隆生の独り言日記(19年1月~)
2019年1月から 6月30日(日)夜 災害級の猛暑・台風・豪雨(三重大学・立花義裕教授講義) 昨年は史上最悪の豪雨をはじめ、猛暑に襲われたが、今年はどうなるかとの懸念から三重県環境学習情報センター主催の「災害級の猛暑・台風・豪雨は地球温暖化が原因か?そして今夏はどうなる?」と言う長ったらしい講義を聞きに行った。この先生は気象学が専門で、既に今年の大寒波も温暖化のせいとの話を聞いた.今日はその延長戦にある猛暑に話を広げたもの。 講義の中でのキーワードとして、昨年の猛暑、温暖による豪雨、台風の巨大化などから北極振動も日本の夏に影響する、海水温の上昇が猛暑、台風などの異常気象に影響しているなどの話を聞いた。 そして今年の夏はどうなるかが気になるところだが、こういう時は大抵断定しない。ただ分かる範囲では、 ①今年はエルニーニョ状況と言うこともあってか気象庁の3ヶ月予報では平年並みと発表している。 ②まだ最新のニュースだが、丁度今頃スペイン、フランスで熱波が押し寄せている。こういう時はインドあたりのモンスーン地帯が豪雨とあんり、そして日本が猛暑となる過去の事例がある。そうすると今年は猛暑となる。 この2つのどちらが当たるか分からないが、今から準備だけは十分にしておく必要がありそうだ。 6月30日(日) G20大阪首脳宣言(朝日新聞2019.6.30) 昨日でG20が終わった。トランプばかりが目立つG20だった。G20の全体会議より、米中首脳会議やトランプの米朝会談をしたいなどすべての国が振り回された感じ。 興味のある環境問題は「G20大阪首脳宣言」に海洋プラスチックを2050年までにゼロにするというもの。宣言の中ではもっと軽いくらいの文言を裂いている。その内容を新聞から引用すると、 焦点の一つだった海洋プラスチックごみの対策については、ごみの適正処理を進めて2050年までに新たな汚染をゼロにすることをめざすなどとした「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」を共有すると明記。 といたって簡単。これには付属文書が添付されているが、既に長野県で行われたG20閣僚会議で合意済みなので、新鮮みはない。 なお「G20大阪首脳宣言」の新聞記事は次のとおり。 https://digital.asahi.com/articles/DA3S14076144.html?iref=pc_ss_date 6月27日(木) 三重県地球温暖化防止推進員研修会。随分と長ったらしい名前の研修会だが、現在私は三重県の地球温暖化防止推進員となっている。年2回ほど研修が行われているが、いつも句会開催と重なっているため、昨年は1回も出席しなかった。申し訳ないとのことで今年は句会の予定を変更して今日の研修に参加した。 議題は温暖化対策の総花的な内容。 SDG’sの概要、中部環境事務所の気候変動対策の動向、三重県の温暖化対策など。 その中で特に三重県のこれまでの温暖化に関する各種データが詳しい。これだけのデータを集めるには相当地道な調査が必要だったことがよく見える。 一方中部環境事務所の動向は何か既にあるデータの羅列のように見えた。さらに驚いたのは私達外部の人間に対する概要説明なのに、「パリ協定目標達成に総理が貢献し、合意に向けてに後押しした」とか「総理のご指示」とか「ダボス会議での総理のご発言」「施政方針演説ので総理のご発言」などと随所に忖度している言葉が出てくるのに非常に違和感があると感じた。今や環境省の末端まで忖度が行き届いていることに感心した。 6月23日(日) 慰霊の日。毎年この日を迎えると、悲惨な沖縄戦とともに、昨今の辺野古埋め立て工事が気がかりである。 式典のあった時は外出していたので、録画したものを見た。わずか30分の放送だったが、のがしてはならない30分である。そして平和宣言の締めくくりの言葉として玉城知事は初めて今年初めてウチナーグチと英語で宣言を締めくくったのは印象的である。 安倍首相の挨拶は毎年同じで辺野古、普天間についてはひと言も触れない。何ともいらいらする挨拶である。ヤジが飛んだのは当然のことだろう。 知事の式辞のあと、小学生の平和の詩「本当の幸せ」が切ない。(128839) 6月22日(土) プラスチックを食べる細菌(朝日新聞2019.6.22) 環境関係のネットニュースを見ていると、びっくりするようなニュースがとび込んできた。プラスチックを食べる細菌が発見されたと言うことだ。これが本当ならプラスチック問題を一気に解決するかも知れない。新聞によると、 まず既に2005年に京都工芸繊維大の小田耕平教授(現・名誉教授)らが見つけた。発見場所にちなんで、「イデオネラ・サカイエンシス」と名付けられたそうだ。 この細菌は特殊な2種類の酵素を出して、ペットボトルなどの素材として利用されているポリエチレンテレフタレート(PET)を分解し、栄養源としていることがわかった。厚さ0・2ミリのPETを、約1カ月で二酸化炭素と水にまで分解するという。」 その後、2017年に中国で酵素のうちのひとつ「PETase(ペターゼ)」の構造を解析して、英科学誌に発表したという。 今日発表されたと言うことは一定の目途が立ったと言うことか。 ただ個人的にはいろいろな疑問がわく。 ①分解する対象がポリエチレンテレフタレート(PET)、いわゆるペットボトルだと言うことだ。このPETは既に安価な方法でリサイクルするシステムが確立されている。 ②今回のプラスチックを食べる細菌と言うことは一種の歯止めがきかない状態で爆発的に増殖しないかという恐れがある。歯止めがきかないと言うことは人間の手に負えないリスクが発生しないかとの疑問である。 ただ今後はこれらのリスクを克服し、対象もいわゆるPETだけでなく、普通のビニール(レジ袋など)などにも発展させてもらいとの願望もある。このニュースの結論として、 「時間はかかると思うが、日本で見つかった細菌が、プラスチック問題を解決する糸口となるかもしれない」と期待している。 とあるのが私自身としても望みを持ちたい。 なお新聞記事は次のHPで、 https://digital.asahi.com/articles/ASM6F4PQ7M6FPLBJ006.html 6月18日(火) 環境学習サークルみえでは、いつも環境出前授業を行っているが、私にとって今日が今年度初めての参加だが、年々老いによる体力の衰えが迫っている。 今日のメニューは課外活動として小学生の1,2年生対象。それに参加の子が80人の多さと時間が短いこともあって、簡単な牛乳パックの底の厚紙を利用したブンブンゴマ作り。 最初に三重県環境学習情報センターのスタッフによる「もったいないばあさん」の紙芝居。 そしてブンブンゴマ作り。小学1,2年といえど、紐が結べない、穴に糸を通せない子が何と多いことか。この一端から家庭での子供達になかなか道具を使うチャンスがないことが分かる。 写真は出来上がったコマを回している子。(128771) 6月17日(月) しゃくやく句会では毎年2回、吟行に出かけている。丁度名鉄犬山ホテルが間もなく工事で休館されるとのことで、最後の機会だと思い出かける。現在は有楽苑も工事中で閉鎖されている。ホテルで食事の後、犬山城下の町をぶらぶら歩く。それでも探せば結構句材が転がっている。 そして最後もホテルの喫茶室で簡易句会。 写真は栗田先生の句碑の前で撮したのだが、ハレーションを起こして真っ白。またホテルの前で撮しておいたものも日陰で青みがかってしまった。仕方ないので、ハレーション気味の句碑の前の写真を紹介します。 6月16日(日) 海洋プラごみ対策で合意(毎日新聞2019.6.16) 今年のG20に先がけていろいろな分野での個別会合が行われていたが、環境会合では海洋プラごみについて議論されてきたが、今夜その速報が入ってきた。既に昨日のうちに大筋合意が報じられてきたが、合意が決定して共同声明を採択とある。 その中味は「海洋プラスチックごみに関し、海への流出量など基礎データの集積を目指す枠組みの構築などを盛り込んだ共同声明を採択。」そして「プラごみの海洋流出の抑制や大幅な削減に向け、各国の適切な取り組みを速やかに実施することを決意する」と表明されたもの。 ただ現時点ではG20以外の①ごみ処理対策が遅れている東南アジアなどの途上国に配慮していること。また②削減の数値目標は盛り込まれず、実効性の確保が課題になる。 しかし日本で開催されるG20の前段としての環境会合については成功したのではないか。 この合意声明の新聞記事は次のとおり。ただ明日には新聞各社が詳しく報道されるだろう。(128730) https://mainichi.jp/articles/20190616/k00/00m/040/152000c 6月15日(土) 今月の「伊吹嶺」誌がいつまでも届かなかった。既に9日に届いたとか、10日にはほとんどの方が届いていた。ところが我が家にはいつまでも届かず、昨日の14日にやっと届く。通常の4,5日遅れ。以前も私の句会では月末になっても届かず、やむ得ず発行所にお願いして再発送をお願いした。その月は結局は届かずじまい。