどの家も子供がいないのは時代の趨勢か。子供はみな名古屋などへ独立してしまう。今や街の中心は過疎化してきている。 1月10日(金) 今日は今年一番の冷え込みと最高気温が5℃しか上がらないという。本当は俳句がないので、どこか出かけようと思ったが、この寒さでは家に閉じ籠もりしかない。午後、散歩に出かけた時は、雪がちらつき、鈴鹿嶺は一段と白くなっていた。しかし俳句は出来なかった。 1月8日(水) 温暖化数億人移住必要(IPCC報告書案)(朝日新聞14.1.1.8) 朝日新聞の1面にデカデカと上のタイトルが踊っている。IPCC報告書は数年おきに発表されている。IPCCは、世界の科学者の最新の研究成果を評価し、温暖化防止政策に反映させるのを目的とする組織で、既に私の日記でも前回の第4次報告書で書いたことがあったが、今回は第5次報告書に関しての報道である。今回は各部会の報告のうち、第2作業部会の「影響・適応」部門に関して、3月に横浜市で発表予定のものである。その報告書案が今日の新聞で報道された次第である。 その内容は温暖化における影響を予測したもので、今回、温暖化に伴う悪影響として洪水、干ばつ、猛暑、水不足食糧不足などを予測しており、一番の影響は「農作物の生産量が減って食糧問題の深刻化するというものである。 実は昨年の秋に第1作業部会による温暖化の「科学的根拠」がまとめられている。この時、私は目の手術、入院直前でじっくりとこの記事を書く余裕がなかった。そして今回の第2作業部会の報告書案が報道されたものである。 今後続いて、4月にドイツで「温室効果ガスの削減策」が報告され、今年秋には統括報告書が発表される予定となっている。 前回の第4次報告書よりもっと深刻な内容となることは確かであろう。それにしても日本の温室効果ガス削減目標が安倍内閣になって、「2020年に2005年比3.8%減」とはどういうことか。これが発表された昨年11月、世界中の笑い物となったのはまだ記憶に新しい。この目標値だと京都議定書の基準年(90年)よりもさらに3%増となっている。その根拠には原発ゼロを前提としており、原発再稼働に突き進むことが見え見えである。 なお今日の朝日新聞の記事は次のHPアドレスから読むことが出来ます。 http://digital.asahi.com/articles/ASG164VCNG16ULBJ008.html?iref=comkiji_redirect 1月7日(火) 東員町文化協会の「広報ひばり」の入稿日で原稿整理。しかしまだ3割ほど原稿が集まっていない。毎回こんな調子で進んでいるとのこと。それでいつも発行間際にドタバタすることになりそう。 1月6日(月) 毎月の定期診察。時々血液検査を行っているが、相変わらず肝機能が悪い。しかし中性脂肪とLDLコレステロールが改善されていた。まあ横ばいと言うことか。本当はアルコールをすっかり止めれば問題ないのだが、酒を飲む楽しみは失いたくない。(96860) 1月5日(日) なかなか手つかずの俳句鍛錬会の写真整理して、プリントに出す。あとは整理して写っている方へスナップ写真を送る手はずが残っている。 1月4日(土) チングルマ句会。私にとっての初句会。 指導者の山下さんは今年卒寿になるというのに、どこも悪いところはないという。ますます元気。 今日は妻の誕生日。豆腐料理の料理店でささやかなお祝い。もうこの年になると、誕生日の感慨もなくなるという。私もそうなるだろう。 1月3日(金) 正月は何もしないうちに今日で終わり。明日句会であるが、最近、寒くて吟行にも出かけていないので、近くを散歩して作る。日常吟しか出すしかない。そうするといつも同じような句になってしまうが、誓子が三重県在住のとき、毎年、毎日同じところしか歩いていなかったが、よくあれだけの毎日日付つきの俳句が出来たかと思うと、私の想像外の存在になっている。 1月2日(木) 例年通り、長男一家がやって来る。孫が受験を控えているが、正月ぐらいはのんびりとしたいと、年末はディズニーランドに出かけたとか。夕食後、百人一首やらいろいろとゲームして過ごす。今年はどうなるやら。 1月1日(水) 皆さん明けましておめでとうございます このHPはスタートしてから10年目に入る。当時はあまり環境のことは声高に叫んでいなかった時代であったと思う。しかし既に環境審査員として、審査してから数年過ぎていたのではないか。いつまでも企業の環境マネジメントシステムばかりを見ているのではなく、市民目線で環境を考えなければならないとの思いから始めたと思う。 しかし近年、ますます地球温暖化問題がクローズアップされてきて、これまで環境関連ニュースを日記として残しておいたのが私の1つの遺産になってきたのではないか。このHPを書き続けている限り、環境問題から離れたくない。 現在は伊吹嶺HPと両輪を担当しているが、伊吹嶺HPはネット部の皆さんに手伝って頂いているので感謝しきりである。今年もこの両輪を続けていきたい。 今日の元旦はおだやかに晴れた。一方、最近年賀状をあまり書かなくなったので、今朝届いた年賀状のうち、出さなかった方へ書いて1日が終わってしまう。あとは今日から3日までは駅伝に釘付けになってTVをみてしますことになるだろう。(96740) |