俳句トピックス(平成19年)

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19年「伊吹嶺」10周年記念大会 19.10.7
19年「伊吹嶺」同人総会 19.8.26-27
19年「伊吹嶺」新年俳句大会 19.1.6

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    平成19年「伊吹嶺」10周年記念全国大会(19.10.7)
 毎年の「伊吹嶺」全国俳句大会が、今年は10周年記念大会となった。参加者は227名と盛大に行われた。
 第1部は総会で、新同人9名の紹介、第1回新人賞の2人(渡辺慢房さん、山本光江さん)、「伊吹嶺」賞は俳句の部の兼松秀さん、随筆の上杉和雄さんなど次々と紹介される。
 第2部は記念俳句大会の披講。
 第3部の記念講演は「対岸」主宰の今瀬剛一先生。「俳句と私」との演題であるが、非常に分かり易い語り口で講演時間があっという間に終わる。印象に残った言葉は「私が採る俳句は作者が見える句である。」と明解である。
 場所を変えて記念祝賀会では、今瀬先生の他、大串章先生、千田一路先生、棚山波朗先生、加古宗也先生、柏原民雨先生などと俳句の来賓者、また栗田主宰人脈の各大学の教授の皆さんにも出席して貰う。
 最初に中国琵琶演奏のト(さんずいに余)善祥が演奏され、記念大会らしい雰囲気を醸し出す。
 懇親会に入ってからはもっぱらカメラマンに徹し、食事する暇もなく、あっという間に祝賀会は終わってしまう。
 以下は主な写真であるが、今回は大奮発して多くの写真を載せます。


大会模様

栗田主宰挨拶

新同人(1名は遅れて出席)

新人賞の山本さん、渡辺さん

「伊吹嶺」賞の兼松さん、上杉さん

講演の今瀬先生

来賓の入場

ト善祥さんの中国琵琶演奏

祝賀会での各来賓の挨拶(大串先生)

乾杯の柏原先生

メインテーブルの来賓

「俳句研究」編集長も遅れて参加

浜田先生、赤塚先生と

インターネットの仲間

「伊吹嶺」の3巨頭

イシグロ印刷の智子さんと

石井編集長と美女2人

各先生は三々五々と散会

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    平成19年「伊吹嶺」同人総会(19.8.26-27)
 今年は「伊吹嶺」同人総会が例年より遅れて行われた。行き先は長野県駒ヶ根の早太郎温泉。
 10周年という節目で、総会挨拶で、栗田主宰は次のような内容を述べられた。
 「私は「伊吹嶺」創刊するにあたって、まず10年を節目に目指したいと言った。その節目があっという間に来た。そして次の10年を目指すことになるが、それを5年、5年の節目で考えたい。というのも今から5年後を予測することも難しいだろう。さしあたり考えられるのは2点ある。@インターネット俳句、A海外への発展である。
1点目は、5年後はインターネットを利用した俳句というものがもっと進化している。結社誌というものはなくならないが、雑誌とインターネットの位置づけが逆転しているのではないか。幸い「伊吹嶺」のインターネット俳句は順調に進展している。これを伸ばしていきたい。2点目の海外への発展は、いわゆる英語などによるHaikuでなく、海外に在住している日本人が、日本語で作る俳句に着目して、これに協力していきたい。先日もフランスで俳句グループで活躍なさっている方と名古屋で懇談した。そのお返しにNさんがドイツ旅行の帰りにフランスへ立ち寄り、句会をなさってきたという。またKさんは近日、ロシアへ出張するついでに、ロシアの俳句事情について話し合いに行くと聞いている。

 と述べられ、気宇壮大な希望を述べられた。
 今年から、新人賞を創設することになり、同人総会開催時に選考することになった。あわせて今年の新同人の指名候補も主宰から発表があったが、正式発表は10月の全国大会時とのことで、それまで発表は控えさせていただきます。
 吟行は、1日目は人形浄瑠璃の観劇、2日目は光苔で有名は光前寺、水引工房を回った。2日目の朝は木曽駒岳、宝剣岳がよく見え懐かしかった。
 以下は総会模様、吟行模様である。なお当日の句会の入選句については主宰の了解を得ていないので、ここに載せられないことを了解していただきたい。


人形浄瑠璃館前での吟行

傾城阿波の鳴門・巡礼歌の段を上演していただく

上演後直接浄瑠璃人形に触れさせていただく

同人総会模様

栗田主宰の気宇壮大な挨拶

丹羽さんによる乾杯(丹羽さん隠れてすみません)

懇親会はあちこちで歓談の輪

今日の2ショット

中央が宝剣岳、右側が木曽駒岳

光前寺の庭園で吟行

吟行句会1

吟行句会2

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  平成19年「伊吹嶺」新年俳句大会(19.1.6)
 「伊吹嶺」新年俳句大会。今年は「伊吹嶺」創刊10周年の節目となる年であるため、栗田先生の挨拶にも意気込みを感じた。また俳句大会の選評では詳しく作句の心得もお話しいただいた。「@類句・類想の無い句を作る。A調べの良い句を作る。B季語が大切。好きな季語を持つこと。」と(この部分は江口さんの落書から引用させていただきました)。講演は栗田先生と同じ日大教授の浜田真理先生で演題は「日本絵画の空間表現」。今年の「伊吹嶺」の表紙を飾っていただくことになった先生で、表紙絵の印象とは随分違って分かり易い講演内容であった。西洋画と日本画を空間表現的に比較して考えたことはなかったが、言われてみれば浜田先生の講演のとおりである。これも文化と歴史の違いの積み重ねかと思う。
 俳句大会は最近酒の俳句にのめり込んでいる中山敏彦さんの独壇場であった。私は俳句大会、懇親会を通じて今年もカメラマンに徹するため、当然私の俳句の成績は悪い。
 大変遅くなりましたが、写真が出来上がったので以下に大会模様の写真と栗田先生の入選句を載せます。
 幹事をなさった瀬戸グループの皆さんご苦労様でした。


会場には200名出席

片山浮葉さんの開会挨拶

栗田主宰挨拶

夏目静岡支部長挨拶

伊吹嶺賞の都合さん、特別賞の梅田さん、上田さん

櫻井さんの選評

浜田真理先生の講演
「日本画の空間表現」

会場を移して懇親会

乾杯の山たけしさん

団らんの浜田先生と栗田主宰

今年は中山さんの特選独占
「お湯割りの泡盛酌めり欣一忌」

今年もカメラマンは大忙し

昨年句集出版の4人
(谷口さん、長谷川さん、栗田夫妻)

武藤光晴さんによる新句会紹介

来年幹事の栗田せつ子さん挨拶

今年幹事の梅田葵さんの閉会挨拶

最後に今日の2ショット

今年の幹事の瀬戸グループご苦労様でした
大会作品から
【栗田やすし選】特選 朝寒や富士湧水に靄立てり 清原 貞子
  秋麗志功のまろき菩薩笑む 舟橋  良
赤米の禾さはさはと登呂の秋 中村 たか
五箇山の三角切りの新豆腐 矢崎 富子
寄り添つて卒寿の夫と初日待つ 森  妙子
鵜供養の舳先に焚けり昼篝 小蜥テ民子
古書街の茶房の木椅子秋惜しむ 幸村志保美
秋雲や船で着きたる浅草寺 中川 幸子
木犀の風やはらかし産着干す 玉井美智子
草じらみつけ行商の荷を解けり 上杉美保子
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