最近の人出不足で、宅配業者も大変だと言うことは分かるが、楽しみにしている「伊吹嶺」誌がいつまでも読めないのは残念。 早速届いた6月号を読んでみると、栗田主宰の俳句に感動した。 喜びに秘めし悲しみチューリップ 栗田やすし 一種の見立ての句だと思うが、チューリップに悲しみを見たというのがユニークである。 チューリップの句と言えば、「チューリップ喜びだけを持つてゐる 細見綾子」が有名だが、細見先生の喜びに満ちた句に対して、栗田先生の句は複雑なチューリップの生態、それも悲しみを持っていると見たことに斬新さを感じる。 遅く届いた分、じっくりと読んだ感想だ。(128723) 6月12日(水) 温暖化対策の長期戦略決定(朝日新聞デジタル版2019.6.11) 昨日の朝日新聞デジタル版でパリ協定に基づく温暖化対策長期戦力が閣議で決まったが、その記事は昨日も今日の新聞に出ていない。デジタル版で読んでいるのだが、ただ朝日新聞にはこの長期戦略に審議会で報告を受けた後、閣議で「核融合推進」を潜り込ませていたことが分かったという記事だけがあった。 長期戦略は極めて常識的というか、2050年目標は温室効果ガスを80%減としているが、自ら野心的な目標と言うことでピンポイントの目標でそれに至るプロセスや目標値に至る積み上げ方式でないので実現性に疑問を感じる。。30年先のことは誰も検証出来ないから気ままに書けると言うことか。またここにはエネルギーの一環として、火力発電、原子力も入れている。相反するエネルギー政策である。さらに冒頭に行ったように原子力にはいつの間にか核融合も入れている。恐ろしいことだ。 これでG20の議長国として乗り切れると思っているのだろうか。G20で恥を掻かなければよいのだが。 次の記事は長期戦略の決定とここに核融合を入れている記事。(128669) https://digital.asahi.com/articles/ASM6C33SHM6CULBJ001.html(パリ協定長期戦略) https://digital.asahi.com/articles/DA3S14050687.html?ref=pcviewer(長期戦略に核融合を入れている記事) 6月11日(火) 最近、後期高齢者運転によるアクセルとブレーキの踏み間違いの事故が多いことから、自分ではそんなはずはないとの自信を持っているが、どうもそうではないらしい。そんな折、今日、運転免許証の書き換えに出かけた。既に認知症検査は終わっているので、あとは視力の問題。今私は左目が黄斑円孔手術の傷跡から、視力は0.4しかない。しかし右目は0.9あるので問題ないと思っているが、視力検査は片目と両目で行う。肝心の左目は大体の感じで言ったらすべて合っていた。右目、両目は大丈夫なので、すんなり通った。これであと三年は大丈夫。(128656) 6月10日(月) 年2,3回ネット部の男組で吟行に出かけている。これで6回目ぐらいになるのか。最近は徒歩さんが伊吹嶺落書に吟行模様を描いているので皆さんに知れ渡ってしまった。 今日は豊橋の葦毛湿原で20年ぶりぐらい。着いてみたらびっくり。すっかり湿原は荒れ果てていた。聞くところによると、植生回復施策を行っているとか。以前行った時はイヌツゲがはびこっていて、湿原領域を狭めて心配していたが、それもすっかり進行して、湿地帯がなくなったのではないか。以前の豊かな湿原に戻るには数年~10年ぐらいかかるのではないか。 天候は今までにないくらいの悪天候で、丁度湿原を歩いている間だけ土砂降りに遭った感じ。 おかげで木道を歩いている間は、メモ帳を開くこともままならず、帰りのバス、句会場の飲み屋で作るしかなかった。 写真はその飲み屋での参加者。 6月8日(土) 毎月、第2土曜日に三重県環境学習情報センターで、環境学習サークルみえの月例会を行っている。ここは鈴鹿山麓の緑の多いところ。今日は前日の雨上がりで梅雨時でも清々しい晴れの日。打合せが終わって外へ出ると、鳥の声に慰められる。今日は驚くことに鶯、雲雀はもちろんのこと、ホトトギスが遠くで鳴いており、夏の鳥の三重唱。こんなに鶏の声が聞こえたのは初めて。しかし季語が3つもあると、俳句は出来ない。(128621) 6月7日(金)夜 「エル・タンゴ」 今まで宗次ホールという小編成のクラシックを楽しめるコンサートホールがあるのを知らなかった。たまたまチラシでタンゴが聴けることを知って初めて利用した。 今日はバンドネオンとギターのデュオの「エル・タンゴ」を聴きに行く。 わずか2人のコンフントであるためか、聴いていてもの静かなタンゴ。もちろんタンゴのことだからバンドネオンの歯切れの良いスタッカートのある演奏もあるが、全体にささやくようリズムでバンドネオンも滑らかなレガートを多用して、静かな演奏に浸る。 久しぶりに静かなタンゴを聴いた。 それにしても宗次ホールは小さなホールだが、満員でかろうじて一番端の席を見つけることができた。 右のチラシは今日の案内。 6月7日(金) 海洋プラ対策で国際枠組み(時事ドットコム2019.6.7)) このところG20開催を間近にして政府は焦っているのだろうか。先日のレジ袋対策に続き、今日は「海洋プラスチックごみについて、各国が削減に取り組むための国際枠組みの新設を目指す方針」を決めたという。今月のG20に先だって15日、16日に長野で行われるG20エネルギー・環境関係閣僚会合で議長国として提案するとおう。このような全世界に関連する海洋プラごみは、G20の場で行うのが良いだろう。環境に後ろ向きなトランプ政権もこのような議題は賛成せざるを得ないだろう。 海洋プラごみのニュースは次のHPを参照のこと。 https://www.jiji.com/jc/article?k=2019060700595&g=soc 6月3日(月) レジ袋有料化の義務化務(朝日新聞2019.6.3) 以前から準備していたG20サミットは6月29日(土)ー30日(日)に開催されるが土壇場になって政府は目玉作りに精を出している。今日、環境省はやっとスーパーなどのレジ袋の有料化を義務づけることに決定したようだ。来年までに有料化を法令で義務づけることとしたという。まだ具体的なことは何も決めていない。現在日本のレジ袋は年間30億枚で数十トンとのことで目玉政策にしようとしているが、日本全体の廃プラは約900万トンとされているので、削減効果は限定的になりそう。しかし外国でスターバックスなどの喫茶店でのプラスチックストローを廃止しようとしている一種の目玉政策と変わらないようだ。とにかく今年のG20のアドバルーンにしようという姿勢が見え見えだ。しかしやらないよりまし。 レジ袋有料化のニュースは次のHPを参照のこと。 https://digital.asahi.com/articles/ASM6363TRM63ULBJ00W.html?iref=sp_ecotop_feature2_list_n 6月2日(日) みや子さんの俳句「ひよんの笛」 牧野一古さんがたまたま『俳句』のバックナンバーを手に取ったら、みや子さんの俳句が掲載されていたとか。しかもタイトルが「ひよんの笛」という私にとってかけがえのない句。 早速知らせようと思われて、LINEで送ろうとしたら間違ってタイムラインに送ってしまったとか。タイムラインは携帯電話に登録しているLINE仲間全員に発信するしくみになっているらしく、たちまち俳句仲間に拡散してしまったとか。 私もタイムラインを使い始めたのはつい最近のこと。 みやこさんの俳句は7句。そのうち思い出のあるものは、 青葉潮ひよんの笛吹く別れかな 鈴木みや子 ひよんの笛の句と言えば、句集『蒲郡』に、 ひよんの笛女礼者にもらひけり 鈴木みや子 の句がある。このひよんの笛は妻がみや子さんに差し上げたものである。 それにしても懐かしい俳句に出会ったものだ。(128547) 6月1日(土) 伊勢湾の水環境(三重県環境学習情報センター) 時々、三重県環境学習情報センターの環境講座を聴講している。今丁度関心のあるのが「水問題」』である。集中豪雨があるかと思えば、大渇水が起こるなどの異常気象、水の環境汚染、地下水汚染、温暖化による海面上昇等々いろいろある。 今日は四日市大の千葉賢先生による「伊勢湾の水環境」 水の特性から始まって伊勢湾の水の収支、伊勢湾の水の流れに伴う漂着ごみの問題、伊勢湾流域圏の下水と汚濁負荷等、そして最後に伊勢湾はこれまでN(窒素)、P(リン)など有機汚染物質などを浄化してきたにもかかわらず、伊勢湾では貧酸素状態が長期に続いているという。その結果、現在研究中だがNやPが少なくなったのに、植物プランクトンが現象状態になっており、ここ数年小女子などが全く捕れなくなったり、蛤などの貝類も極端な不漁となっているという。今後は浅瀬に藻場などの造成が必要となるだろうと締めくくった。 5月30日(木)ー31日(金) 御岳旅行 私の誕生日は昨日の29日だったが、この2日間は誕生日に合わせておんたけ休暇村に1泊して、山菜採りに出かけた。休暇村のイベントだが、昨年から参加して、2日間を楽しんできた。 1日目は休暇村園内の散策路でいろいろな植物、薬草など見分け方をおしえて頂く。 2日目は本来の目的の蕨、独活採りに夢中になる。 またいつもほとんど御岳が雲に隠れているのだが、今年は最高の天気に恵まれる。まだ残っている噴煙もはっきりと見ることが出来た。 写真その最高の御岳。 5月29日(水) 句友と一緒に明日香吟行に出かける。いつもの困った時の明日香。と言っても今回は句友の案内。 いつものように駅前のホテルで句会。その時アイスコーヒーを頼んだ時のストローが生分解性のプラスチックだった。ようやくプラスチック製のストローを廃止するようになったのか。ただまだ以前のストローより高いのが難点とか。 記念に写真に撮ってきた。 5月21日(火) 自然と親しむ吟行会 既に伊吹嶺HPに掲載されているが、今日、東山植物園で自然と親しむ吟行会を行った。 以前からここで吟行会を行おうと思っていたが、植物会館の研修室がなかなか取れないこと、ここでは昼食を取ることが出来ないことなどで、吟行地としては最適地なのだが、なかなか実行出来なかった。今回は植物園でのボランティアガイドをなさっている野島さんのご尽力でようやく実行出来た。 50人ほどの参加申し込みが蟻、研修室が満杯になった。 吟行は東海の森、学習林、日本庭園コースの3コースに分かれて行った。 天候は明け方までの豪雨が無事すぎて絶好の晴天で行われた。 私は吟行コースの内一番参加者が少ない東海の森コースを回った。ここを歩いて見てやはり現在の植物園はすべてがビオトープになっていることを確認した。 元々ここは植物園の開園前は里山であって、開園後は潮座と出ないことと、ほとんどが二次林であることそして人工の池の造成などによる学習林、ビオトープを作ったことから、植物園はまさに「里山からビオトープ」の歴史をたどったことになった。そのあたりの簡単な要約を【こちら】に書いたので参考にしてほしい。 写真は出発前の全員集合写真。 5月14日(火) ドリスディ死去 今朝のニュースでアメリカ歌手のドリス・ディが亡くなったことが流れた。97歳という高齢だ。 私の記憶では高校生時代に活躍していたような。と言うことは逆算するとその頃はドリス・ディが30歳代半ばと言うことか。 一番有名なのは、「知りすぎていた男」。その中でドリスディが歌っていたのは「Que sera sera」。この曲は今でも耳について離れない。 そして高校の時に友人と一緒に「先生のお気に入り」という映画も見たことがある。 今日はパソコン作業しながら、you tubeで次々と彼女の歌を聞いていたため、能率が上がらないことこの上ない。 次をクリックするとドリス・ディの「Que sera sera」聞くことが出来る。(128332) https://www.youtube.com/watch?v=xZbKHDPPrrc 5月13日(月) 今日は父の命日。毎年今日の前後にお経を上げて貰うのだが、今年はぴったり命日になった。その後お墓参りしてから いつものように栗田先生の寒月句碑を訪れる。いつも月には伊奈波神社の裏山は椎の木の花が満開となる。句碑に近づいて来ると、椎の花が強く匂ってくる。これが伊奈波神社の匂いだ。 あともいつもと同じ川原町を散策。 写真は全山椎の木に覆われている山。花が黄色く埋め尽くしているのが分かる。 5月12日(日)夜 汚れた廃プラ世界規模で規制(朝日新聞2019.5.12) スイスで行われているバーゼル条約締約国会議で、条約付属書の海星が採択された。 その内容はリサイクル資源として扱われる廃プラは輸入国政府の同意がなければ輸出出来ないというものである。 バーゼル条約というのは、有害廃棄物の国境を越えた移動を規制する条約で、元々はアフリカなどでの環境汚染特に 「医薬品製造で生じるものや、ヒ素元素を一定の割合含むヒ素化合物など有害性を持つ多くの廃棄物が対象で、輸出する際は、輸入国の事前同意が必要になる」という内容であった。その付属書に汚染廃プラを追加しものである。 既に中国は一昨年から廃プラを資源としての輸入禁止措置を行っており、日本では最近、東南アジアを輸出先にしていたが、これもいよいよ輸入国の同意を得る必要が出てきたことになる。 これからは日本国内で廃プラの処理が必要となるが、とても処理が追いつかない。 いよいよ長期的にもプラスチックの生産を抑制する必要がある。ただこれは今の日本の産業体質ではほぼ不可能に近い。 いかに朝日新聞の二つの記事を紹介します。ただこれは有料記事なので、読み取れるかどうか。(128298) https://digital.asahi.com/articles/ASM5B6GNKM5BULBJ01B.html (1面記事) https://digital.asahi.com/articles/ASM5C4Q1HM5CULBJ00B.html (2面記事) 5月12日(日) NHK俳句 マーガレット(2019.5.12) 毎週、NHK俳句は見るようにしているが、今日の兼題はマーガレット。選者は長嶋有で元々は小説家で芥川賞受賞作家。 冒頭、長嶋有は兼題を出したが、そこら中に勝手に咲いているのがマーガレットだと考えていたが、実はマーガレットは園芸種だと言うことが分かったので、どうしようかと思っていたところ、 マーガレット何処にも咲いて蝦夷も奥 高浜年尾 という俳句を見て、マーガレットは野生種でもかまわないと安心したという。今日の兼題は野生として咲いているのも含めてマーガレットとして扱うことにした。と非常に正直に発言していた。 しかし一般に今私達が見るものはマーガレットに似ているが、シャスターデージーではないか。ネット検索したところ、マーガレットとシャスターデージーの違いはよく分かるように説明されている。 そうすると年尾の俳句は果たして野生のマーガレットを見て詠んだのかという疑問が残る。 そこでマーガレットとシャスターデージーのルーツを調べてみた。 まずマーガレットはどの歳時記を見ても、 アフリカのカナリア諸島原産、明治に渡来。五月~六月に清楚な花をつける。白色の一重咲きをはじめ、黄色やピンク、八重咲き、丁字咲きのものもある。本来は宿根草だが、日本では温暖地でないと越冬できない。温室栽培が多く、繁殖は挿し芽で行なう。 とある。即ち園芸種であって野生ではほとんど見ることが出来ない。 次にシャスターデージーは、フランスギクに日本のハマギクを交配したものとある。と言うことで、フランスギクを調べてみると、 フランスギク(仏蘭西菊)は、ヨ-ロッパ原産で江戸末期頃に観賞用に持ち込まれ、寒さに強く、冬を越せる事と、その強い繁殖力で野生化したとある。 ということで年尾の時代には既にフランスギクやシャスターデージーは野生化されており、これではないかと思われる。 ましてやマーガレットは温暖地でないと越冬出来ないとか、フランスギク(シャスターデージー)は寒さに強く冬を越せると言うことで蝦夷の奥であればフランスギクかシャスターデージーではないか。 そして8日に見たシャスターデージーを改めて確認すると間違いなかった。 今日の入選句の内、 マーガレット歩く人しか来ない道 は野生のシャスターデージーだろう。他の句は園芸種と見てかまわないと思う。 今日改めてシャスターデージーを上から見た写真を示しますが、これだけを見ると、茎が分からないので、マーガレットと区別が付かない。 なおトップページの花は我が家の芍薬で、東員町の町花となっている(128285) 5月11日(土) 栗田やすし句集『半寿』 今日、栗田先生の句集『半寿』が届いた。10年ぶりの句集で、全部で500句掲載されている。そのうち特に注目したいのは「沖縄」の章を設けていることだ。ここだけで160句掲載されており、沢木先生の『沖縄吟遊集』に対していわば『沖縄吟遊集パートⅡ』とも言うべき章だ。 まだ届いたばかりだが、これからじっくりと読みたい。 句集の表紙は川端龍子の「草の実」の絵を引用している豪華なものだ。 右に句集の表紙を載せます。。(128274) 5月10日(金) 5月8日より京都でIPCC総会が開催されている。6月にG20が日本で開催されることの前触れか。 新聞記事ではどこも簡単に開催されたとあるだけ。会期は12日までで、13日に排出量算定の新たなガイドラインを発表するという。 日本の目標は2050年までに温室効果ガス排出量の80%削減を掲げているが、以前4月24日の日記に書いたように原発をベース電源とし、石炭火力を存続させるという。いわば温暖化対策を放棄したとも言えるのに、長期目標はそのままということで、将来のことは知らないが、今は温暖化対策を放棄した状態のままである。 13日の排出量算定のガイドラインはどのように言いつくろうのか、とりあえず注目したい。 IPCC総会開催の記事は次のとおりです。 https://chuplus.jp/news/article/detail.php?comment_id=644830&comment_sub_id=0&category_id=22 5月9日(木) 令和に改元されて、令和グッズが結構出ているが、あまり興味はない。ただたまたま身近に令和関連のものがあったので、写真に残した。 下の写真にあるように一つはあんパンで、表面に「令和」の刻印が押してあった。いつも昼食を軽く済ませたい時、パン屋のイートインの席で食べることにしている。ちなみに横のコーヒーは無料のコーヒー。 またもう一つは伊藤園のペットボトルのお茶。ラベルに「祝令和元年」とある。スーパーで見つけたもので、98円は一寸高いか。 5月8日(水) 最近家に閉じこもりきりであまり外に出ない。少しは散歩しようと片道20分ほどの万助溜という池まで出かける。今頃は卯の花、樗の花、芍薬が咲いていないかと期待したがまだ早かった。5月中~下旬頃になるだろう。 ただ最近は外来種の草花がはびこっている。ブタナ(タンポポモドキ)、桃色昼咲月見草、シャスターデージーなどである。 ブタナはヨーロッパ産で、アメリカオーストラリア、ニュージーランドなど世界中に咲いている。どこでも一面真っ黄色にする。 桃色昼咲月見草は北米原産で、月見草は本来夕方に咲くものだが、名前どおりこの花は昼から咲いている。 シャスターデージーはフランスギクに日本のハマギクを交配して作出した園芸品種で、今は野生化されてどこでも見られる。 なお今日見たブタナや桃色昼咲月見草のような外来種はすっかり日本に根付いているが、いずれも特定外来生物ではない。 写真はブタナの群落と桃色昼咲月見草の拡大写真。(128229) 5月4日(土) チングルマ句会。指導者の山下智子さんは体調が悪いとかで、お葉書を頂いて指導をよろしくとあり、今日から選後評の他、気になった句についてもコメントと後日同様のコメントを書いて返すこととなる。結構大変だが皆さんも賛成してくれたのでやてみることにする。 今日は出席者が少なかったので、そんなに負担ではなかったが、これからできる限りのことはやりたい。 5月3日(金) 本来明日の5月4日は結婚記念日。この日にはいつもどこかへと言うか室生寺に出かけることにしている。ただ明日の4日は句会のなのだが、今日は丁度天候もよいので、記念に室生寺と長谷寺に出かけることにした。 最近の観光地はどこも中国人で溢れかえっているが、さすがここは英語圏の外国人も含めてほとんどいない。ここではSMSで発信していないのだろう。 室生寺は今頃石楠花の花盛り。またかつて鈴木みやこさんと出かけた時、室生寺の河骨を「ぶっきらぼう」と詠んでいたのを思い出す。河骨はまだ咲いていなかったが、石楠花は花盛り。いつもは奥の院まで歩いたが最近は体力の衰えから行くのを止めて、五重塔までにする。 最近この連休中は室生寺と長谷寺に臨時バスが走っているので、便利がよい。 長谷寺では牡丹がほとんど咲き終わっている。しかしわずかながら開いているのに慰められる。 この二つの寺を見て今日は満足。そして最後は桑名の寿司屋でささやかな夕食で満足する。 久しぶりに今日は13000歩、歩いたこととなり納得。 写真は室生寺の石楠花と長谷寺の牡丹。 5月1日(水) 昨日は退位の儀、今日は即位の儀で、平成から令和に切り替わる記念の日。昨日は出かけていたのでテレビを見ていなかったが、今日の午前中はテレビでしっかりと「剣璽等承継の儀」 「即位後朝見の儀」 を見た。 いよいよ令和がスタートする実感が湧いてくる。 それにしても雅子様の健康が心配だが、無事公務をこなすことが出来ることを祈っている。多分新陛下がカバーしてくれると期待したい。(128148) 4月28日(日)-29日(月) 今年の5月4日が50回目の結婚記念日。いわゆる金婚式。 この日に合わせて子供達3人が相談してこの日に金婚のお祝いとして内海の温泉宿に泊まりに行く。 子供達3人とも勤務がばらばらで全員が集まることはない。10数年前の正月ぐらいに会ったきり。ひとりはサービス業でウィークデイの1日だけの休み。一人はサラリーマンでカレンダーどおりの休日。そしてもう一人は自営業でお客の要望があればどこでも行かなければならない。基本的に休みはない。 ということで今年の平成から令和に変わる10連休のおかげで休みが一致する日があった。 孫を含めて全員で12名が集まる。それでも行動は一致出来なくて現地ホテルに集合。私達は長男の車に乗せられて行動を共にする。 ホテルの食事の後は全員一部屋に集まって2次会。しかし私はもう疲れて早めに寝る。一番元気だったのが孫達。 2日間特に俳句が出来る雰囲気ではなかったが、楽しく、思い出となる2日間をすごすことが出来た。 写真は夕食前の全員集合。 4月27日(土) 天皇陛下のブルーギル「持ち帰り謝罪」発言の検証(京都新聞2019.4.26) 天候陛下の退位を目前に、昨日の京都新聞では、2007年に大津市で行われた「全国豊かな海づくり大会」での発言を取り上げた。内容は当時のご発言の舞台裏を考えるという記事だった。 当時、天皇からは「琵琶湖の在来魚を減らすほどブルーギルが異常繁殖した事態に「心を痛めています」と後悔の思いを明かした。」との記事。 そして今その舞台裏を関係者の証言から振り返るというものだった。 確かに最初、「皇太子時代の1960年、訪米先のシカゴ市長から贈られたブルーギルを日本に持ち帰り、水産庁の研究所に寄贈された。」と言うことは事実で、当時では食用としての利用出来ないかと寄贈されたもので、水産庁に渡したものだ。それがいつの間にか、琵琶湖に放流されて大発生したのである。 その約30年後の「全国豊かな海づくり大会でのお言葉に「心痛めています。」と正直の述べられたのである。 私としては当時の状況からは決して陛下が悪いのではないと思っている。しかし自ら陛下自身から発言されたことは非常に誠意を感じる。 今頃その舞台裏を明らかにしたのは、現在のうちにけりと付けたいとの京都新聞の意向だろうか。 これからブルーギル、ブラックバスの駆除に力を注げばよいのではないか。 それよりもっと悪質な特定外来生物を持ち込んでいる実態がある。一例としてアライグマがある。これは当時のテレビアニメの間違ったストリーからペットとして輸入したのが悪いと思う。他にヌートリアの輸入などもっともっとある。 京都新聞記事は次のとおりです。(128082) https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190426-00010000-kyt-soci&p=1 4月24日(水) 温暖化対策を放棄した有識者懇(朝日新聞2019.4.24) 今日の新聞に安倍内閣は、地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」に基づいて策定する長期戦略案を公表した。その元となった戦略案は政府の有識者懇談会の提言を受けてまとめられている。骨子は、 ①2050年までに温室効果ガス排出量の80%削減 ②二酸化炭素を多く排出する石炭火力発電については「全廃」にまでは踏み込まず、「依存度を可能な限り引き下げる」 ③焦点の一つだった原発は「実用段階にある脱炭素化の選択肢」と位置づけた。 つまり①の長期目標は現在の政府には関係ないことなので、何とでも言える。 そして②は座長案では盛り込まれていた石炭火力の全廃方針が、産業界の委員の反対で撤回されてしまっている。委員に経団連の産業界がいたためつぶされてしまっている。 ③は未だに原発ムラが幅をきかせていることが分かる。委員の一人である環境ジャーナリストの枝広淳子さんが「原発の亡霊が戻ってきた。」と言うのも犬の遠吠えに過ぎなくなっている。 こんな提言で今年のG20を乗り切ることが出来ると思っているのだろうか。G20で世界中の笑い者になるのもかまわないと思っているとしか考えられない。 以前には昨年のG7でプラスチックごみ減少に取り組もうとしなかったのに対して、今年は少しでも取り組む姿勢を見えようとしている程度に叩かれるのが目に見えているのに、温室効果ガス減少対策にも後ろ向きなのは、ますます日本のステータスが下がり続けることになるだろう。 朝日新聞の温暖化対策の有識者懇の記事と石炭火力の全廃から逃げた記事を以下に示します。(128028) https://digital.asahi.com/articles/ASM4R517LM4RUBQU002.html(有識者懇の記事) https://digital.asahi.com/articles/ASM4R5RC5M4RULFA02C.html(石炭火力の記事) 4月22日(月) 久しぶりに岐阜句会に出席する。この5ヶ月間は岐阜句会の翌日が文化協会の環境講座があったので、その前日で必死になってPPTを作っていたのですべて欠席していた。 今日は指導者の櫻井さんや清水さんが欠席のため、まずか7名の句会でさみしいことこの上ない。(128000) 4月21日(日) 俳人協会愛知支部総会。今日の講師は角谷昌子さん。宇佐美魚目の取り合わせ俳句の講演。聞いているとすごい才女という印象。取り合わせをキーワードに次々と魚目の俳句を読み解いていく。特に取り合わせの俳句には「とりはやし」という結びつけが必要なことを改めて認識した。よく今までの私の指導の経験からは、季語と物の取り合わせにはそれを関連づけるような表現をしたらとのアドバイスしてきたが、それが間違っていなかったことを知った。 それにしても4枚に書いた例句を元に早口ですべて読み解いていったのには、驚かされた。このような解釈が出来るのを士って、今まで私が書いてきた「現代俳句評」に自信が持てなくなってしまったことが心配の種。 俳句大会で、びっくりしたことは妻の俳句が大会賞となったことだ。未だかってなかったことでもう2度とないだろう。 芹の水跳んで古墳に近づけり 洋子 写真は講演中の角谷昌子氏。 4月18日(木) 法令が変わって、後期高齢者になると免許更新で2回の講習を受けなければならなくなった。その1回目が認知機能検査という嫌な響きの検査。わずか30分の試験で分かるはずがないと言いながら、仕方なく受ける。試験内容は主に見せられたイラストからその名前を思い出して書くもの。途中で他の作業をさせられて、注意を逸らすことがミソ。 試験結果は100点で何とか面目を保った。次に2回目のの講習が控えている。 4月12日(金) 5月に第6回の自然と親しむ吟行会を東山植物園で予定しているが、今日は係の担当9名で植物園の下見。当日は3コースに分かれて、吟行することを予定しているが、今日はそれを全部見て回ることとした。そして句会場の研修室で句会の手順なども確認した。 昼食も各自、園内で取ることになっているが、結構四阿やベンチが多いこともあって、一安心。 3コースでそれぞれ俳句の作りやすさ、自然が多いかどうかは違っているが、一つだけ皆さんに知ってほしいと思ったことがあった。 例の新元号の元となった万葉集の巻五の序文から取られているが、その大友旅人の歌碑があった。 わが園に梅の花散るひさかたの天より雪の流れ来るかも 大友旅人 というもので、まさに「梅花の歌」の序文にある、 初春の令月にして、気淑(よ)く風和ぎ、梅は鏡前の粉(こ)を披(ひら)き、・・・・ の通り、この序文に続き、旅人の梅の花の和歌などが並んでいる。 今まで気づかなかったが、今日はしっかりと見た。その歌碑の写真が右の通りである。 それにしても東山植物園にこの歌碑があったこと偶然とは言え、素晴らしいことのなのだが、名古屋市は未だにこの歌碑を少しきれいにして、看板でも立てないのか。このあたりが名古屋市の硬直した行政なのだろうか。 4月5日(金) 今日は犬山市で行われる「丈草を偲ぶ会・俳句大会」。この会の事務局長を担当されている酒井とし子さんがいぶきネット句会の会員であることから、2,3年前から参加するようにしている。 今日は非常によい天気で、桜は丁度満開。ただ丈草ゆかりの座禅石のある西蓮寺の隣の・圓明寺の枝垂れ桜は満開を過ぎて散っている最中だった。 その吟行句を投句したところ、2人の選者(栗田先生、加古宗也さん)から特選を頂いた。こんなことはないのでびっくり。 当日吟行句では、選者5名、各3名の合計15句の特選句のうち、10句が伊吹嶺メンバーであったことは、よかったと思った。 右の写真は栗田先生と伊吹嶺メンバー。 4月3日(水) 鹿の胃から3Kgのプラスチックが(朝日新聞2019.4.3) 奈良公園に行くと、多くの鹿がたむろしている。しかも人間慣れして餌をねだって近づいてくる。普通は鹿煎餅などを与えるように売っているが、時に紙などを食べさせている観光客がいる。しかも悪いことにビニール袋を食べさせている者がいる。誠にけしからんことだが、最近外国人観光客も凍てマナーが悪くなってきている。 今日の朝日新聞に、 奈良のシカ1頭が死に、胃の中からポリ袋とみられる異物3・2キロが見つかった。捨てられたごみを誤って食べたとみて、シカの保護活動に取り組む「奈良の鹿愛護会」が詳しい死因を調べている。 捨てられたごみを誤って食べるなら仕方ないことだが、冒頭に言ったようにわざわざビニール袋を与えているかも知れない。 あの小さな鹿の胃に3.2キロもビニールが入っているとは、本当に悲しいことだ。 この日記で何度も書いているが、マイクロプラスチックならある程度やむないと思うが、ビニール袋は故意としか考えられない。こんなニュースは聞きたくない。 なお朝日新聞記事は次のとおり。(127743) https://digital.asahi.com/articles/ASM413TCMM41POMB009.html 4月1日(月) 午前中外出していたが、早めに帰って新元号決定の記者会見のテレビを見た。しい縁号は元号は「令和」。始めて聞くとなじみにくいがいずれ慣れてくるだろう。元々仕事上では西暦を使っていたし、この日記も今年から西暦に変更している。しかしお役所の日付は相変わらず元号なので、「令和」を使うことになるだろう。 出典は万葉集ということだが、何の出典か忘れてしまうので、ここに書いて忘れないようにしたい。 『万葉集』の梅花の歌、三十二首の序文からで、 『初春の令月(れいげつ)にして、気淑く(きよ)風和らぎ(やわらぎ)、梅は鏡前(きょうぜん)の粉(こ)を披き(ひらき)、蘭(らん)は珮後(はいご)の香(こう)を薫(かお)らす』 から引用したとある。 今から思うと、平成になった時、沢木欣一先生が詠まれた句が思い出される。 八雲分け大白鳥の行方かな 沢木欣一 なづな粥泪ぐましも昭和の世 〃 前書きを見ると丁度のこの日に新潟県の飄湖にいらっしたとある。もう昭和も遠くなってしまった。(127715) 3月31日(日) 今日が今年度の最後の日。前々から三重県地球温暖化防止活動推進センターから催促されていたが、今年度の環境ボランティア活動の報告を書き終わっていなかった。凡そ半分ぐらいが怠けて書いていなかった。 夜遅くになってから思い出しながら、報告書を書き、その時の写真も添付して送る。今年は個人的に「日本の四季から考える環境問題」の講座を5回行ってきたので、合計で19回も活動してきたことになる。 今夜はそのうち、14回も書いて、おかげで寝たのは夜2時頃になってしまった。これも日頃の怠けの報いなのであろう。 3月26日(火) 昨年から5回シリーズで続けてきた「日本の四季から考える環境問題」の講座が今日ですべて終わった。普通の文章で書くのでなく、PPTで作成するので、関連ありそうな写真を集めるのが大変だった。引用する文献はWebページやPDFが多いので、PPTに貼り付けるには一旦jpgの写真に変換する必要があるので、これも大変な作業だった。 ただ今回の講座で今までの知識ではあっという間に時間が過ぎてしまうので、結構深掘りして資料を検索する必要があった。おかげでこれまでの知識を整理出来たし、新たに知り得た意識もあった。 資料を作成するまで時間が随分とかかったが、やってみてよかった。 ただ今日は天の川を中心に講義をしたので、環境仲間の所さんにお願いして、三重県の天の川を探して来た実績、等暗線という新しい概念も説明してもらった。 PPTの表紙は右の通り。(127658) 3月24日(日) ショスタコーヴィッチ交響曲第5番(都響名古屋公演) 久しぶりにショスタコーヴィッチ交響曲第5番を聞いた。しかも名フィルでなく、東京都交響楽団での演奏。都響の印象はバイオリンがやや甲高く聞こえた他は問題ない。名フィルのように管楽器しかもホルンに問題あるのと違って、聞きやすかった。またショスタコーヴィッチの5番はいろいろ評価のある曲で、初演当時、自らも言っていたように。自伝的な意味をもつ「抒情的・英雄的交響曲」と自ら発言していた。この頃は共産党機関誌で激しく批判されていた頃で、強制収容所へ送られる寸前だった。この5番で何とか生き延びなければならない状態だった。その結果は「苦悩から歓喜へ」のメッセージを出すことにより、名誉を回復することとなる。(解説からの受け売り) そしてスターリンが死去の後はちまたでこの曲にスターリンに対する批判を込めていたという考え方に支持者が多くなっていた。その後、ショスタコーヴィッチの死後に書かれた『ショスタコーヴィチの証言』に「強制された歓喜」と記されていたのが、現在の定説だろうか。 そんな裏話は別にしても名曲に違いなく、特に第4楽章のティンパニーで始まり、ティンパニーで終わる歓喜には圧倒される。全楽器による咆哮のような演奏に感動せずにはいられない。それば生演奏であるから余計にそう感じる。 右のチラシは今日のプログラム。(127636) 3月23日(土) 琵琶湖の深呼吸、観測史上最も遅く(朝日新聞2019.3.21) 一寸遅いニュースだが、21日の朝日新聞に琵琶湖の全層循環が大幅に遅れているという。例年は全層循環とは冬の間は全体的に水温が低かったものが、春になって表面水温の上昇による水温差により、琵琶湖の水全体が循環する現象をいう。これを「琵琶湖の深呼吸」といっている。 ところが温暖化により湖底部分の水温があまり下がらないため、水温差がなくなり、循環が起こらない。そのため湖の底に酸素が十分行き届かず、生態系への悪影響が懸念される事態だ。低層に酸素が少なくなり、生態系の現象をもたらし、これからどんな事態になっていくか見ていきたい。 なお朝日新聞記事は次のとおり。また右の図はその新聞の解説図。(127622) https://digital.asahi.com/articles/ASM3L62W0M3LPTJB00R.html 3月22日(金) イチロー引退 昨日のマリナーズ対アスレチックの開幕第2戦で引退した。予想はされていたことだが、やはりさみしい。そして本当によくやった。アメリカでの孤独な戦いや日本での心ないレジェンドともいうべき野球解説者もイチローを無視続けてきた。その中で私達は純粋にイチローの活躍を願ってきた。 昨日の夜遅く2時間近くの記者会見でこれまでの諸々を話してくれた。いわばイチロー語録ともいうべき言葉が多く発せられたが、どれも心打つものであった。 その中で特に心を打った言葉に、 「生きざまでというのはよくわからないが、生き方と考えるなら、人よりも頑張ることはとてもできない。あくまでもはかりは自分の中にある。自分なりにはかりを使いながら、限界を見ながら、ちょっと超えていくということを繰り返していく。そうすると、いつの日かこんな自分になっているんだという状態になって。少しずつの積み重ねは、それでしか自分を超えていけないと思う。一気に高みに行こうとすると、今の自分の状態とギャップがありすぎて、続けられないと僕は考えているので、地道に進むしかない。」 まさに求道者にふさわしい。「少しずつの積み重ねでしか自分を超えられない」などとは誰にもも通用する言葉だと思う。これがイチローを支えてきたと思うと、私自身もまだまだ積み重ねが必要だと思った。 3月18日(月) 我が家ではいつも桜に先がけて杏が咲き出す。年々咲くのが早くなりつつある。今日あたりは5分咲だろうか。先端はまだだが、下枝は満開に近い。本来はもう少し遅いと昆虫やメジロが出てきて、受粉を手伝ってくれるところだが、昨今の温暖化で杏は早く咲き出すが、昆虫はまだまだ出てこない。そして鵯がやってきて、受粉でなく、花の根元からつついて花を散らすばかりである。おかげで受粉の昆虫が出る前にすべて散ってしまっている。数年前までは結構杏が実っていたのが様変わりである。 写真は咲き出してきた杏。(127575) 誕生日杏ジャム煮る妻とゐて 隆生 3月17日(日) 海洋のプラスチック汚染(環境指導者スキルアップ講座) 定期的に三重県環境学習情報センターの環境講座を受講しているが、最近はあまり食指が動く講座がなかったが、マイクロプラスチックについては最近、私も講座で話したばかりなので、これまでの知識に肉付けしたく、受講した。講師は四日市大学の千葉賢教授で専門は流体力学、特に環境動態シミュレーション部門の第一人者。 内容的にはこれまで私がまとめたものとあまり変わらないが、やはり専門の先生の講座はとても奥深いものがある。 そして特にシミュレーションだけでなくそれを裏付ける実態調査も行っていらっしゃる。 内容的にはここで書くにはあまりにも多すぎるので、聞いた中からキーワードとなる言葉の一部をたどってみたい。 海洋プラスチック汚染の概要 ・日本のペットボトルの生産量と回収量に大きな差があるが、徐々に回収量が増加している。 ・中国の廃プラスチックの輸入量が激減している。 ・マイクロビーズによる海洋汚染対策として、2017年7月以降(オバマの時代)にマイクロビーズの製造を禁止している。 ・東京湾で採取したイワシの77%に平均2~3個、多いものでは15個のプラスチック片が見つかっている。 ・2018年のG7シャルルボワサミットで「海洋プラスチック憲章」を承認したが、日本とアメリカだけが署名していない。 (誠に恥ずかしいことだ) 日本の海洋ゴミ対策の動き ・2009年7月:海洋漂着物処理推進法の施行(この時はまだマイクロプラスチックという概念はなかった。) ・2011年~2012年:海岸漂着物対策推進計画策定(愛知県、三重県) ・2018年6月:第4次循環型社会形成推進基本計画(この時初めてマイクロプラスチックを含む海洋ごみ対策を明記) ・2018年6月:海洋漂着物処理推進法の改正(マイクロプラスチック対策を明記) ということでやっと日本も動き出した。 庄内川、伊勢湾におけるプラスチック汚染調査報告 ・庄内川新川河口部へのペットボトル大量漂着事件(2018年台風21号の時に大量のペットボトルが漂着した) ・2018年10月27日:庄内川新川河口部の中堤でクリーン大作戦 合計188,051本 ・ペットボトルの年代を調べると1996年からのものも発見 ・答志島漂流ボトル調査 2008年1月7日放流による漂着経路の調査 ・三重県沿岸海岸ごみ調査 2009年~2010年 ・2018年7月の西日本豪雨時の海岸ごみの調査 ・2018年7月豪雨時の漂着ごみの再現シミュレーション ・特異なゴミが出現 徐放性肥料プラスチックが大量に発見(プラスチックで被覆された肥料) ・海洋プラスチック汚染を食い止めるための私達が出来ること:ペットボトルを100%回収ルートに乗せる、レジ袋をもらわない、プラスチック容器・包装を減らすよう声をあげる 等々 以上キーワードのみを書き出したら多くなってしまった。 3月11日(月) 東日本大震災忌 3月11日。今日のテレビは一日中東日本大震災の特集をやっている。とりあえず午後2時46分のテレビ中継での黙祷に参加した。黙祷と言えば、広島、長崎、沖縄、そして8月15日だけで十分なのに、東日本大震災でも黙祷を捧げなければならない。もうこれ以上黙祷せざるを得ない日は来てほしくない。 テレビでもいろいろな企画があったが、丁度今自分、NHKテレビで「あの日の星空」が流されていた。実際に被災された肩はどんな思いで当日の星空を見たのだろうか。テレビの中では、 ・あまりにも美しい星に、残酷な思いもかすめた。 ・ついきれいな星に不謹慎な気もした。星を見ていると、亡くなった方が星となってひかってるのを単純に美しいと言ってよいのだろうか。 ・星は亡くなった方が天国へ行くのに、道に迷わないように道しるべとなって照らしていると思うと、星を見ることがつらい。 などと番組内ではいろいろ発言があった。このような発言をどのように受け止めればよいのだろうか。 一方、昨年の北海道胆振東部地震では全道ブラックアウトで大停電を起こしたが、この時も「泣けるぐらい星が綺麗に見えた。」などツイッターで多くのツイートがあったことを思いだした。 最後に一番記憶に残っている句を一句。(127500) 三月十日も十一日も鳥帰る金子兜太 3月10日(日) 来週の愛知同人句会は欠席せざるを得ないので、久しぶりに伊吹嶺句会に出席。2年ぶりぐらいか。出席者は34名とさびしく、初めて見る方も多かった。そして夜、カリンカ句会にも出席。こちらは顔なじみばかりで、リラックスして参加。こちらもいつもの常連が欠席。今日は雨が強くそのため欠席者も多かったのか。 朝、いつものようにNHK俳句を見る。今日のゲストは漫才師で日本語学が専門のサンキュータツオ。やはり専門家らしく、兼題である「椿」について蘊蓄が聞けた。ここで国語辞典と言えばどれも内容が同じだと思っていたが、随分と編集方針が違うことを知った。椿についてゲストの言うには次のように違っているという。 ・三省堂:葉は厚くて、艶があり、春に赤または白い花が咲く。 ・明鏡:藪椿とも言われている原種は本州以南に自生。侘助、肥後椿、乙女椿など多くの園芸種がある。 ・岩波:普通散る時は一輪全体が落ち、地面を埋め尽くすほどになる。 などと全然違うことが分かった。三省堂はどちらかと言うと、小学生にも分かる内容。明鏡は歳時記で言うと、傍題を詳しく書く傾向。岩波は季語らしいところが詳しい。そして俳句の例句も掲載されている。 どれがよい辞典かというと、それぞれ個性がある。そしていつも使っている広辞苑は専門的で椿に関する情報がくまなく掲載されており、詳しすぎる。 どれを使うかは決定打はないが、1つの辞書だけで鵜呑みにしないことだろうか。面白い番組だった。(127482) 3月2日(土) 温暖化なのになぜ大雪?(朝日新聞2019.3.2) チングルマ句会。今日は私の句集『ひよんの笛』のお祝い会をして頂いた。あわせて皆さんから1句鑑賞をして頂く。有り難いことだ。 今日の朝日新聞に「何故温暖化なのに大雪が降るの?」との子供向けの記事があった。 毎週土曜日に「Be」という別刷り版があるが、そこに子供向けの記事として「ののちゃんのDO科学」がある。そこに今日は「温暖化なのになぜ大雪が降るの?」が掲載されており、標題の疑問は大人にとっても結構難しい問題。昨年の大寒波の時もトランプが「こんなに寒波で大雪が降るのは、温暖化はフェイクだ。」と発言したことがあるくらい、こんなに大雪が降れば温暖化ではないとの疑問を持つ大人も多い。 今日の記事は子供向けであるが、その説明は結構難しい。要約すると、 「温暖化で北極の海氷面積が減ると、寒気と暖気の境に偏西風が蛇行して、北極の寒気が南下しやすくなることが分かってきた。」というもの。大人に対してもこのくらいの説明で十分だと思う。 私も地元文化協会での環境講座「異常気象と四季」で北極振動の一環として、同じような説明をした。 この朝日新聞記事は次のとおりだが、有料記事のため、ひょっとしたら皆さんはこの記事が読めないかも知れない。(127407) https://digital.asahi.com/articles/DA3S13913505.html?iref=pc_ss_date 2月26日(火) 毎月行っている「日本の四季から考える環境問題」の講座、今日は第4回目で、テーマは「プラスチックごみ」。 元々、これに興味を持ったのは、ある句会の席題で「秋刀魚」が出たことによる。その時、やれ「秋刀魚の腸が好きだ」とか「父も好みし秋刀魚の腸」だとか、「腸まで焼いて食べる」とか次々と同じ事柄が出てびっくりしたことがあった。 その原因は佐藤春夫の「秋刀魚の歌」から来ていることが見え見えだったのが始まり。そこから秋刀魚は本当に安全かから始まって、プラスチック、それもマイクロプラスチックを調べたのがきっかけ。そこから調べると最近、マイクロプラスチックの新聞記事も多かったことから調べ始めたのがスタートで、今日のPPTになった。 これまで1年近くデータを調べたおかげで、引用文献はたっぷり。 右が今日のPPTのトップページ。(127353) 2月22日(金) ソラリス組曲(日本初演)(名フィル定期演奏会) 久しぶりに名フィルの定期公演を聴く。本命はチャイコフスキーの交響曲第5番なのだが、「ソラリス組曲」が日本初演だと言うことで興味を持った。この曲は元々オペラ「ソラリス」をオーケストラの組曲に編曲したもの。作曲は藤倉大さん。 「ソラリス」というのはスタニスワフ・レムのSF小説『ソラリス』のことで、私は最初、映画『惑星ソラリス』を見てから小説を読んだような気がする。最初の読後感は何という難しいSF小説だという印象だった。場面は惑星ソラリスを調査する宇宙ステーションだけ。延々とソラリスの海だけを映し出される印象だけ。小説を読むと何か哲学書を読んでいるようだった。 そして今日の組曲、日本初演と言うことだけあって、もちろん始めて聞く曲で、出だしから海のうねりの表現を聞いているだけで終わってしまった。しかし初めてこういう曲を聴いただけでよい思い出になった。(127306) 2月20日(水) 待望の脚註シリーズ『沢木欣一集』が届いた。沢木先生の300句を元「風」僚誌が分担して書いている。今回は「伊吹嶺」が責任結社で、栗田先生の指示の元、主に事務局の丹羽さんが他結社との調整も含めて、とりまとめをされた。「伊吹嶺」では7名の方が分担されて書いている。原稿を書いたのはもう1年半以上前のことで、私もどんな文章を書いたか覚えがないくらい前になってしまった。読んでみると、作句の背景を中心に書いている方や純粋に句を鑑賞されている方もいる。執筆者の名前を見ていると、懐かしい元「風」同人の方もいらっしゃる。中にはこの原稿を書かれてその後亡くなられた方もいる。それだけ長くかかったことになる。ここまでとりまとめをなさった丹羽さんのご労力には感謝せずにはいられない。そして出版までこぎつけられた栗田先生のご苦労も大変だったと思う。また出版に快く同意して頂いた沢木くみ子さんにも感謝したい。 丁度今日はしゃくやく句会なので、早速メンバーに配る。あわせて今日は私の句集『ひよんの笛』の鑑賞をして頂いた。有り難いことである。 右の写真は『沢木欣一集』の表紙写真。(127282) 2月19日(火) 微小プラ、すでに人体に(朝日新聞デジタル版2019.2.19) このところこの日記に書くのはプラスチックごみの話題ばかり。と言うことはそれだけプラスチックごみが深刻であることを示している。 今日の話題はデジタル版朝日新聞の記事。 これまでも何度もマイクロプラスチックの脅威について書いてきたが、人体への影響はまだよく分かっていないと言ってきたが、実際に人体にマイクロプラスチックが蓄積されているとのニュース。記事の要点は、 「英ブルネル大は2018年、英国のスーパー8店で売られている貝を調べたところ、すべての貝からマイクロプラスチックが検出されたと発表した。推計でムール貝100グラムあたり70個が含まれているとみられる。日本でも東京農工大の高田秀重教授らが、東京湾でイワシやムール貝の一種、ムラサキイガイなどから検出しているという。」 当然これらの貝は人体に取り込まれていることになる。そして以前、ウルメイワシにもマイクロプラスチックが発見されたことから、これらも体内に取り込まれていると考えてよいだろう。 次の段階は、あまり想像で言いたくはないが、具体的な人体への影響が出た時だろう。そうすると加速的にこれらの影響が出てくることになる。あまり想像が当たってほしくない。 朝日新聞デジタル版の記事は次のとおり。(127273) https://digital.asahi.com/articles/ASM210042M10ULBJ023.html 2月17日(日) プラごみ消えない脅威(朝日新聞2019.2.17) 愛知同人句会。今日の同人句会ではびっくり。中山敏彦さんが急逝された追悼句を投句したところ、びっくり仰天、何と30点も採られた。「乗込み」の中山さんと言うことだけを詠んだつもりだったが、たまたま投句一覧のはじめの方に並んでいたのだろうか。こんなことは同人句会に参加するようになって初めての出来事。もう2度とないだろう。 このところ新聞記事で環境問題と言えば、各社ともプラスチックごみの話題が尽きない。私自身も1年前頃から興味を持ってこの日記にも書いてきた。つい最近でも中日新聞でも取り上げていた。 今日の記事は世界的なリゾート地のインドネシアのバリ島からの報告である。観光地であるがためのプラスチックごみの放棄が多い。新聞の写真を見てもひどい。 プラスチックごみはただごみが多く、観光地を台無しにするだけではない。記事では海中に浮いているプラごみが漂っているすぐ下を熱帯魚が泳いでいるという。ということは魚にも少なからず影響を受け、さらにプラスチックを飲み込んでいることが容易に想像される。 新聞記事は次のHPをクリックして下さい。ただこのページは有料記事のため、もしかしたら一般の方は読めないかも知れない。(127243) https://digital.asahi.com/articles/ASM1C4QWGM1CUHBI010.html 2月11日(月) 漂うプラ、99%行方不明(中日新聞2019.2.11) 最近、マイクロプラスチックの新聞記事が多い。今日の中日新聞では、海に流れたマイクロプラスチックの99%が行方不明だということ。 新聞記事ではこれら行方不明のプラスチックはミッシング。プラスチックと名付けているようだ。 その先の推測では深海に堆積しているという。それも定かでないので、これから調べるという。またマイクロプラスチックとなってしまうと、細かくなって海上とか、海中などを漂っているとも考えられる。 まだまだ分からないことだらけのマイクロプラスチックである。 新聞記事は次のとおり。(127185) http://chuplus.jp/paper/article/detail.php?comment_id=622432&comment_sub_id=0&category_id=144 2月10日(日) 昨日の環境学習サークルみえの月例会でも報告があったが、2019年の活動助成としてイオン環境財団に申請していたところ、補助金が出ることになった。私など何も協力出来なくてただ下働きしているだけだが、子供達に少しでも環境のことに興味を持ってもらえれば、と思い、環境出前授業などをに協力している。 ところが今朝の朝日新聞を見たら、全面広告でイオン環境財団が環境活動助成先に我が環境学習サークルみえが決定したという広告が出ていた。 昨日のイオン環境財団からの文書によれば、2019年のテーマは「生物多様性保全と持続可能な利用のために」というもので、助成金額は9088万円、助成先は102団体ということでその中の1つに選ばれたということだ。 その助成先一覧は次のとおり。(127177) https://www.aeon.info/wp-content/uploads/news/pdf/2019/02/190205R_1.pdf 2月9日(土) 環境学習サークルみえの月例会。あまり出席されないが、会長の出口さんから、叔父さんに当たる方が生前何度も日展に入選されていたとのこと。 この方は鈴木次男さんで、小学校校長を定年退職されてから、そこから彫刻の勉強をされて、70歳に日展初入選されたとか、定年から初めて一流になるのはもの大抵にはいかない。そこから日展入選を10回続けられたとか、すごいことだ。 現在菰野町のパラミタミュージアムに遺作展として展示されているので、皆さんと一緒に帰りに寄る。 右の絵はがきがその案内はがき。 2月8日(金) 都会の光、郊外まで 上空1万メートルからとらえた光害(朝日新聞2019.2.8) 大分前に「伊吹嶺」誌に「光害」について掲載したことがあったが、最近ではあちこちで話題になっているようだ。 朝日新聞に「都会の光、郊外まで 上空1万メートルからとらえた光害」として掲載されていた。 この例は大阪のことであるが、今や全国のどこも光害について問題なっている。この記事では光害の深刻な影響が書かれている。ただ最近は対策が施されて少しは改善された都会もあるという。 記事については次のとおり。 https://digital.asahi.com/articles/ASM2640XTM26UEHF008.html 2月5日(火) アサギマダラは渡り蝶として知られている。私個人の経験では、9月に山形県の羽黒山、10月に我が家の庭そして12月に沖縄で見たことがある。また句友は10月に伊吹山山頂で見たという。 ということで最後は台湾あたりまで渡っていくと思い込んでいた。ところが東員町町議をしているOさんが自然保護活動をされており、2日ほど前、東員町でアサギマダラの幼虫を見つけたとLINEで連絡を受けた。写真で見ると、とても小さくて、見にくいが間違いなくアサギマダラという。見つけるコツはキジョランの葉の裏を見ることだという。アサギマダラはキジョランに産卵するとのこと。 今までアサギマダラは南方へ渡るため、このあたりに越冬するとは考えもしなかった。ネットで調べてみると、確かに「日本本土の太平洋沿岸の暖地や中四国・九州では幼虫越冬するので、春から初夏に本州で観察される個体の多くは本土で羽化した個体と推測される。」 とある。以前から東員町はアサギマダラの渡りのルートにあることを聞いていたが、中にはここで越冬することが分かった。 右の写真はメールで頂いたアサギマダラの幼虫。(127122) 2月3日(日) ウナギ輸入規制、猶予は3年?(朝日新聞 2019.2.3) ウナギの不漁に対して、今年のワシントン条約締結国会が5月~6月に行われる予定であるが、国際取引が禁止されるワシントン条約の対象になるか心配していたが、今回はどうも見送られていたようだ。ただ3年後を控えて、日本は待ったなしである。 新聞記事は次のとおりです。(127099) https://digital.asahi.com/articles/ASM1K77NLM1KUTIL066.html 2月2日(土) チングルマ句会。その前に毎年のことだが、日展によることにしている。昨年は会場の愛知芸術文化センターが改築中で開催されなかったが、今年また再開されている。 必ず見ることにしているのは、櫻井真理さん。櫻井さんは今年は審査員になっている。若いのにキャリアを積まれてきている。 櫻井さんの作品は「未来へ」との題目の女性像。今年から会場で写真撮影が可能になったので、スマホで撮したものを掲載します。 1月27日(日) 四日市公害裁判で原告団を構成した方々で最後まで公害の悲惨さをうったえ続けてこられた野田之一さんが25日に亡くなられた。 野田さんの新聞記事は一番下にアドレスを貼り付けたが、野田さんとは2年ほど前の講演でお会いしたことがあった。この頃も既に公害団メンバーがどんどん亡くなられた時で、最後まで気力を絞って話されていた。一種の鬼気迫るものを感じた思い出がある。 皆さんも是非一度四日市市の環境未来館を訪れて頂きたい。 朝日新聞記事は次のとおりです。 https://digital.asahi.com/articles/ASM1V5D80M1VONFB00F.html?iref=pc_ss_date 1月26日(土) テニス全豪オープンでとうとう優勝した。まさに快挙である。 日本人と言ってもハイチ出身のアメリカ人。やはり体格が違うのか、それでも大阪なおみは日本国籍を選んでいるとのこと。うれしいことだ。 1月22日(火) 毎月行っている「日本の四季から考える環境問題」の講座も3回目となり、軌道に乗ってきた。ただ今月の「異常気象と四季」については今までの元原稿となるものがなかったので、1から作成で、資料集め、ストーリー作りが大変だった。 結局は猛暑と寒波に絞って話をする。 猛暑については、主に昨年の猛暑の特徴を述べる。寒波は昨年1月の大寒波について述べる。 右が今日のPPTのトップページ。 1月19日(土) 愛知支部新年俳句大会。今年はつしま句会が発足してから初めての新年大会のため、つしま句会の紹介を行う。 他に句集出版で「ひよんの笛」については多くの方からお祝いを受けたので、感謝の言葉も述べる。 また句集出版に際しては皆さんから頂いたお祝いのお礼を言いたかったがすべての方には挨拶することが出来なくて、随分と失礼した。 句会紹介時の写真がないので、5人揃った写真を右に載せます。 1月16日(水) 毎年今頃、歌会始が行われる。今日はその日で、興味深いことに鷹羽狩行さん召人として参加されていた。召人は「特に天皇から召された者」で、毎年1名が招かれるが、俳人が召されたのは極めて珍しいことではないか。そして鷹羽狩行さんの歌は、 ひと雨の降りたるのちに風出でて一色(いつしよく)に光る並木通りは と極めて格調が高い。私など俳句を作っていると、とても短歌など作ることなど出来ないが、さすが鷹羽さんだと改めて敬服した。(126882) 1月14日(月) 定期的にネット句会の男組で吟行を行っている。今回は私の句集出版のお祝いを兼ねて、そして新年と言うことで熱田界隈を吟行する。青大慈寺、白鳥庭園、宮の渡し、熱田神宮を回る。暖かくて風もないことから吟行日和。 特に白鳥庭園が初めてという仲間がいたので、ここでゆっくりする。今頃の季節外れのような松手入が行われていた。しばらく見ていて俳句にしようと思っても季節が秋なので実感が湧かない。 あと宮の渡し、熱田神宮を回っているうちにさすが夕方になるとやや寒になる。 吟行が終わってから、飲み屋で飲む酒は温かくてうまい。 右の写真は雪吊りをいつも見る反対側から撮したもの。風がなくて池にも雪吊りの縄がくっきりと映っている。(126866) 1月13日(日) 次々とプラスチックスストローの禁止企業(朝日新聞2019.1.12) 昨年来プラスチックストローの禁止、あるいは廃止ニュースが続いているが、10日の新聞では、リンガーハット社が「グループ全780店で、プラスチック製ストローの提供を廃止し、紙製に切り替えると発表した。高齢者や子どもなど、ストローが必要な客には紙製ストローを提供する。」とあった。 昨年からこのニュースがあちこちと続いている。主なものを拾ってみると、 1.綿棒メーカー「平和メディク」が紙製のストローの製造・販売を今月から始めた。プラスチックごみの環境汚染が世界規模で問題となる中、製品の「軸作り」で培った技術をいかし、環境にやさしく、衛生的で、かつ強い製品に仕上げた。(2018.12.20) 2.ピエトロ(福岡市)が本社1階で運営するレストランで竹製の箸の試験導入を始めた。ストローで加速する飲食店の脱プラスチックの流れを箸にも広げる。(2018.12.17) 3. 住宅メーカーのアキュラホームとザ・キャピトルホテル東急は11日、間伐材など国産材を使った木のストローを開発し、同ホテルのレストランで来年1月から試験導入すると発表した。来年4月までに、ホテル内のすべてのレストランのストローをプラスチック製から木製に切り替えるという。(2018.12.12) わずか1ヶ月以内にこれだけ企業特に飲食企業が雪崩打ってプラスチック製品廃止に動いているのは何故か疑問に思う。プラスチック製品はこれだけはあるまい。喫茶店では他にコーヒーカップ、蓋、スティックなど使い捨てのプラスチック製品は多くある。 1つの理由として、2015年にナショナル・ジオグラフィック社が鼻にストローが刺さったウミガメを救助する動画がyou tubeに流されると、たちまち世界中に拡散して1100万回以上、再生されている。 (2015年現在)それ以降も拡散されているので、だれもプラスチックストローに目が向いた結果であろう。 ここにこの動画を紹介してもよいが、あまりにも残酷で、気の毒なため止めておく。 1月5日(土) 昨日の妻への埋め合わせに、名古屋で句会が行われたあと、寿司屋でささやかな夕食。(126757) 1月4日(金) 1月4日は妻の誕生日。正月の日の呼び名はいろいろある。7日は人日と呼ばれるのはよく知られているが、実は1月1日からそれぞれ呼び名がある。中国の由来では、 1日は鶏の日、2日は狗の日、3日は猪の日、4日は羊の日、5日は牛の日、6日は馬の日、そして7日が人の日となる。それぞれの日には動物を殺さない、7日は犯罪者を処罰しない日と定めていた。 妻の誕生日は羊日で、父親が「洋子」と名付けたとか。ということで「羊日は妻の名であり、妻の誕生日となる。」 誕生日と言っても特にない。冬でもうららかな日であったので、岐阜に出かけてのんびりとすごした。夜もゆっくりしたかったが、宅配業者から宅配便が届くとのメールが入ったので、早めに帰って何もなし。最近は人手不足で、配達日に不在のことが多く、業者も困って、最近は配達事前メールで再配達を避けるようになった。こちらとしても留守ばかりで再配達も申し訳ないので、これはよいシステム。それにしても日本郵便のサービスの悪さはどうだろうか。事前メールはもちろんないし、不在配達ですぐ電話しても翌日にしてくれと極めてサービスが悪い。これではゆうパックなどを頼みたくない。 1月1日(火) 最近は年々時が過ぎるのが早い。あっという間に1年が過ぎ、この1年何をやっていたか有意義なことをしないままである。 特に昨年から「現代俳句評」を書いていると、ストレスを感じるうちにあっという間に一月が過ぎてしまう。 いつもなら正月はのんびり過ごすのだが、今年は句集出版したため、次々とお礼状が届く。すべて書く訳にはいかないが、ある程度書くにしてもこんなに忙しいとは思わなかった。それでも根が怠け者のため、テレビのお笑い番組を見て終わる。 今日の元日は実によく晴れた。鈴鹿嶺も一昨日の雪により、一面冠雪しており、昨日の暖かさから少し溶けたがそれでもまだ白く見える。カメラを持っていなかったので、スマホで撮したため、相当ピンぼけしているが、右は相当雪が少なくなった鈴鹿嶺。(126717) |
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